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てにすまん 高西ともからのメッセージブログ
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これが上達の証[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2013/01/24(木) 23:58
皆、テニス上手になりたいでしょ?
でも、上手になるってどういうことかな。
勝てるようなテニスになるってどういうことかな?
パワーとか戦術面、精神面、体力や判断力や観察力と
色んな要素がテニスの上達には必要だけど、やっぱり
基本として打つ技術って避けて通れないよね。
では技術が上達するってどういうこと?
俺の中では何を感じるとショットの技術が上達したって
思うかと言うと、「コンパクトに打てるようになった」って感じた時なんだよ。
もちろん見た目に美しいフォームになったり、速いショットが
打てるようになったり、コントロールが良くなったりすることも
上達したことになるんだけど、とにかく全てを集約させると
「コンパクトに打てるようになった」ってことになるんだ。
それが一番上達出来たかどうかの目安になっていった。
じゃあコンパクトにラケットを振れるテニスってどういう事かと言うと、
まずは腕力に頼ってないということ。
効率良く、踏み込む勢いや相手のパワーを利用していると言える。
それから左右前後に動かされた時や、チャンスで一気に前へ
詰めた時なんかに走りながらプレーするんだけど、その時コンパクトだと
ステップと合わせやすいということもコンパクトスィングの大きなメリット。
他に、コンパクトなスィングは相手にコースを読まれにくいし
急なコース変更もしやすくなるでしょ?
振る範囲が狭いから、当然振り遅れやスィートスポットを外すことも
少なくなるわけだ。
だからミスが少なく安定した打ち方ってことになる。
ただね、コンパクトに打てるような技術が身に付いたって感じても
実際はスィングの大きさ、そんなにコンパクトじゃないんだよね。
むしろ傍から見ると、気持ちよくしっかり大きく振り抜いている感じかも。
でもその大きく振り抜いたスィングの中でも、丁度ラケットがボールを
打つ一番重要な瞬間、ここに凄く集中出来ていて、なんだかボールを
「チョン」って軽く打ったような感じに思えるんだよ。
ボレーもサーブもスマッシュも、この瞬間的な「チョン」って感じが
技術の上達と共に感じられるようになってきて、自分の中では
それが「コンパクトに打てるようになった」って思うのだ。
テニスはサーブ、ストローク、ボレー、スマッシュと、色んな
ショットを覚えないといけない。
それぞれ打ち方もグリップも違うこれらのショットを全て
マスターするのは難しい。
でも「ラケットでボールを打つ」ということは全て共通している。
それぞれのフォーム全体に気を付けることもある程度必要なん
だけど、一番大事な打点付近のラケットとボールの関係を
正確に演出するためにも、「コンパクトに打つ」って意識は
是非とも持ってもらいたいし、コンパクトに打てた感覚が得られたら
それがショットの上達した目安と言えると思うよ。
でも、上手になるってどういうことかな。
勝てるようなテニスになるってどういうことかな?
パワーとか戦術面、精神面、体力や判断力や観察力と
色んな要素がテニスの上達には必要だけど、やっぱり
基本として打つ技術って避けて通れないよね。
では技術が上達するってどういうこと?
俺の中では何を感じるとショットの技術が上達したって
思うかと言うと、「コンパクトに打てるようになった」って感じた時なんだよ。
もちろん見た目に美しいフォームになったり、速いショットが
打てるようになったり、コントロールが良くなったりすることも
上達したことになるんだけど、とにかく全てを集約させると
「コンパクトに打てるようになった」ってことになるんだ。
それが一番上達出来たかどうかの目安になっていった。
じゃあコンパクトにラケットを振れるテニスってどういう事かと言うと、
まずは腕力に頼ってないということ。
効率良く、踏み込む勢いや相手のパワーを利用していると言える。
それから左右前後に動かされた時や、チャンスで一気に前へ
詰めた時なんかに走りながらプレーするんだけど、その時コンパクトだと
ステップと合わせやすいということもコンパクトスィングの大きなメリット。
他に、コンパクトなスィングは相手にコースを読まれにくいし
急なコース変更もしやすくなるでしょ?
