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てにすまん 高西ともブログ

ボレーに出る本当の目的とは・・・ [戦術]

投稿日時:2010/12/17(金) 23:38

俺が高校生の頃はボレー、殆ど打てなかった。
ボレーストロークはもちろんのこと、ボレーボレーなんて
さっぱり!!!
もちろん一生懸命練習したよ。
でも全然上手くならなかったから、結局試合で
登場する事は殆どなかったね。
 
そんな過去を持つ俺だけど、今じゃボレー大好き。
ダブルスはもちろん、シングルスもネットプレー頼みで
プレーしているよ。
ここまでになったのは、練習の積み重ね・・・と言いたい
ところだが、ちょっと違うかな。
色んな人の話を聞いたりプレーを見ながら、ボレーって
何なのかが分かったから、ボレー好きになったのだ。
 
さて、その「ボレー」の意味とは何なんだろう。
そもそもテニスって相手と戦うスポーツで、その相手から
ポイントを取らないといけない。
でもポイントの取り方って「決める」だけでは無いんだよね。
「ミスしてもらう」これも立派な1ポイントとなる。
そして、実際は「決める」よりも「ミスしてもらう」の方を
増やして勝利を掴まないといけないのだ。
 
でもかつての俺は、ネットを挟んで向かい合っている相手に
対して「決めてやる!!!」と意気込んでた。
だから、ストロークも攻撃的に打っていた。
特にボレーなんて決めやすいショットなので、ネットに向かう時は
決めるつもり100%でボレーしてたよ。
 
でも「決めなきゃ!」って思うと、逆に自分自身にプレッシャーが
かかるんだよ。
当然相手も粘って決められないようにするし、チャンスがあれば
パスを打って来る。
殺傷力はあるけど実際は決まりにくい。
そうすると段々ストレスが溜まり、仕舞いには強引に決めようと
して結局・・・・こっちがミスしてしまったりする。
 
でもボレーに出ていくってそういう事が目的じゃないんだって
段々分かってきた。
ボレーは条件そろえば決めやすいショットではあるけれど、
だからと言って決めようと頑張るよりも、その殺傷能力を
相手にちらつかせて焦らし、結局相手ストロークのミスを
期待する方がよっぽど効率が良いのだ。
 
もちろんどチャンスがあれば決めてしまうけど、足元で
獲らされたり、浮いてるけどネットから離れた場所で
ボレーする場合は、焦って決め急ぐよりもとにかくスペースに
ボレーして相手ストロークを動かすだけでも良い。
パス抜かれたとしても、その意識を持ち続けることが
結果的に相手へ心理的ダメージを与えられ、そして
待望のミスをプレゼントしてもらえるんだよ。
 
さて世の中のボレー苦手と思ってる皆さん、
ボレーの技術的練習はもちろんしっかりやらないといけないが
試合の中でどうボレーを使えば精神的にプレッシャーを
与えられてミスがもらえるか・・・も十分考えて試合に
臨んでみてね。

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