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てにすまん 高西ともブログ

練習だけじゃ完成されない [テニスいろいろ]

投稿日時:2011/09/08(木) 00:28

長い夏休みが終わったね。
たくさん練習出来たと思うけど、その分しっかり
成長は出来ただろうか?
この夏休みの練習で培ったことをしっかりと本番の
試合で発揮してもらいたい。
 
そんなことを言っておいて何なんだけど
俺の経験上、長い期間しっかり練習しても、その練習の中で
何かを生み出した・・・という思い出は少ない。
殆どが本番の試合の中で生み出したんだよ。
 
初めてトップスピンサーブのコツを掴めた時も試合中だった。
まだ高校生の頃だったんだけど、凄い勝ちたい試合で、何とか
レシーブに打ちこまれないようにしていたら、トップスピンサーブに
なっていたんだよ。
ボレーの手応えを感じたのも試合中だった。
どういうタイミングでネットに出て、どのコースにボレーを
打てば効果が高いのかを苦しみながら考えて相手との
駆け引きを行っているうちに見付けたのだ。
 
試合の中で本当に欲しいショットって、単なるパワー系の
ショットじゃないでしょ?
安定感も欲しいしコントロール力も欲しい。
決める為のショットも欲しいけど、相手にやられないようにする
ショットの方が重要だったりするでしょ?
でもそれが試合じゃなくて練習中だと、どうしてもパワーや質に
重きを置いてしまう。
でも本番の苦しい状況の中では、本当に必要な「安定感とパワー」が
ちゃんとバランスよく揃ったショットだったりするんだよ。
 
でもだからと言って、本番で生み出したショットはそれまで全く練習を
してなかったかと言うとそうではない。
練習で沢山打っていたからこそ、本番で完成されたのだ。
なので、皆も練習の中では変わらずしっかり練習してもらいたい。
でも「出来るようになった!」なんて練習中には思わないでね。
その手応えをしっかり本番の試合の中できっちり使えるかが重要なんだから。
意外と練習では上手く出来ていても、本番では使えないからね。
 
でも諦めず四苦八苦しながら、もう一度試合の中で修正とか調整しながら
頑張っていると、あるタイミングで急に「あれっ!今の感じ・・・」ってさらっと
出来るようになっちゃったりするもんだよ。
そこで初めて「完成」となる訳だ。
 
と言う事で、この長い夏休みで培ったショットや技をモノにするために
これからどんどん試合に出場するか、もしくはマッチ練習を行って
ドキドキ場面できっちり使って、苦しみながら本物を完成させてくれ。
世の中はそんなに甘くない代わりに、もがき苦しんだ中から何かを掴み取ると
そう簡単には忘れないもんなんだよ。

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