振る範囲が狭いから、当然振り遅れやスィートスポットを外すことも
少なくなるわけだ。
だからミスが少なく安定した打ち方ってことになる。
ただね、コンパクトに打てるような技術が身に付いたって感じても
実際はスィングの大きさ、そんなにコンパクトじゃないんだよね。
むしろ傍から見ると、気持ちよくしっかり大きく振り抜いている感じかも。
でもその大きく振り抜いたスィングの中でも、丁度ラケットがボールを
打つ一番重要な瞬間、ここに凄く集中出来ていて、なんだかボールを
「チョン」って軽く打ったような感じに思えるんだよ。
ボレーもサーブもスマッシュも、この瞬間的な「チョン」って感じが
技術の上達と共に感じられるようになってきて、自分の中では
それが「コンパクトに打てるようになった」って思うのだ。
テニスはサーブ、ストローク、ボレー、スマッシュと、色んな
ショットを覚えないといけない。
それぞれ打ち方もグリップも違うこれらのショットを全て
マスターするのは難しい。
でも「ラケットでボールを打つ」ということは全て共通している。
それぞれのフォーム全体に気を付けることもある程度必要なん
だけど、一番大事な打点付近のラケットとボールの関係を
正確に演出するためにも、「コンパクトに打つ」って意識は
是非とも持ってもらいたいし、コンパクトに打てた感覚が得られたら
それがショットの上達した目安と言えると思うよ。
最高のラリー練習方法[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2013/01/23(水) 14:56
効果的な練習方法ってないですか?
よくそういう質問を受けるんだけど、テニスの練習なんて
そんなに凝らなくても良いんだよ。
単なるクロスラリーだけでも、考え方や課題、注意点を
しっかりおさえておけば、かなり良い練習になるし、
実際選手は単純な練習方法が殆どだ。
でも一つ、俺の選手生活の中でベストの練習方法を挙げると
すれば「クロスストレートラリー」だな。
シングルスコートでお互い1対1で向かい合い、片方は
クロスばっかり打って、もう片方はストレートばっかり打つ。
互いにオープンコートに打つことになるから、常に走ってボールを
追いかけて行って、打ち終わったらすぐに逆サイドへ戻って
カバーしないといけない。
上手に繋がればかなりハードな練習となる。
この練習を初めてやったのは20代前半の頃。
いつも一緒に練習してもらっていた先輩の選手がある日いきなり
「高西、クロスストレートラリーをやるぞ!」と言って始めた。
最初はあまり俺自身のコントロール力が無かったから、ちゃんと
クロスとかストレートに返球できず「おいっ!」ってイライラされて
いたんだけど、言わせてもらうと先輩選手のショットが
強過ぎたんだよ。
しかも凝り性の先輩だったから、気に入った練習はずっとやる。
ただでさえキツいこの練習を2時間くらいずっと続けるんだよ。
こうなると返球するだけでも一苦労。
だけど、キレられないように緊張と疲労の中、ちゃんとクロス、
ストレートと返球して頑張り続けた。
次にこの練習と出会ったのはスペイン。
24歳の時に練習場所としていたアカデミーで、いつも
行っていた練習の中でクロスストレートラリーは日課だった。
日本でも散々やっていたこの練習だけど、スペインの弾む赤土で
しかもコントロール力のある選手とやると、本当にこれがキツい。
大きく右に左に振り回されるのはモチロンのこと、それに
加えて後ろへ下がらされるから運動量は半端ない。
こちらはそれを更にこれ以上攻められないようにしっかりと
ボールを持ち上げて回転量を加えて返球しないといけないから
ただスライスなんかで凌ぐだけではダメで、きっちりと良い
ポジションに入り続けないといけない状態だった。
さすがに日本でもスペインでもほぼ毎日この練習をやって
いたから、クロスストレートは得意な練習になったんだけど、
この練習の場面って試合の中で凄い重要な要素がたくさん
あることに気が付いた。
まずは、単純に相手選手のいない所へ打つ練習になる。
だから、この練習が得意になってからはパッシングショットが
大得意になった。
それから自分や相手の状況を考えるようになった。
例えば端っこに走らされた状態から速いショットで返球すると、
戻る時間が無くなってしまうから、時間掛けて相手へ返球しないと
いけないし、逆に相手が端っこにいる状態だったら、早く
次のショットを打つために出来るだけ早くボールを触りたい。
速いショットを甘いコースに打つことよりも、ゆっくりで良いから
きっちりコートの隅々を狙わないといけないってことも学んだ。
もちろんゆっくりだけど、トップスピンはしっかり掛けないと
いけないし、スライスならちゃんと伸びのあるスライスじゃないと
ダメだけどね。
とにかく単なるクロスとストレートのラリーなんだけど、実際の
試合の要素が盛り沢山だし、プレーしていると試合をしているような
感じになるのがこの練習のいいところ。
もちろん体力、フットワークの面も鍛えられる。
スペインでなかなか勝てずにもがき苦しんでいた時期に、
日本から来ていた某デ杯選手にある時こう言われたことがある。
「高西君、君のクロスストレートラリーの練習のプレーをそのまま
試合でやればいいんだよ。」
このアドバイスはバッチリ当たった。
打つリズムや緩急の付け方、何よりも繋ぎ続けながらチャンスを
うかがう姿勢が実戦そのものだったんだよね。
結局、クロスストレートの練習はずっと引退するまで続けた。
多くの選手とこの練習を行ったよ。
