大きくする 標準 小さくする

てにすまん 高西ともブログ

ホームコートパワー [過去の思い出]

投稿日時:2012/02/23(木) 12:57

東京の昭島市にある昭和の森テニスクラブに
5年ほど勤務していたことがある。
25才から30才の時期だから、選手活動も一番
活発にしていた時期だね。
コート面数も20面以上あるので、一般スクール
だけでなく、ジュニアや一般選手の育成も行なっていて
とにかくテニスに熱い人達が集まる場所だった。
 
もちろんこれだけ大きな施設だから、大会も頻繁に
開かれる。
なので俺も年に何度も昭和の森が会場となる大会に
出場したんだけど、いわば俺のホームコートである。
こんな恵まれたことってあまりないでしょ?
昭和の森で試合をすれば、教えているジュニアや生徒さん
それから家族や後輩達も応援にきてくれる。
そんな中でいいプレーが出来て勝ち上がっていくと
最高に気分がいいんだよ。
 
当時はクラブハウスの床から天井に届くほどの大きな
パネルにトーナメントが表示されてあって、それが
大会期間中は置いてあるから、レッスンに来たスクール生の
方たちは「あれっ!高西コーチが勝ち上がっている!!」と
知ってくれる。
そうやって自分の活躍を知ってもらえると、当然選手と
しては更に燃えるし、それが戦績に繋がっていったのは
確かだね。
下手なテニスは出来ないなっていうプレッシャーも
あったけど、そのおかげでメンタルに対しての考え方も
いろいろ身に付けられたよ。
 
試合中って精神的にも体力的にも辛いことが多い。
だから気付くと自分の殻に閉じこもってしまうことが
よくあるんだよ。
自分のテニスを見つめ過ぎるというか、相手の
プレッシャーから逃げてというか。
でも観に来てくれた観客の存在を意識すると、そういった
内気モードが吹っ飛ばされて、周りに自分のテニスを
アピールしたくなるんだよ。
 
でもそれがテニスの試合ではすごい大事。
だって相手がこちらのことを見ているんだよ。
「俺は強いんだよ!この試合、絶対勝つよ!」
そう相手にアピールし続けないと勝利なんて
呼び込めない。
観客が多いと俺は特にそういう姿勢を貫くことが出来た。
どんなにきつくて辛い状況でもね。
だって観客に「諦めた」って姿を見せられないでしょ?
本音は「無理かも」って思っても、絶対「まだまだ!!」
って感じで戦い続ける。
そしてそれが勝利に繋がったことが、昭和の森の試合では
特に多かった気がする。
 
今でも昭和の森テニスクラブに行くと、当時のそういう
気持ちを思い出す。
もう辞めたけど、俺にとっては永遠のホームコート
なんだよね。

トラックバック一覧

<< 2028年3月 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31