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てにすまん 高西ともブログ

長期遠征ストレス [過去の思い出]

投稿日時:2011/11/01(火) 10:13

選手活動から離れてもうずいぶんと経つ。
先日偶然東名高速のサービスエリアで、選手時代の
仲間達とばったり会って「おぉ!!何やってるの?」って
聞いたら、「今から兵庫で試合ですよ!!」と生き生きとした
表情で答えてくれたのを見て、羨ましいって思った。
選手とかコーチが一緒にチームとなって、遠征に行くのって
やっぱり楽しいからね。
 
でも国内で選手活動している時って、どこかの大会に
出場してそれが終わるとウチに帰る。
近場の試合なんかは当然ウチから通うし、ちょっと遠くても俺なんか
特にホテルとかに泊まらず、頑張ってウチから通っていた選手だから
決勝まで勝ち残ったとしても、ホームシック的なものにはならなかった。
でもスペインにいた時は選手7,8名とコーチでチームを作り、それで
3週間も4週間も色んな場所に移動しながら試合に出続けるんだけど
それが結構俺にとってはきつかった。
 
テニスの試合は刺激的で楽しいんだけど、俺の場合、テニスがちょっとその
レベルに追い付いていなかった部分もあって、勝っても予選一回戦だけとか・・・。
あとは殆ど予選の一発目で撃沈されて、早々に大会は終了してしまう。
そうなると、もう他の選手の応援と自分の練習をその試合会場で
やるしかない。
 
ホテルの宿泊も仲の良い選手と一緒という訳にはいかないので
けっこう何日も泊まっているとストレスになってくるし、晩ご飯は
チーム一緒に食べるのが決まりだから、待ってないといけない。
特にスペイン人って晩ご飯を食べ始めるのが夜10時とかだから
もう待ちきれなくてイライラしていた。
 
じゃあ他の選手はどうなのか・・・というと、楽しそうに見えたよ。
でもやっぱり長期間ずっと家を離れて、家族や恋人と会えないのは
ストレス溜まるみたい。
でもそこで俺と違ったことは、試合で勝ち進めるということ。
結局テニスの遠征で来ているんだから、そこで勝ち上がる喜びを
得られるからこそ、遠征の辛さを忘れられるって感じかな。
俺は空しく初戦負けが続き、テニスコートで得るストレスも更に
加わったって感じかな。
 
そうなると、「早くウチに帰りたい・・・」なんて思ってしまう。
「テニスで勝ち上がってやろう」よりもそれが強くなると危険だ。
でもこういう考え方もあったかも・・・って最近思う。
テニスで勝てないストレスがあるから、長期遠征が辛かった・・・ではなく
長期遠征を楽しめなかったから、テニスの試合でも勝てなかった。
確かに海外で強くて活躍している選手って、どの国行っても
どんなメンバーとでも何だか楽しそうにしているなぁ。
 
とにかく選手は長期遠征が付きもの。
上手く遠征を楽しめないと、実力が発揮できなくなる。

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