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てにすまん 高西ともブログ

気合入れすぎスペイン留学 [過去の思い出]

投稿日時:2012/01/30(月) 13:34

アメリカに行ったのは22歳の時。
たった3ヶ月間だったし、色んな大学や
チームを転々としながら過ごしていたから
そんなに「テニス修行」という形ではなく
海外をちょっと見てみたい・・・という位の
軽い気持ちで行った。
 
でもその2年後、24歳の時に行ったスペインは
ものすごい気合を入れて臨んだテニス留学。
1年間、日本に帰らず、スペインで絶対強くなってくると
周りにも自分にも宣言して行ったんだよ。
でもそんなにすんなり上達するものではなく、
最初の半年は逆に空回りして落ちていく一方。
行く前の方が強かったんじゃないのって思ったよ。
 
でもそこから徐々に良くなり、一年経って帰国する
頃には、かなり手応えあるテニスを掴むことが出来た。
が・・・それでも帰国する時は緊張だった。
前の職場に戻って、またテニスコーチを始めたんだけど
皆「どれだけ強くなったんだろう!」って凄いハードルを
上げて超期待状態で待っていてくれたのだ。
俺がいない一年の間に新しく増えた若手選手も
皆、「あれが、噂の高西選手か!!!」って感じ。
 
そりゃそうだよね。
1年間という単位で海外に行くと、誰もが生まれ変わって
帰ってくることを期待してしまう。
だって俺だって凄い期待してこの一年間スペイン滞在を
決めたんだから。
 
そして、帰国後初めて、他スタッフと練習した日、
練習最後に若手選手が
「すみません!!1セット、試合してもらって良いですか!!」
って言ってきた。
「もちろん!よろしく。」と早速試合を開始。
結果は・・・・タイブレークで辛くも勝利。
途中のスコアとか試合内容とかは殆ど覚えて無いが
「危ね~」って試合後思ったのは覚えている。
 
そこで対戦した若手選手やそれを見ていた他のスタッフが
どう俺のことを思ったかは分からないが、とにかくこの一勝は
危なかったけど、俺の中でとりあえず一区切りが出来て
ちょっとホッとしたかな。
その後出場した大会の試合では、安定して結果を出し続け
ランキングも上がり「高西がスペイン行ったのは正解だった」って
評価されて嬉しかったけど、とにかく帰国する時は
手応えだけで、確信出来るものではなかったのだ。
 
物事、何かにトライする時には、それ相応の気合は
必要だけど、それによって緊張やプレッシャーに潰される
ことも有り得るな・・・ってその時思った。
軽い気持ちでは何も出来ないし、気合入れすぎると
潰れてしまう。
それでもやっぱり気合入れて前に進むべきだね。

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