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てにすまん 高西ともブログ

悪い流れ、良い流れ [戦術]

投稿日時:2011/09/29(木) 10:25

試合の中で「流れ」というものがある。
「良い流れ」の時もあれば「悪い流れ」の時も。
良い流れの時は、やることなすこと上手くいき
ポイントがどんどん入って来るんだけど、悪い時は
何やってもダメで、相手はもう手が付けられないくらいの
感じになってしまうことも。
 
レベル差があまりにもある試合の時はちょっと違うことも
あるけど、ある程度レベルが同じだったり、まだ互いに手が届く
範囲のレベル差の場合、この「流れ」を試合中に意識して
プレーをしないと勝てるチャンスを逃したりしてしまうこともあるし
勝てる相手にやられることもある。
自分のプレーをよくすることだけではなく、その時々の流れを
感じとって、それを基に何をすべきか考えないといけないんだよ。
 
良い流れが来ている時はどうするのか・・・・。
この流れを活かしたいので思い切った攻撃を増やす。
しかしここで間違ってはいけない。
攻撃と言いながらも「決める」というわけではないのだよ。
攻撃的姿勢を見せて、悪い流れにいる相手選手をより混乱させるのが
狙いで、その結果ミスをもらい続けようとするのが魂胆なのだ。
自ら決めてポイントを稼ごうとすると、今度は自分の方にミスが増えるし
そうなると相手がディフェンスに専念出来てしまう。
 
じゃあ逆に悪い流れの時はどうすれば良いか。
有効なのは「流れを感じさせない」ということ。
どういう事かと言うと、悲観しないで黙々とプレーを続けろ・・・ということだ。
悔しそうな顔をしたり叫んだり、ラケットを叩き付けたり一発逆転の
ショットを増やしたりして、いかにも「今、悪い流れなんだ!!」って
相手に伝えるんじゃなくて、まずは自分の中で一番安定したショットを
メインにしてラリー数を増やしながら、相手に「安定感」をアピールしながら
「ミスを期待しても無駄ですよ」と印象付けること。
 
その為にも普段から悪い流れの時用に、安定感あるショットで
凌ぎ続けるプレーを練習しておかないといけない。
悪い流れの時用のこのプレーが出来ない人は、どんどん崩れていくのだ。
そうやって凌ぎ続けていると、徐々に相手は
「あれ?ちょっとポイントを取り辛くなってきた・・・」と感じるはず。
そうすると流れはちょっとずつ変わって来る。
そこで流れが自分の方へ来たと思った時に、今度は「良い流れ」のプレーを
サッと見せ付けることが出来ると、一気に流れは変わりやすい。
 
ま、まずは試合中にある「流れ」を感じ取れるようにすることが大事だね。
自分のテニスで頭いっぱい・・・という人、もうちょっと相手選手の表情とか
観察しながらプレーしてみよう。

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