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てにすまん 高西ともブログ

テニス語 [過去の思い出]

投稿日時:2011/05/17(火) 14:20

俺が24歳の5月、スペインに行った。
不安以上に夢と希望で胸を膨らませて行った覚えがある。
成田から飛行機に乗ったのは昼過ぎの便で、イギリスの
ヒースロー空港行き。
12時間ずっと飛び続けてイギリスに到着したんだけど
そこからスペイン・バルセロナ行きの飛行機に乗り換え
バルセロナ到着したのは現地時間で夜10時頃。
 
そこでテニスアカデミーから来てくれた運転手のオジサンが
迎えに来てくれて、ホームステイ先の家まで送ってくれた。
オジサンは大人しくて何も喋らない。
でもその運転手のオジサンは、無口なんじゃなくて英語が
話せないのだ。
それは到着した先のホームステイのおばさんも・・・。
 
色々仲良くなろうと話しようと思っても、言葉が通じないって
ホント不便だし、何よりもストレスが溜まる。
翌日は日曜日だったので、まだアカデミーには通わない。
街をブラブラしながら、銀行でお金を下ろしたり、カフェで
コーヒーを飲んだりしたんだけど、やはり英語が通じない人が殆ど。
お昼ごはんを食べるのも一苦労だった。
 
月曜になり、初めてアカデミーに通って、コーチや選手と
やっと英語で挨拶が出来た。
日本人の選手も数名いたし、そこでベラベラ喋りまくったよ。
よっぽどストレス溜まってたんだろう。
でも何よりも色んな国の選手達とテニス出来たのが楽しかった。
そこで初めて「テニスでコミュニケーション取れるんだ」って
思ったよ。
 
初めての土地で、誰も知っている人がいない状態。
しかも言葉も通じない・・・となると、不安も募るもの。
でも「テニス」という手段を一つ持っていただけで、それを
糧に各国の選手やコーチ達とコミュニケーションを取り
自分の居場所を異国の地で見付けられたって凄いって
その時思った。
 
それから1年間滞在したけど、いろいろキツイことや
大変なこともあった。
でも、とにかく「テニスを頑張る」という目的だけきっちり
見失わずにいたから乗り越える事が出来たと思う。
 
テニスはある意味、世界共通の言語だね。
テニスやっている人達、特に中学生、高校生のテニス頑張っている皆、
色んな土地に行って、色んな人達とテニスをしながら交流して
自分の世界を拡げて行ってね。
テニスってそういう力があるんだよ。

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