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カルロス・モヤと出会った日[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/01/31(月) 14:20

全豪オープン、男子シングルスでは
ジョコビッチ優勝!!
おめでとう!!
生のジョコビッチはまだ観たこと無いけど
あのストロークは間近で観てみたいね。
 
日本ではジャパンオープンくらいしかチャンスは無いけど
スペインにいる時は何かと陸続きなので、色んな所に
有名選手のプレーを観に行くチャンスがあった。
しかも練習していたクラブにも選手が練習に来てたしね。
だからスペインの子供達はもっと身近に世界トップクラスの
選手を感じながらテニスに励んでいるんだよ。
 
そんなスペインにいた時のある日、
「これからモヤが練習に来るらしいよ」とコーチが教えてくれた。
「モヤ!?すげぇ!!!」
カルロス・モヤ・・・当時世界トップ10に入っていたスペイン人の
超トップクラスの選手。
ワクワクして待っていると、駐車場に一台の黄色い
ランサー・エボリューションが到着。
降りて来たのは・・・モヤだ!!!!
 
とにかく興奮して彼の練習を観ていたんだけど、結局やってることは
我々と同じボール出しの基礎練習だった。
もちろん一つ一つのショットは強烈。
だけど、「ふーん、トップと言えども意外と地味な練習やってんだ」
って思った。
でもそれ以降、俺も地味な練習を頑張れるようになったかな。
 
その日のランチタイム、食後のコーヒーをクラブ内のバーの
カウンターで注文して待ってると、隣にスッとモヤが現れた。
しかも「今日の調子はどうだった?」と俺にモヤの方から
英語(スペイン語だったかな・・?)で話しかけてくれたのだ。
「良かったよ、カルロスは?」と俺も超緊張しながら聞き返したら。
「調子いいよ!」と返してくれた。
スペインの子供達がテニスを好きになる訳が分かった気がした。

答えは簡単!相手の足を止めればいい。[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/01/28(金) 11:17

強い相手は凄いショットを打つから強い・・・というのも
あるけど、意外と多いのはどこにボールを打っても
走りまくってボールを拾い続けるから強いっていう選手。
これは対戦相手としてはけっこう厄介だよ。
 
そんな足に自信持っている人に対して、ムキになって
打ちまくると自滅のパターンだね。
足が速い人が取れないくらい凄いコースに、取れないくらいの
凄いスピードのショットを自分に要求すると無理するに決まっている。
だから大事なことはその速い足を止めてしまう事だ。
 
ま、さっきから「速い足」と言うけれど、厳密に言うと
「速い足と読みが上手い」ということ。
テニスはもともと大きなコートじゃないから、相手が次に
どこへ打つのか読めると、足がそんなに速く無くとも
意外と拾いまくれるもんなんだよ。
 
だから、その一歩目を遅らせるようにすれば、随分と
違ってくるし、上手くいくと一歩も動けないようにすることも
出来る。
そうすればこちらもリスクのある速いショット打たなくて良いでしょ?
その方法は、「素早く準備して、どこにでも打てる雰囲気を作る」ことである。
読みが良いのは、どこに打つかばれるから。
どこにでも打てそうな雰囲気があれば、思わず相手は足を止めて
打つギリギリまで見入ってしまうでしょ?
そうさせることが出来れば、こっちのもの。
 
皆、自分が打つショットのことばっかり考えているけど
大事なことは「どう観られているか」ってこと。
相手と戦うスポーツなんだから、「俺はどこにでも打てますよ」と
アピールすることは忘れちゃいけないよ。

スライスは「伸び」が命[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/01/27(木) 11:15

スライス系のショットは「伸び」が武器となる。
もともとパワーショットとしてはそんなに期待出来る
打ち方では無いが、ゆっくりの割には伸びがあって
打ちにくい・・・という嫌なイメージを相手に与えやすい。
ボレーも基本的にはスライス系なので「伸び」は欲しいね。
 
この伸びを作るにはどうすれば良いか。
それは「抑えつける」である。
ラケットでボールを抑えつけるとスライス特有の伸びが
生まれる。
でもボールを抑えつけるイメージでボールを打つと
ネットに引っ掛かりそうで怖い。
だからすくい上げる打ち方でスライスを打ってしまう
人が多いんだけど、それは横向きが足りないから。
横向き状態でボールを横に迎えて抑えつけると、ボールを
斜め上に持ち上げることが出来るのだ。
 
