大きくする 標準 小さくする
トップ >>  てにすまん 高西ともからのメッセージブログ >>  もう終わらせたいって思わせる

てにすまん 高西ともブログ

もう終わらせたいって思わせる [戦術]

投稿日時:2012/03/30(金) 11:44

テニスの試合で、「ラリーを続けようとする選手」と
「ラリーを終わらせようとする選手」が戦うと、どっちが
強いと思う?
超攻撃的ショットを持っていれば、
「ラリーを終わらせようとする選手」が優位かも
しれないが、でも攻撃ショットで決めることが出来ても
それを全ポイントし続けるとなると、さすがに厳しい。
パターンとか威力も段々相手に読まれるからね。
 
そうなるとやっぱり「ラリーを続けようとする選手」が
安定感あって強いんだよ。
しかし・・・そんなこと、試合を経験していれば誰もが
分かってくる。
「よし、この試合はラリーを続けてやるぞ!」と思っても
相手が同じことを考えていると、ただ二人で黙々と
地味なショットで繋ぎ合う試合になる。
ま、こういう試合もたまに見かけるが・・・。
 
となると、「ラリーを続けようとする」ことと同時に
「相手にラリーを終わらせようと思わせる」ことが必要に
なるんだよ。
それが攻撃のプレーなのだ。
そして、この両立が難しいんだけど、テニスではこれが
重要になるんだよ。
 
じゃあ「ラリーを終わらせようと思わせる」方法とは何かと
言うと、例えば相手を左右に揺さぶって苦しめたり、
ネットに出ていって、勝負を促したりすること。
「相手がミスするまで永遠に繋いでやる!」と思ってても
コートの端から端まで走らされ続けて、苦しくなると、
思い切ってストレートにエースを狙って楽になりたいって
思っちゃうでしょ?
相手がネットに出てきたときも、冷静に沈めて対処する
ことがベストだけど、思わずパワーショットを使って
パスで抜くことをしたくなったりするでしょ?
 
ダブルスでポーチに出るのも、基本的にはそういう効果を
期待してポーチしないとダメだよ。
冷静に、確実にクロスへラリーを延々と続けようと
思っている相手の気持ちを揺さぶってミスを促すために
ポーチへ出るのであって、ポーチそのものでポイント稼ごうと
するのはリスクが高すぎる。
例えポーチに出て失敗したとしても、そのポーチの
行動力と行動範囲によって、その後相手がストレートを
狙おうとしたり、パワーショットを使ってポーチを警戒
するような「ラリーを終わらせたい」プレーが増えたら、
ポーチに出たことは成功と言える。
 
ということで、テニスは「粘り続ける」安定感が絶対
必要なんだけど、それと同時に相手の「粘ろう」とする気持ちを
打ち砕くための「攻撃力」も必要なのだ。
間違っても、自己満足のための「攻撃力」にならないように
気を付けてね。

トラックバック一覧

<< 2021年10月 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31