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てにすまん 高西ともブログ

自分自身は敵か味方か [メンタル]

投稿日時:2012/03/09(金) 18:20

試合中、自分自身との対話ってやってる?
ダメなときに、励ましたり、冷静にさせたり、叱ったり・・・。
実際プレーをしている自分とは別の存在を作ることで
客観的に自分自身を見られるようになるのだ。
俺も現役の時は試合ではもう一人の自分を作り、
そいつが結構俺自身に言葉をかけてくれたもんだ。
 
俺の場合は、そいつに結構冷めた言い方をされた。
ミスしたときには「あーあ、情けねぇ」とか「馬鹿じゃないの?」
みたいな言葉を自分自身に言ってくる。
それに対してムカッとくるんだけど、それが結構奮起させる
起爆剤になった気がする。
 
調子いい時も「いい気になってんなよ!!」とか
「喜んでばかりいないで、ちゃんと次のポイントのことを考えろ」
なんて水を差すような言い方をしてくる。
そう言われると、「分かってるよ!!」ってすぐにまた冷静に
次のポイントに入っていける。
 
汚いジャッジやマナーの悪い相手と当たったときは、
「あいつは、かわいそうな奴だよね」って俺に言ってくる。
そう言われると「確かにそうだ・・・」と、相手に対して
感情的になりそうな状態から救われる。
 
もちろん俺自身が言っているのだから、元々俺の
考えに基づいた意見を言ってくるんだけど、
無意識状態でプレーしたり、調子に乗りすぎて
しまっていたり、頭に血が上って視野が狭くなっている
時には、自分本来の考え方がポーンって抜けてしまう。
そんな時にしっかりと自分の考え方を思い出させてくれる
自分との対話はとても試合中は大事にしているし
期待もしている。
 
だけどさっきも述べたように、結局は自分の考えに過ぎない。
ということは、自分のテニスのプレーに対する考え方が
曖昧だったり、いい加減だと、この自分との対話がマイナスに
働いてしまうのだ。
昔はよくこういうことあった。
例えば、大事な場面でのサーブのトスの途中で
「ダブルフォルト・・・大丈夫?」とか、相手と長いラリーを
やっている最中に「こっちが先にミスしたりして・・・」と
不安を煽るような言葉を投げかけてくる。
 
挙句の果てに、「これはもう負けてもしょうがない!」と
さっさと試合を負けて終わらせようと、諦めさせる言い訳を
ご丁寧にも見付けてくれたりするんだよ。
こうなるともう敵以上に厄介だね。
でもそれは、窮地に陥った時、苦しい時にはどういう
プレーを自分はするべきか、決めてないからそうなるのだし
普段からその為の準備が足りていないからそうなるのだ。
 
あまり他の選手と、こういう試合中の自分との対話について
話をしたことはないが、恐らく多くの選手は経験があると思う。
でも、苦しい状況の中でも自信をもって自分らしいプレーを
し続けることが出来る選手って、やっぱり試合中に自分との対話は
出来ているんじゃないかな?
そのためにも、きっちり自分のやるべきことを決めておくことと
その為の準備を普段からしっかり練習で積んでおこう。

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