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[ 活動レポート ]清教学園テニス部

今回は琵琶湖の畔で春休み合宿を開いている清教学園テニス部でレッスンしてきました。

日時 2009年03月23日
訪問校 清教学園テニス部

【レッスンスタート】~琵琶湖に負けるな~

どんより曇った空の下、日本一の「琵琶湖」を横に見ながら車を走らせ 今回の「部活応援レッスン」に向かう。
今回は琵琶湖の畔で春休み合宿を開いている清教学園テニス部に お邪魔するのだが、春とは思えないほどの冷たい北風で「寒ーい!!!」
と思わず叫びたくなるよ、ホント・・・。

今回の合宿参加者は中等部、高等部合同で50名近い人数。
それを普段は顧問の先生が一人で指導しているので、今回はその 助っ人としてこの琵琶湖までやって来たのだ。
レッスンの前にまずは各コートに分かれてウォーミングアップを 行うので、俺も上位メンバーの3名と打ち合う。
良いショットを皆持っているねぇ。
でも他のコートの子もいいストロークでラリーしている。
ちゃんと上のレベルの良いところを見ながら全体的に育っているのだと感じた。
その代り、ネットプレーがストロークに比べて怪しい・・・。
「ボレーとはなんぞや?」という事に気付けばすぐに良くなるだろうね。

【ピックアップポイント】~ストロークとボレーの関係~

レッスンは2面使用し、8名ずつ1時間のローテーションで行った。
シングルスとダブルスに分かれて行ったのだが、シングルスはとにかく ボレーを覚えてもらいたい。

ただ、ボレーのみを練習するのではなく、この清教学園全体的に高いレベルで 打てるストロークを活かすためのボレー。
主役はあくまでもストロークで、ボレーはそのサポート役・・・と位置付ける事。
その考え方を意識してもらうために、しっかりとベースラインより後ろで打つ ストロークだけでなく、チャンスがあったらコートの中にしっかりと入っての 打ちこみをし、そのままボレーまで・・・という流れを繰り返し練習。
ボレーはあくまでも脇役なので、しっかりキレのあるボレーじゃなくても コート内での攻撃ストロークがあれば、多少貧相なボレーでも大丈夫。
ストロークが主役!ボレーは脇役!

ダブルス練習は2対2のボレーボレー。
このボレー練習でも、どれだけ質の高いボレーが打てるか・・・の前に まずは「誰もいない所を狙ってボレーしてみよう!」と皆に声をかけて練習。
シングルスもダブルスも、とにかく「凄いパワーボレーだ!」と相手を 攻撃するのではなく、「ナイスコースだ!」「ナイス展開だ!」と質よりも アイデアを重要視したボレーに切り替えて練習してもらえると、ストロークと 組み合わせやすい。

【エンディング】~テニスに対する価値観を持つ~

朝から暗くなるまで色んな子供たちと接する事が出来たが 体格や性格、体力などが異なるので、テニスももちろん違ってくる。
しかしこれだけの人数がいて驚いた事は、どの子も「試合」を意識した 実戦モードでレッスンに取り組んでいる事である。
この学校は進学校で勉強が大変だし、これからの進路も勉強は大変だろうが、 どの子もテニスに全力で取り組み、一生懸命テニスで自分を成長させようとしている。
もちろん「どれだけ上のレベルに行けるか」を目的に、結果を重視して 頑張らないといけないのだが、「どのレベルの子でも、今より上を目指す」という 「価値観」を持って全体で取り組んでいる清教学園のテニス部の子供たちは その自分を高める技を何にでも応用できる術を身に付けやすい環境にあると感じる。
「ありがとうございました!」
みんな元気に挨拶してくれて、俺の心もウキウキ状態で琵琶湖を後にし 横浜へ帰って行く。
結局一日中北風に吹きつけられて寒かったが、そんな寒さを忘れさせて くれるほど、あっという間の一日テニスレッスンであった。