単純だけど、やっぱりどの選手もいい練習って感じて
いるんだろうね。
是非みんなも、クロスストレートラリーの練習はトライして
もらいたい。
よくそういう質問を受けるんだけど、テニスの練習なんて
そんなに凝らなくても良いんだよ。
単なるクロスラリーだけでも、考え方や課題、注意点を
しっかりおさえておけば、かなり良い練習になるし、
実際選手は単純な練習方法が殆どだ。
でも一つ、俺の選手生活の中でベストの練習方法を挙げると
すれば「クロスストレートラリー」だな。
シングルスコートでお互い1対1で向かい合い、片方は
クロスばっかり打って、もう片方はストレートばっかり打つ。
互いにオープンコートに打つことになるから、常に走ってボールを
追いかけて行って、打ち終わったらすぐに逆サイドへ戻って
カバーしないといけない。
上手に繋がればかなりハードな練習となる。
この練習を初めてやったのは20代前半の頃。
いつも一緒に練習してもらっていた先輩の選手がある日いきなり
「高西、クロスストレートラリーをやるぞ!」と言って始めた。
最初はあまり俺自身のコントロール力が無かったから、ちゃんと
クロスとかストレートに返球できず「おいっ!」ってイライラされて
いたんだけど、言わせてもらうと先輩選手のショットが
強過ぎたんだよ。
しかも凝り性の先輩だったから、気に入った練習はずっとやる。
ただでさえキツいこの練習を2時間くらいずっと続けるんだよ。
こうなると返球するだけでも一苦労。
だけど、キレられないように緊張と疲労の中、ちゃんとクロス、
ストレートと返球して頑張り続けた。
次にこの練習と出会ったのはスペイン。
24歳の時に練習場所としていたアカデミーで、いつも
行っていた練習の中でクロスストレートラリーは日課だった。
日本でも散々やっていたこの練習だけど、スペインの弾む赤土で
しかもコントロール力のある選手とやると、本当にこれがキツい。
大きく右に左に振り回されるのはモチロンのこと、それに
加えて後ろへ下がらされるから運動量は半端ない。
こちらはそれを更にこれ以上攻められないようにしっかりと
ボールを持ち上げて回転量を加えて返球しないといけないから
ただスライスなんかで凌ぐだけではダメで、きっちりと良い
ポジションに入り続けないといけない状態だった。
さすがに日本でもスペインでもほぼ毎日この練習をやって
いたから、クロスストレートは得意な練習になったんだけど、
この練習の場面って試合の中で凄い重要な要素がたくさん
あることに気が付いた。
まずは、単純に相手選手のいない所へ打つ練習になる。
だから、この練習が得意になってからはパッシングショットが
大得意になった。
それから自分や相手の状況を考えるようになった。
例えば端っこに走らされた状態から速いショットで返球すると、
戻る時間が無くなってしまうから、時間掛けて相手へ返球しないと
いけないし、逆に相手が端っこにいる状態だったら、早く
次のショットを打つために出来るだけ早くボールを触りたい。
速いショットを甘いコースに打つことよりも、ゆっくりで良いから
きっちりコートの隅々を狙わないといけないってことも学んだ。
もちろんゆっくりだけど、トップスピンはしっかり掛けないと
いけないし、スライスならちゃんと伸びのあるスライスじゃないと
ダメだけどね。
とにかく単なるクロスとストレートのラリーなんだけど、実際の
試合の要素が盛り沢山だし、プレーしていると試合をしているような
感じになるのがこの練習のいいところ。
もちろん体力、フットワークの面も鍛えられる。
スペインでなかなか勝てずにもがき苦しんでいた時期に、
日本から来ていた某デ杯選手にある時こう言われたことがある。
「高西君、君のクロスストレートラリーの練習のプレーをそのまま
試合でやればいいんだよ。」
このアドバイスはバッチリ当たった。
打つリズムや緩急の付け方、何よりも繋ぎ続けながらチャンスを
うかがう姿勢が実戦そのものだったんだよね。
結局、クロスストレートの練習はずっと引退するまで続けた。
多くの選手とこの練習を行ったよ。
単純だけど、やっぱりどの選手もいい練習って感じて
いるんだろうね。
是非みんなも、クロスストレートラリーの練習はトライして
もらいたい。
下のレベルが狙い目だし、狙われやすい。[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2013/01/22(火) 13:03
テニスのレベルって幅があるんだよ。
どういうことかと言うと、もしレベルを数字で表示した場合
レベルは二つ表示される。
「上はレベル7、下はレベル4」みたいな感じ。
なんだか血圧みたいだけどね。
だから、明らかに対戦相手のレベルが高いって時でも
下のレベルが自分のレベルに掛かっている場合は
十分勝つ可能性は残されている。
そういうスポーツなんだよね。
このレベルの幅、試合の戦績が安定している人なんかは
幅が狭いんだけど、結構格下相手にやらかしてしまう人とか
試合での戦い方がまだ分かっていない人なんかは、
幅が大きいのだ。
レベル10くらいのプレーを見せて「すげー!!」って
思われている選手でも、試合の中盤から「ん?」って感じの
プレーを見せ始め、終盤には完全に最初と別人になっているような
プレーをしているタイプの選手は、レベルの幅が大きいんだよ。
そしてそういう人は安定した戦績はやっぱり望めない。
じゃあレベルの幅を狭くしてプレーの波を小さくし、安定した
戦績を出しやすくするにはどうすればいいんだろう?
