大きくする 標準 小さくする
トップ >>  てにすまん 高西ともからのメッセージブログ >>  苦しくても褒めない!励まさない!

てにすまん 高西ともブログ

苦しくても褒めない!励まさない! [メンタル]

投稿日時:2011/12/08(木) 08:58

試合に出場し続けていた選手時代、
良かったことと嫌だったことと、どっちが
多かったかというと、嫌だったこと。
優勝回数なんて数えるほどしかないので
ほとんどの試合は大会の途中で負けて終わった
ということになる。
そうなると悔しさやイライラを山ほど経験する。
 
そんな試合の経験を繰り返していると、どうしても
ストレスを感じるので、そんな悔しい中でも
プラスの部分を見つけて、次へのステップにしようと
色々探る。
思ったより勝ち上がれたとか、あんな強い相手に
善戦出来た・・・など。
そういう要素が見つかると、試合は負けたけど
「うん、次はもっといけるかも!!」と可能性を自分に
感じることが出来て、また次の日から元気よく
コートに立って練習することが出来る。
 
でもね、この「自分を褒める」という習慣、気を付けないと
試合中に自分を褒め始めることがある。
え?いいことじゃないの?って思うかもしれないが
いやいや、俺の経験上、試合中に自分を褒めたり、
励ますっていいことじゃないんだよ。
 
例えば、ファイナルタイブレーク、1-6で負けている
時とか、思った以上に強い相手で手が付けられない時とか。
スコア的にほぼ結果が見えてたり、実力差が有りすぎて
勝つ可能性が少なかったりすると、まだ結果が出てない
段階から、「これはしょうがないよ、頑張ったね」なんて
自分自身に「負けても仕方ない」ってことを
言い聞かせ始めるんだよ。
 
恐らく、そこから死にものぐるいで頑張った挙句に
負けた時のショックを受けないようにしてるんだろうけど、
そのおかげで「うん、そうだね」って負けを認めてしまい、
そこから全然勝ちを意識したプレーが出来なくなる。
相手を観察することも、それまでのデータを思い出すことも
アイデアを出すこともそのおかげでストップしてしまい
結局、実力通りそのまま負けてしまうんだよ。
 
逆に、実力差やスコアの開きがあっても、そこから何とか
勝ちをもぎ取った時の試合を思い出すと、自分に対して
励ますような言葉は試合中にかけることはない。
試合中、頭の中で考えているのは、相手の表情、
それまでのデータ、そして「俺が勝つ」と信じ切っている
断固とした気持ちのみ。
 
そういう状況ってもちろん精神的に苦しいんだけど
この苦しさについていちいち考えず、テニスの試合とは
そういうもんだと思って試合をこなさないと、ついつい
苦しさのあまり自分を励まそうとする言葉を自分自身に
投げかけてしまいその結果、負けを早々に
認める展開になるんだよ。
 
でもね、99%苦しくて、1%の喜びしか無かったとしても
そのほんのちょっとの喜びで全てが報われるでしょ?
その苦しみを怖がっていると、ついつい試合中に
自分を励ます言葉を自分自身にかけ始めるので要注意!

トラックバック一覧

<< 2021年1月 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31