[ 活動レポート ]明治学院東村山高等部 女子テニス部
明治学院東村山高等部 女子テニス部に行ってきました。
日時 | 2009年05月15日 |
---|---|
訪問校 | 明治学院東村山高等部 女子テニス部 |
【レッスンスタート】~どんなテニスかまずは観察~
かつて東村山市にあるテニススクールでコーチをしていた事があるので、 この辺はよく知っているのだが、いつ来てものんびりした雰囲気が漂っていて気持ちがいい。
そんな歴史ある町を車で走りながら、午後から開催するレッスンに向かった。
コーチが出迎えてくれて、コートまで案内されるとそこにはもう
女子テニス部17名が勢ぞろい。
元気よく挨拶してくれて出迎えてくれた。
こちらも自己紹介と、このボランティア活動の説明を行うと2面の砂入り人工芝のコートで早速レッスンスタート。
まず準備体操とランニングでアップを行ってもらい、早速ミニラリーから
彼女たちのテニスを観察させてもらった。
【ピックアップポイント】~チャンスが来たら攻撃~
高校女子のテニス・・・となると、基本はストロークラリー勝負。
どれだけ良いショットが打てるかよりも、やはりミスせず繋いで
ディフェンス重視を意識したストロークがメインとなる。
ミニラリーでも「どれだけミスせず繋げるか」を意識している人が
多いので、踏み込んで「攻撃」に切り替えられるようにテーマを設けて
練習する事にした。
まずはボール出しで基礎練習。
1球目は踏み込んでのアタック、そして2球目は下がって
ディフェンス繋ぎショット、そして3球目は再度前に踏み込みアタックと
前、後ろ、前・・・のコンビネーション。
同時にもう一面のコートはクロスラリーの練習。
これも相手ショットが短ければ、前に踏み込んでアタックを仕掛ける。
実際試合ではこの「相手の短いショット」が怖くて踏み込めず、結局
繋いでしまう事が多いので、この練習は特に大事。
その代り、ラリーが途切れる事を気にしないようにするため、途切れたら
ボール出し係がすかさず次のボールを送ること。
こうする事で前後の動きが出てくるが、全体的に前へ出てくる時に身体の向きが 前向きに気味になってしまいスウィングが横振りになることや、 テイクバックが大き過ぎて踏み込むステップと合わないなど、 その辺りは注意して今後も練習して欲しい。
ストローク練習の後はサーブ。
考え方としては基本的にストロークと同じ考えで臨むこと。
しっかりとネットを越えるための持ち上げる要素と、ネットを越えた後に
枠へ入るように回転を掛ける要素。
サーブを見ると個々に特徴はあるのだが、まずは上げるべきトスの位置を
事前に確認し、常にその決められたところへトスを上げて同じ打点でボールを
とらえる事を意識して欲しい。
ちょっと打点が低すぎて頭が下がってしまう人がいたかな。
要注意です。
【エンディング】~実戦で結果を残せるか~
最後はダブルス形式で俺も混ざってゲーム練習を行った。
ただし、前衛を付けると完全にダブルスの練習となるので、シングルスの要素を
入れるために、サーブ側、レシーブ側全員ベースラインからスタート。
うん、やはり全体的にいいストロークを打っている人が多い。
が、そこからネットに出て行きボレーとなるとちょっと弱腰・・・。
今回はボレーやらなかったが、慌てて打ち込もうとせずにまずはコースを
選んでゆっくり打つことを意識して欲しい。
でもこういうゲームを一緒にやると、皆の笑顔も見えてくる。
そして当然、その人の本当のテニスの姿も見えてくる。
先ほどの「短いショットを踏み込んでアタック!」というのが出来るかどうか。
でも、残念ながら振り抜くのを怖がって、腕が縮こまった人もチラホラ・・・。
「びびらないようにするには、どうすれば良いですか?」
最後に質問されたけど、大事なことはミスする事も計算済みで行う事だ。
「絶対ミスしちゃいけない!」のではなく、何本かミスする可能性があるが
大丈夫・・・というのを用意して、ミス程度でいちいち動揺しない事。
3時間のレッスンはあっと言う間でした。
最後もしっかりと整列して挨拶してくれたのだが、やっぱり最初の
挨拶よりも皆の表情は明るく温かい。
まだまだ可能性を掴んでいる彼女たちのテニスが
これからどこまで成長出来るか、本当に楽しみである。
皆、ありがとう!!