まずはレベルの上と下の違いを理解することだね。
幅広い人って、強烈な攻撃的ショットを持っている反面、ミスしやすい
とか、大事な場面でビビってしまう、バテやすい、キレやすいという
要素がある。
だから上のレベルは調子が良い時の攻撃的なプレーの
評価なんだよね。
それに対して下のレベルは、主に安定感となる。
コートカバーリングの広さとか、重要な場面でちゃんと普通の
プレーが出来るだとか、体力がある、逃げのショットやコースを
持っている・・・なんて部分だね。
だから下のレベルの評価は、その選手が苦しい場面についてなんだ。
でも多くの人が、練習の中で上のレベルの上達に目を向けて
しまって、下のレベルがそのまま放ったらかしってことになりやすい。
その結果、レベルが上がっていると実感しているのに、試合では
下のレベルが低いままで結局勝利を得られないどころか、
明らからに格下の相手にも負けてしまったりする。
でもその格下の相手は、確かにレベルは低いかもしれないが、
低いなりにもレベルの幅が狭い可能性が高く、且つ自分の下の
レベルが完全にその相手を下回っていたと考えられるんだよ。
皆もしっかり普段の練習で、上のレベルの強化だけじゃなく、
下のレベルの底上げを行うこと!
そして試合の中で格上の相手と対戦した時も、相手の上のレベルに
ばかり目を取られて「ダメだ~、勝てない~」なんて思わず、相手の
下のレベルを探り出し、その部分でプレーをさせることで、勝つチャンスを
見出さないとダメだよ。
さて、君のテニスはどのくらいのレベルの幅がある?
試合途中で別人になってしまうことがよくある人は幅が広いかも。
気を付けよう。
どういうことかと言うと、もしレベルを数字で表示した場合
レベルは二つ表示される。
「上はレベル7、下はレベル4」みたいな感じ。
なんだか血圧みたいだけどね。
だから、明らかに対戦相手のレベルが高いって時でも
下のレベルが自分のレベルに掛かっている場合は
十分勝つ可能性は残されている。
そういうスポーツなんだよね。
このレベルの幅、試合の戦績が安定している人なんかは
幅が狭いんだけど、結構格下相手にやらかしてしまう人とか
試合での戦い方がまだ分かっていない人なんかは、
幅が大きいのだ。
レベル10くらいのプレーを見せて「すげー!!」って
思われている選手でも、試合の中盤から「ん?」って感じの
プレーを見せ始め、終盤には完全に最初と別人になっているような
プレーをしているタイプの選手は、レベルの幅が大きいんだよ。
そしてそういう人は安定した戦績はやっぱり望めない。
じゃあレベルの幅を狭くしてプレーの波を小さくし、安定した
戦績を出しやすくするにはどうすればいいんだろう?
