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てにすまん 高西ともブログ

冷たい視線が俺の心を切り裂いた [過去の思い出]

投稿日時:2011/09/07(水) 13:48

俺のプレースタイルは何かというとオールラウンドである。
粘るテニスを中心にストロークラリーを行い、チャンスがあれば
そこから踏み込んでのストロークを打ち、ネットプレーで
プレッシャーをかける。
 
でもかつて、俺は粘るストロークばかりのベースラインプレーヤー
だったし、その前はガンガン打ちこみ系のストローカーだった。
ネットプレーなんか視野に入れてなかったね。
たまに前に出された時、仕方なくボレーしていたけど、基本的には
ネットプレーのノウハウには乏しい選手だったよ。
 
それから基本的にシングルスのことしか考えていなかったから
ダブルスなんて苦手だった。
レシーブの時は、レシーブで一気に勝負を決めようとしていたし
サーブの時は最初のボレーに頼らず、サーブとストロークで
一気に優位に立とうとしていた。
 
そんなテニスだったけど、シングルスは何とか勝って100位以内に
入ることが出来たんだけど、段々ランキングが上がって来ると
テニスイベントでデモンストレーションやったり、参加者の人達に
「プロに挑戦!」みたいなことを行う仕事がチラホラ入ってきた。
でもそういうイベントって、基本的にダブルスなんだよねぇ・・・・。
 
「では、ここで選手4名によるダブルスのエキシビジョンマッチをどうぞ!」
みたいな感じで、司会の方が紹介してくれて大勢の人達が見守っている中で
ダブルスをやったりするんだけど、まだそういうのに慣れていない頃は
もう緊張のあまりボロボロとミスを連発したのを覚えている。
「え~」ってちょっと参加者に言われるんじゃないかっていうような凡ミスが続き
空気も悪くなり余計ガチガチになっていく。
 
その頃、ダブルスというとストロークで粘るか打ちこむか・・・だったから
そんな模範的なダブルスプレーが出来なかった。
でもやっぱりここは選手としてサーブ&ボレーで華麗なプレーを見せたい・・・なんて
見栄もあってやってみたんだけど、結果は散々だったのを今でも覚えている。
 
それからシングルスのプレースタイルはオールラウンドに変わり
ダブルスのこともネットプレーのノウハウを覚えてからは真剣に
取り組むようになった。
おかげでイベントでのダブルスデモンストレーション、今じゃ楽しみながら
色んな選手達と行えるようになったよ。
でも今でもあの頃の悲惨なエキシビジョンマッチ思い出すとゾッとする。
皆の冷ややかな視線が痛かったなぁ。

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