大きくする 標準 小さくする
トップ >>  てにすまん 高西ともからのメッセージブログ >>  褒められても、その気になるな

てにすまん 高西ともブログ

褒められても、その気になるな [テニスいろいろ]

投稿日時:2011/07/22(金) 04:41

とある高校でレッスンやった時にこんな質問というか
相談があった。
「いつも、色んな所で『良いテニスだね』って褒められるけど
なかなか勝てないんです。」
 
確かにその彼のテニスは素晴らしい。
ショットは速いし、動きも良い。
ボレーやサーブもこなせる。
これは「良いテニスだ!!」って俺も言いたくなるよ。
でもそれは彼のテニスを表面的に観て言った感想で
実際の評価は違う所にあるんだよ。
 
例えば、試合の時にコートへ相手選手が現れた時に
どっちのタイプの方がいいだろう?
一つは攻撃的なショットを持った選手。
もう一つはディフェンスがしっかりしている選手。
だいたいの人は、攻撃的より粘ってディフェンスしてくる
相手の方がちょっとウンザリする。
わかるでしょ?
 
もちろんかなりハイレベルで次元の違う攻撃をする相手なら
別だけど、同じカテゴリーの範囲内なら攻撃的なショットを受け続けても、
なんとか凌いで持ち堪えようと思えるし、そういう気持ちでプレーした方が
集中しやすかったりしない?
でもとことんディフェンスで粘る相手に、こちらが攻撃を
し続けなきゃいけないってゾッとする。
 
なので、パッと表面だけ観て評価されるのは「攻撃面」なんだよ。
でも実際試合に出場している選手達が、相手に対して探りを
入れたいのは「ディフェンス力」なんだよ。
このディフェンス力が無い人がいくら攻撃仕掛けても怖くない。
 
だから、質問してきた彼は、その彼が持っている攻撃面を
周りに評価されたんだよ。
しかも自分自身もその攻撃面を評価されたのが分かっているから
何とかその攻撃力を試合に活かそうとして、いつの間にか
ディフェンス面を磨くことを忘れている。
 
もちろんその素晴らしい攻撃力は活かしてもらいたい。
でも出番が来るまでは粘れるようにして、チャンスが来てから
使おうよ。
でも粘れないとその攻撃力は、苦しい時の
「一発逆転捨て身ショット」として使ってしまう可能性がある。
地味だから一見高評価を得られないけど、皆ちゃんと
ディフェンス部分を鍛えておいてね。
 
周りで観ている人達以上に相手選手から高評価を
得られる選手になろう。

トラックバック一覧

<< 2019年5月 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31