まずはレベルの上と下の違いを理解することだね。
幅広い人って、強烈な攻撃的ショットを持っている反面、ミスしやすい
とか、大事な場面でビビってしまう、バテやすい、キレやすいという
要素がある。
だから上のレベルは調子が良い時の攻撃的なプレーの
評価なんだよね。
それに対して下のレベルは、主に安定感となる。
コートカバーリングの広さとか、重要な場面でちゃんと普通の
プレーが出来るだとか、体力がある、逃げのショットやコースを
持っている・・・なんて部分だね。
だから下のレベルの評価は、その選手が苦しい場面についてなんだ。
でも多くの人が、練習の中で上のレベルの上達に目を向けて
しまって、下のレベルがそのまま放ったらかしってことになりやすい。
その結果、レベルが上がっていると実感しているのに、試合では
下のレベルが低いままで結局勝利を得られないどころか、
明らからに格下の相手にも負けてしまったりする。
でもその格下の相手は、確かにレベルは低いかもしれないが、
低いなりにもレベルの幅が狭い可能性が高く、且つ自分の下の
レベルが完全にその相手を下回っていたと考えられるんだよ。
皆もしっかり普段の練習で、上のレベルの強化だけじゃなく、
下のレベルの底上げを行うこと!
そして試合の中で格上の相手と対戦した時も、相手の上のレベルに
ばかり目を取られて「ダメだ~、勝てない~」なんて思わず、相手の
下のレベルを探り出し、その部分でプレーをさせることで、勝つチャンスを
見出さないとダメだよ。
さて、君のテニスはどのくらいのレベルの幅がある?
試合途中で別人になってしまうことがよくある人は幅が広いかも。
気を付けよう。
ボールが持ち上がらないんですけど。[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2013/01/16(水) 16:33
テニスはネットを挟んで相手と打ち合うスポーツ。
なので、このネットを常に超えないといけない。
且つ、相手コート深く打つことも必要となる。
となると、ボールはしっかりと高さを出して持ち上げないと
いけないんだけど、トップスピン系ストロークを打つ時に
ネットに掛かりやすかったり、せっかく超えても浅くなって
しまう場合ってないかな?
幾つか原因は考えられるんだけど、一番多いのは
打点が遅れて詰まってしまう場合。
この場合、準備の遅れやテイクバックが大き過ぎることが
考えられるんだけど、こういう詰まった当たりをしてしまう人って
打った瞬間にボールに押されて労力が普通よりも必要になるから、
更にテイクバックを大きくしてしまい、余計に飛ばなくなって
しまってドツボに陥りやすい。
それから体が開くタイプの人もラケットが横振りになりやすい
からボールが持ち上がらず、低くなることが多い。
横振りの原因はまず軸足が曖昧で、打つ瞬間に軸足を違う
足に変えてしまうことが考えられる。
右利きのフォアハンドストロークの場合だったら、右足軸にしておき
ながら、打ちながら左足へ流れてしまう。
そうなると足からもらう床反力が使えないから、上体のパワーだけで
飛ばさないといけなくなり、それも余計に横振りの原因となるのだ。
当然ボールは全然高く持ち上がらないんだよ。
それから腕だけで打つ準備する人も体は正面を向いたまま
だから、ラケットの上下動を作れなくて横振りとなる。
ということは、何を意識していけばしっかり高さを出して
持ち上げることが出来るのだろうか。
まずは単純にラケットでボールを持ち上げたいんだから、
まずはしっかりラケットダウンが出来ているのか確認してもらいたい。
意外とこれが出来ていない場合が多いんだけど、その殆どが
大き過ぎるテイクバックのせいで、ラケットが上下ではなく
前後で動いてしまっているため。
前後のスィングはショットスピードを出すことは出来るけど
ボールを持ち上げることはやりにくい。
そしてこの上下動のスィングを作ることでもう一つ重要なのは
打点の高さ。
せっかくラケットダウンを行ったのに打点まで低いとスィングは
上に上がらないでしょ?
大事な場面でビビると、いつもより打点を落としてしまい、結果
回転ばかりしっかり掛かるけど、ネットを超えないショットになる。
打つタイミングは掴みやすいんだけど、打点はしっかり高めで
設定しておきたい。
更にライジングで打てると、よりボールは上に上がろうとする
力を持っているから是非これにもトライしてもらいたいもんだ。
ラケットダウンと高めの打点。
この二つがちゃんとしていればラケットはしっかりと下から上へ
振り抜けるし、ボールは持ち上がって高さを出せる。
でもこれを腕力だけでやろうとすると、結局体が開き過ぎて
横振りになって高さが実現できなくなる。
そこでラケットダウンしてから一気に高めの打点目指して
ラケットが持ち上がる時に、決めた軸足の床反力を利用して
もらいたいんだよね。
従って、高さを出す打ち方のコツは、ラケットダウンと
それとは対照的な高い打点、そしてそこで一気にラケットを
持ち上げるためのパワーを作る軸足の床反力、この3つになる。
ネットを超えない!ボールが浅すぎる!・・・と言って、より
テイクバックが大きくなっている人、もう一度「ラケットダウン」、
「打点」、「軸足」の3つをチェックしてみよう。
特に大事な場面でビビった時、この3つの中で何が出来なくなる
なるのか調べて、しっかりと覚えておいた方が良いね。
なので、このネットを常に超えないといけない。
且つ、相手コート深く打つことも必要となる。
となると、ボールはしっかりと高さを出して持ち上げないと
いけないんだけど、トップスピン系ストロークを打つ時に
ネットに掛かりやすかったり、せっかく超えても浅くなって
しまう場合ってないかな?
