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[ 活動レポート ]群馬県立伊勢崎清明高校 男子テニス部

関越自動車道を走って群馬県立伊勢崎清明高校 男子テニス部に行ってきました。

日時 2009年1月6日
訪問校 群馬県立伊勢崎清明高校 男子テニス部

【レッスンスタート】~高校デビューの子供たち~

群馬県伊勢崎市ってどこにあるんだ・・・と、カーナビを見ながら 関越自動車道を走っていたが、これが意外と近い。
ちょっと早めに家を出たが、時間が余りまくった。
さすがに雪は無いのだが、その代りこの日はずーっと強い北風が吹き続けて寒い。
「ここは風が強くて有名なんですよ」と顧問の先生が到着するなり教えてくれた。

今回、一緒にテニスを行う清明高校は、4年前に女子高から共学に変わったため、 男子生徒が少なく、この日参加してくれた男子テニス部もたった7名。
そのうちの殆どが高校からテニスを始めたという男子部員たち。

それまで野球、バレーボール、卓球、軟式テニス・・・と 他のスポーツをやっていたので、しっかりといい動きはできる。
俺も中学まではサッカー少年だったので、体力、脚力はあった。
だがテニス技術が乏しく、なかなか勝利に結びつかなかった思い出があるので 今回彼らには元気付けるためにも、何かを掴んでもらいたいね。

【ピックアップポイント】~考えすぎて足が動かない~

今回のレッスン時間は朝10時より夕方15時まで、みっちり5時間。
いつものようにまずはミニラリーからスタートしたのだが どうも足が止まってしまって、ボールを凝視してしまう人が多い。
皆まだまだ、テニスというスポーツに慣れていないようで、ボールを 打つことに対して「大事に、大事に・・・」と頭を働かせ過ぎだ!!

 「よーし!まずは足を動かして行こう!」
とフットワーク練習を最初の課題に。
そのおかげで準備がスムーズに出来るようになってくると 徐々にリズムが出始めていい感じ。
そこからボール出し練習、そしてクロスラリーへと発展させると スムーズに出来るようになるね。
そのままボレーまで突入しよう。
ボレーも難しいものではないのだ。
ただ、やっぱり「決めたい!」という意識が強く働いてしまうので パワーを求めてしまうが、重要なのは徐々に前へ詰めながら 連続して触ろうとする事。
もちろんこれもフットワーク、足の動きが重要となるのだ。
これを意識してもらいながらのボレーボレーは大盛り上がり!
少しはボレーのコツを掴んだかな。

最後はシングルスとダブルスのゲーム練習を皆で楽しむ。
やはりゲームは楽しくなくっちゃ。
それぞれの戦い方と楽しさの違いを説明しながら、行うのだが やはり「勝った」「負けた」が気になるよね。
でもこの勝った喜び、負けた悔しさを感じるからこそテニスは 面白いのだ。

【エンディング】~上達できる可能性~

今回、皆強くなりたいという気持ちがよーく俺に伝わった。
強くなりたいからビビるし、強くなりたいから 上達しない時にイライラしたりコートに立ちたく無かったりする。

彼らは頑張っている。
頑張っているが、当然壁にもぶち当たる。
当たった時にちゃんと自分で考えて、自分の力で立ち上がる事が 出来るのか・・・が重要だと思った。

「皆、これからも頑張れよ!!」
挨拶して、コートからクラブハウスに戻っても皆、俺と 話がしたいようなので、終わった後暗くなるまで彼らとテニスについて語り合う。
「明日から、俺、頑張ろう!!」
そう言って顔を輝かし、彼らは自転車に乗って真っ暗な道を帰って行った。
どこまで行けるのかは彼ら自身の手にかかっている。
だが、こうやって希望を持って目をキラキラさせながら夢を 描けるって彼らの可能性が拡がったって事だ。
いいエネルギーを俺ももらえた。
ありがとう。