大きくする 標準 小さくする
トップ >>  てにすまん 高西ともからのメッセージブログ >>  反省すべきは序盤にあり

てにすまん 高西ともブログ

反省すべきは序盤にあり [考え方]

投稿日時:2012/04/17(火) 00:57

相手にショットを決められるとムカッとなる。
悔しい!悲しい!
次のポイントで何とか相手に、一泡吹かせたいと
思ってしまう。
だって最後にバシッて決められるの、スゴイ腹が立つ。
そうやって感情的になりすぎて、次のポイントで
ミスをしてしまうなんて経験無いだろうか。
 
試合の時って、どうしても最後に決められたショットの
印象って強く残ってしまう。
例えば最後にスマッシュをオープンスペースにバシッと
決められたとすると、そのスマッシュが印象に残る。
でも、その前にオープンコートに走らされたボレーがあり、
更にその前、アプローチで前に出てくるというのがあり、
もっと前にはストロークの打ち合いがあったとしても
最後にバシッと決められたスマッシュが特別印象に残りやすい。
しかも決められたと同時に「カモン!」なんて叫ばれたら
もうイライラすると同時に、何とか次のポイントでは
相手をギャフンと言わせたいという復讐心が生まれてしまい
それが感情的なプレーに走らせる。
次、その相手がネットプレーに出てきたらロブなんかで
逃げないで、絶対パスを抜いてやるっ!!!・・・なんてね。
 
でも反省すべき点はもっと序盤の場面にあることが多い。
もちろんネットプレーをしている相手に甘いロブを上げた
のなら、そのロブをもっとちゃんと上げられれば良かったの
かもしれないし、そこはロブを上げないで、ストレートの
パスを選択した方が良かったってこともある。
でも試合中の反省ってそんな最後に「決めた」「決められた」
のショットだけにこだわっていると、どうしてもショットの
質の高さを自分に求めてしまい、逆にそれが自分の首を
締める結果になりやすい。
 
最後ネットプレーで追い込まれたのは、その前の
ストロークラリーで自分のショットが甘くなったのが原因かも。
そうだったら、ストロークラリーの部分を反省して工夫しないと
いけないし、もしかしたらそのストロークラリーが相手優勢で
行われていたのは、実は自分の1stサーブが全然入らず、
セカンドサーブを狙われてレシーブで打ち込まれ、それで
ラリーがスタートしたからかもしれない。
 
そうなると反省すべきは
「ちゃんと1stサーブを入れて、ラリーで優勢に立てるように」
ってことになる。
テニスって何十ポイントも行うし、3セットマッチだったら、
100ポイント以上行うでしょ?
そうなると大事なことは、安定した展開なんだよ。
どれだけ、安定したイメージ通りのスタートのプレーが出来たか、
どれだけ、安定したイメージ通りの途中の組立が出来たか。
 
ポイント始めのスタートの仕方、それと途中の流れ、
そこをしっかりイメージして、ダメならそこを反省して
修正しないとね。
そこに目を向けないで、最後の「決め」の段階ばかり
目を向けていると、結局全体が見えなくなって、本当に
反省すべき点を見逃してしまうよ。
やられて悔しい気持ちも分かるが、次のポイントもまた
サーブもしくはレシーブから、黙々と組み立て行きましょう。

トラックバック一覧

<< 2024年5月 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31