スライスでストロークを打つ時には、もう一つ注意点あり。
出来るだけライジングでボールを捕らえるようにしよう。
上にバウンドしようとするボールに対してしっかりラケットで
抑えつけると、かなり伸びが期待出来る。
ゆっくりで地味なショットのイメージがあるスライスだけど
かなり試合の中では活躍場面あるので、しっかり抑えつけて
「伸び」のあるショットにしよう。

ドロップショット誕生秘話[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/01/26(水) 07:59

ドロップショット、大好き!!
20代後半の選手時代、パワー系ショットはさほど
得意な方では無かったので、専ら色んなところに
打ち分けて相手を惑わすテニスをメインにプレーして
いたんだけど、その中でも特にドロップショットは
決まった時に気持ち良い。
相手の悔しがる顔がタマラナイ。
 
もちろんテニスが下手くそな時はタッチが微妙なので
使ってなかったんだけど、「ドロップショットやってみよう」と
思い始めたのはスペインのバルセロナにいた時だから24歳。
バルセロナで開催された世界ランキング100位から200位くらいの
選手達が出場するチャレンジャー大会を観に行った時に
力強いストロークで相手を翻弄しながら急にスッと見せるその
ドロップショットが凄くて影響されてしまったのだ。
 
ドロップショット打つまでのストロークは高いバウンドで相手を
どんどん後ろのポジションに下がらせたり、ショートクロス使って
コートの外に追い出すショット。
懸命にそれを拾ってディフェンスする選手はいつしか完全に
ディフェンスモードで受身になる。
その瞬間、ネット際にポトリと落とされるのである。
 
「凄い!!!」
興奮した俺は次の日の練習から、やたらとドロップショットを
使ってみた。
が・・・・先にも述べたように、ドロップショット打つまでに、
相手選手を完全ディフェンスモードにさせるまで
追い込まないといけない。
でも俺は、繋ぎのショットでさほど相手を追い込んでいない段階で
簡単にドロップショットを打つもんだから、楽々そのドロップショットを
拾われて逆に打ち込まれまくったよ。
 
しかも、他の選手とかコーチから
「トモ、もしかして君は昨日の試合に影響されたの?」と
見破られてしまった・・・・。
でもあれから諦めずにトライし続けて良かったよ。
信じ続けることが重要だね。

試合必勝パターン[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/01/25(火) 09:12

試合の時って色んなプレーする。
攻めたり粘ったり・・・。
深く打ったりドロップショット打ったり・・・。
色々やらないと相手からポイント取り続けるのは
難しいからね。
 
でもそんな色々プレーがある中、最初に何を
するのが良いのだろう・・・。
もちろんプレースタイルによって違うので、それぞれ
最初にすべきことは違ってくるだろうけど、俺の場合
まずは「安定感」をアピールすることにしている。
「ちょっとやそっとじゃ俺はミスしないよぉ~!!」
相手にそう思わせることを心掛けていた。
 
何でそう思うかって言うと、自分自身そういう相手の方が
嫌だなって思うから。
いきなり凄い攻撃力を見せ付けられても、ちょっとドッキリするけど
パワーとかコースは一度覚えれば学習しやすいから、
段々慣れて来て対応しやすい。
でもいきなり粘りをアピールされると、
「あいつからミスは期待できないのか・・・」と思って
ちょっと面倒に感じてしまう。
なんたってテニスはミスのポイントが殆どだからね。
 
ミスしないテニスを上手くアピール出来れば、相手がそこから
無理してくれる流れになりやすい。
そうなるとポイントを取りやすくなる。
でも相手は、自分がミスして相手へポイントをプレゼントしてることに
気が付いて、そこからじっくり粘り始めたら今度はこっちも
攻撃力をアピールしたい。
 
でもこの段階でこっちが相手と同じように、無理な攻撃で
ミスをプレゼントすると意味が無い。
上手く攻撃するコツは
「ポイント取る為の攻撃」ではなくて
「粘る作戦を止めさせる攻撃」。
それが出来ると再び相手は崩れてくれて、またミスを
量産してくれる流れになりやすい。
 
「粘る作戦を止めさせる攻撃」・・・とは、例えば
よくやるのはアプローチしてネットに出て、勝負させる方法。
ロブでじっくり逃げることより、パスで勝負したくなるでしょ?
逆に粘ろうとしている相手をドロップショットで前におびき出す
なんて作戦も効果的。
 
もちろん相手のレベルによっては裏目に出ることはあるが
流れとしては「粘りをアピール」からスタートして、そこから
色んな攻撃の展開に持っていけるようにすると、必勝パターンは
作りやすい。
最初から全開でやって、途中で息切れしてる人いない?
試合パターン、しっかり考えてプレーしようぜ。
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