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てにすまん 高西ともブログ

ストローカーボレー [戦術]

投稿日時:2011/06/08(水) 12:39

全仏オープン男子シングルス、ナダルが優勝!!
スペインにいた頃、まだ17歳だったナダルを生で
観たこともあるので、以前より彼には思い入れがある。
嬉しい!!
 
彼の強烈なフォアハンドストロークはやっぱり凄い!!
でも試合を観ていると、意外とボレーが多いのが
分かるでしょ?
一昔前に「ストローカーと言えばこの人!」と言われた
アガシもまたボレーが多かったんだよ。
 
二人とも共通するのが、「華麗なボレー」と言うより
ストロークで相手を崩し切っておいて、あとはほんの少し
トドメを指すためのボレーって感じだね。
この「トドメボレー」を持ってるかどうかで、試合中のメンタルって
かなり違って来るんだよ。
 
もしトドメボレーがないと、当然その前のストロークでせっかく
相手を追い込んだのに、そこから逃げられてしまう可能性が
出て来る。
そうなると、逃げ切れないように、返球出来ないくらいの凄い
パワーやコースを狙ったストロークを打つように自分へ命令するでしょ?
でもそこから無理が生じ始めてミスが出るんだよ・・・。
 
逆に「返球されてもいい。その後にボレーがあるから・・・」と
思いながら攻撃ストロークを打つと気分的にも楽だし、もし相手が
返球して来ても、それを予測して対応出来る。
結果、リラックスした自分は意外と良いプレーを生んで、
繋ぐつもりだったのにエースになったりする事さえある。
 
もちろんレベルが高い相手になると、「返球されても良い」と
思いながら取らせたのをカウンターでやられてしまうこともあるが、
それを恐れて「触られたくない!決めなきゃ!」という気持ちになると
結果、相手にやられる以上に自分のミスが多くなるのだ。
 
「俺はストロークを武器に戦いたい!」
そう思っている人は、もちろんそのストロークを活かして
頑張ってもらいたいのだが、その先にはボレーがあるって事を
忘れないように。
そしてナダルの試合をよく観てみよう。
どういうネットプレーを混ぜているのか。
全仏でV6を達成している彼は決してパワフルフォアハンドだけじゃ
ないってことが分かるよ。

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