幾つか原因は考えられるんだけど、一番多いのは
打点が遅れて詰まってしまう場合。
この場合、準備の遅れやテイクバックが大き過ぎることが
考えられるんだけど、こういう詰まった当たりをしてしまう人って
打った瞬間にボールに押されて労力が普通よりも必要になるから、
更にテイクバックを大きくしてしまい、余計に飛ばなくなって
しまってドツボに陥りやすい。
それから体が開くタイプの人もラケットが横振りになりやすい
からボールが持ち上がらず、低くなることが多い。
横振りの原因はまず軸足が曖昧で、打つ瞬間に軸足を違う
足に変えてしまうことが考えられる。
右利きのフォアハンドストロークの場合だったら、右足軸にしておき
ながら、打ちながら左足へ流れてしまう。
そうなると足からもらう床反力が使えないから、上体のパワーだけで
飛ばさないといけなくなり、それも余計に横振りの原因となるのだ。
当然ボールは全然高く持ち上がらないんだよ。
それから腕だけで打つ準備する人も体は正面を向いたまま
だから、ラケットの上下動を作れなくて横振りとなる。
ということは、何を意識していけばしっかり高さを出して
持ち上げることが出来るのだろうか。
まずは単純にラケットでボールを持ち上げたいんだから、
まずはしっかりラケットダウンが出来ているのか確認してもらいたい。
意外とこれが出来ていない場合が多いんだけど、その殆どが
大き過ぎるテイクバックのせいで、ラケットが上下ではなく
前後で動いてしまっているため。
前後のスィングはショットスピードを出すことは出来るけど
ボールを持ち上げることはやりにくい。
そしてこの上下動のスィングを作ることでもう一つ重要なのは
打点の高さ。
せっかくラケットダウンを行ったのに打点まで低いとスィングは
上に上がらないでしょ?
大事な場面でビビると、いつもより打点を落としてしまい、結果
回転ばかりしっかり掛かるけど、ネットを超えないショットになる。
打つタイミングは掴みやすいんだけど、打点はしっかり高めで
設定しておきたい。
更にライジングで打てると、よりボールは上に上がろうとする
力を持っているから是非これにもトライしてもらいたいもんだ。
ラケットダウンと高めの打点。
この二つがちゃんとしていればラケットはしっかりと下から上へ
振り抜けるし、ボールは持ち上がって高さを出せる。
でもこれを腕力だけでやろうとすると、結局体が開き過ぎて
横振りになって高さが実現できなくなる。
そこでラケットダウンしてから一気に高めの打点目指して
ラケットが持ち上がる時に、決めた軸足の床反力を利用して
もらいたいんだよね。
従って、高さを出す打ち方のコツは、ラケットダウンと
それとは対照的な高い打点、そしてそこで一気にラケットを
持ち上げるためのパワーを作る軸足の床反力、この3つになる。
ネットを超えない!ボールが浅すぎる!・・・と言って、より
テイクバックが大きくなっている人、もう一度「ラケットダウン」、
「打点」、「軸足」の3つをチェックしてみよう。
特に大事な場面でビビった時、この3つの中で何が出来なくなる
なるのか調べて、しっかりと覚えておいた方が良いね。
スペインでコーチに怒られたこと[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2013/01/14(月) 09:07
海外に行くと、上下関係なんてものは無くなる。
選手とコーチは友人として付き合うし、お互い冗談言ったり
からかったりするのが、最初はどうも気になって馴染めなかった。
だってアメリカでレッスン受けているジュニアを見たときなんか、
子供は一切ボールを拾わない。
コーチがせっせとボールを拾うんだけど、その間子供達は
ドリンクしながら休憩をする。
「だって、ボール拾うためにレッスン受けているのでは無いから」
というのが彼らの言い分だが、それはコーチもそう思っているから
問題なく成り立ってしまうのだ。
スペインのアカデミーにいた頃も、ついついコーチに対して
目上の存在として接してしまっていた。
他の選手なんか、平気でコーチに楯突いたりしていたが
俺なんてそんな事しようなんて微塵にも思わなかった。
もちろんコーチの言っていることに疑問を持ったり不満を感じる
ことはあったけど、出来るだけコーチ達の言うことを実践するように
意識していたもんだ。
その関係は「コーチと選手」という関係よりも「師匠と弟子」という
関係を意識していたんだよ。
コーチ達を信頼仕切っていたからね。
そんなスペイン時代のアカデミーのコーチの中に、当時
ステファンというコーチがいた。
スペイン人とスイス人のハーフで、スペイン語はもちろんの事
英語、ドイツ語、フランス語が堪能で、レッスンも大雑把な教え方の
コーチが多い中、きっちりと細かく説明してくれるし、理解してないと
分かるまで解説してくれる熱血コーチだった。
しかし・・・彼の雰囲気が怖かった。
目がギョロッとしていて背が高い。
あまりにこやかとは言えない上に、練習内容や注意点などの
課題が分かってないと、必ず止めて説明をし直すんだけど、
どうしてもその時の顔も喋り方も怖いから、なんとなく説教を
されている気分になってしまう。
彼の練習自体も他のコーチ以上にきつかったから、何となく
段々と鬼コーチっぽく見えてきた。
当時、同じアカデミーで一緒に練習していた日本人の選手達は
ステファンがその日の担当になると「うわ~」って嫌がっていたが
俺自身もちょっとビクビクしてしまうから、アカデミーに行って
ステファンの姿を見掛けると「どうか当たりませんように」って
思ったこともあった。
しかし彼が担当となると、「うわっ!」って思う気持ちと裏腹に
練習の集中力はとてつもなく高まった。
練習内容や注意点を聞き漏らすと、練習を止められるから
話もしっかり聞いていたし、他のコーチ達より練習内容がハードだから
集中し続けないと一気に崩れてしまう。
だから彼を避けようとする気持ちがある反面、彼が担当になって
欲しいという気持ちもあったんだよ。
矛盾しているけど、やっぱり選手として強くなりたいという思いが
当然あるからね。
だから彼はトップ選手たちからの人望も厚く、選手のツアーコーチ
としてもよく世界を駆け回っていた。
そんな厳しくて怖い感じだけど、頼り甲斐のあるステファンのレッスンを
受けていると、ついついスペインにいながらも彼に上下関係を意識して
しまうんだよね。
悪い意味ではなく、「テニスを教えてくれる俺の師匠」という
尊敬と感謝の気持ちを込めて、挨拶もきっちり行い、スペイン語や
英語の敬語はイマイチ分からなかったけど、出来るだけ丁寧な
言葉遣いを心掛けて接していた。
ところが、ある日レッスン終わった後に「Thank you」と彼に言うと
「なんでThank youなんだ?」と眉間にシワを寄せて詰め寄ってきた。
「いや、あの・・・レッスンをしてくれたので」と言うと
「テニスを教えるのが俺の仕事。トモはレッスンを受ける権利がある。
Thank youと言うな」と怒られた。
あんなデカイ人にあんな怖い顔でそんなこと言われると
「御免なさい」って思わず言いそうになったけど、何とか
それは飲み込んだ。
「御免なさい」もなんだか怒られそうだったからね。
でもその日を境に、ステファンの見方がちょっと変わった。
結局、「師匠と弟子」という関係は、双方にその気がないと
成り立たず、あくまでもここスペインでは「コーチと選手」の関係
であり、コーチ自体そういう関係を選手に求めているのだ。
だから俺たち選手はもっとコーチを振り回すくらいの存在に
ならないといけない。
一見怖そうなステファンを怖がるフリして、実は俺自身の
自立心を甘やかしていたのかもね。
だから、ステファン相手でも、レッスン中はもっと意見や時には
不満を言わないといけないし、彼らはそれをサポートしてくれる
用意があるんだよ。
そう言われた後、そういう気持ちで付き合うようになると、
ステファンって実にナイスガイであった。
でも結局最後まであの顔で迫られるとドキドキする気持ちも
消えなかったけどね。
怖かったけど優しくて、一生忘れられないくらい
素晴らしいコーチであった。
因みに・・・ステファンは俺より年下。
その事は今でも信じられない。
選手とコーチは友人として付き合うし、お互い冗談言ったり
からかったりするのが、最初はどうも気になって馴染めなかった。
だってアメリカでレッスン受けているジュニアを見たときなんか、
子供は一切ボールを拾わない。
コーチがせっせとボールを拾うんだけど、その間子供達は
ドリンクしながら休憩をする。
「だって、ボール拾うためにレッスン受けているのでは無いから」
というのが彼らの言い分だが、それはコーチもそう思っているから
問題なく成り立ってしまうのだ。
スペインのアカデミーにいた頃も、ついついコーチに対して
目上の存在として接してしまっていた。
他の選手なんか、平気でコーチに楯突いたりしていたが
俺なんてそんな事しようなんて微塵にも思わなかった。
もちろんコーチの言っていることに疑問を持ったり不満を感じる
ことはあったけど、出来るだけコーチ達の言うことを実践するように
意識していたもんだ。
その関係は「コーチと選手」という関係よりも「師匠と弟子」という
関係を意識していたんだよ。
コーチ達を信頼仕切っていたからね。
そんなスペイン時代のアカデミーのコーチの中に、当時
ステファンというコーチがいた。
スペイン人とスイス人のハーフで、スペイン語はもちろんの事
英語、ドイツ語、フランス語が堪能で、レッスンも大雑把な教え方の
コーチが多い中、きっちりと細かく説明してくれるし、理解してないと
分かるまで解説してくれる熱血コーチだった。
しかし・・・彼の雰囲気が怖かった。
目がギョロッとしていて背が高い。
あまりにこやかとは言えない上に、練習内容や注意点などの
課題が分かってないと、必ず止めて説明をし直すんだけど、
どうしてもその時の顔も喋り方も怖いから、なんとなく説教を
されている気分になってしまう。
彼の練習自体も他のコーチ以上にきつかったから、何となく
段々と鬼コーチっぽく見えてきた。
当時、同じアカデミーで一緒に練習していた日本人の選手達は
ステファンがその日の担当になると「うわ~」って嫌がっていたが
俺自身もちょっとビクビクしてしまうから、アカデミーに行って
ステファンの姿を見掛けると「どうか当たりませんように」って
思ったこともあった。
しかし彼が担当となると、「うわっ!」って思う気持ちと裏腹に
練習の集中力はとてつもなく高まった。
練習内容や注意点を聞き漏らすと、練習を止められるから
話もしっかり聞いていたし、他のコーチ達より練習内容がハードだから
集中し続けないと一気に崩れてしまう。
だから彼を避けようとする気持ちがある反面、彼が担当になって
欲しいという気持ちもあったんだよ。
矛盾しているけど、やっぱり選手として強くなりたいという思いが
当然あるからね。
だから彼はトップ選手たちからの人望も厚く、選手のツアーコーチ
としてもよく世界を駆け回っていた。
そんな厳しくて怖い感じだけど、頼り甲斐のあるステファンのレッスンを
受けていると、ついついスペインにいながらも彼に上下関係を意識して
しまうんだよね。
悪い意味ではなく、「テニスを教えてくれる俺の師匠」という
尊敬と感謝の気持ちを込めて、挨拶もきっちり行い、スペイン語や
英語の敬語はイマイチ分からなかったけど、出来るだけ丁寧な
言葉遣いを心掛けて接していた。
ところが、ある日レッスン終わった後に「Thank you」と彼に言うと
「なんでThank youなんだ?」と眉間にシワを寄せて詰め寄ってきた。
「いや、あの・・・レッスンをしてくれたので」と言うと
「テニスを教えるのが俺の仕事。トモはレッスンを受ける権利がある。
Thank youと言うな」と怒られた。
あんなデカイ人にあんな怖い顔でそんなこと言われると
「御免なさい」って思わず言いそうになったけど、何とか
それは飲み込んだ。
「御免なさい」もなんだか怒られそうだったからね。
でもその日を境に、ステファンの見方がちょっと変わった。
結局、「師匠と弟子」という関係は、双方にその気がないと
成り立たず、あくまでもここスペインでは「コーチと選手」の関係
であり、コーチ自体そういう関係を選手に求めているのだ。
だから俺たち選手はもっとコーチを振り回すくらいの存在に
ならないといけない。
一見怖そうなステファンを怖がるフリして、実は俺自身の
自立心を甘やかしていたのかもね。
だから、ステファン相手でも、レッスン中はもっと意見や時には
不満を言わないといけないし、彼らはそれをサポートしてくれる
用意があるんだよ。
そう言われた後、そういう気持ちで付き合うようになると、
ステファンって実にナイスガイであった。
でも結局最後まであの顔で迫られるとドキドキする気持ちも
消えなかったけどね。
怖かったけど優しくて、一生忘れられないくらい
素晴らしいコーチであった。
因みに・・・ステファンは俺より年下。
その事は今でも信じられない。
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