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てにすまん 高西ともブログ

絶好調に要注意 [考え方]

投稿日時:2012/04/18(水) 09:52

現役の頃は月にだいたい2大会くらいの
ペースで出場していた。
多い時は月3大会も出場していたよ。
だから、試合に出場して負けて、
「終わった・・・」って思っても、
「もう次の試合だ!」って感じで、息つく暇もないし
負けて落ち込んでいる場合じゃなかった。
 
でもまだ勝てなかった時期は、たくさん出場しても
殆どが初戦負けだったから、大会初日で終わるし、
勝ってもせいぜい2日目くらい。
3日目まで勝ち進むと万々歳だったから、
実際、月3大会出場したとしても、試合ばかりの
毎日っていう感じではなかったね。
 
そんなレベルの頃は、とにかく初戦突破が
大きな課題だった。
だから試合前の練習も、自ずと初戦突破を
目標に掲げているから、大会の最初の試合でいきなり
自分が最高のプレーが出来るようにしなきゃいけないって
思いを強くして試合を迎える準備をしていた。
 
しかし・・・そうやってせっかく試合前に調子を上げて
「よし、絶好調だ!!!」って思いながら大会をスタートさせる
ことが出来ても、そういう時ってだいたい負けることが多かった。
逆に「まずい・・・あまり調子良くない」なんて状態で大会が
スタートした時の方が、意外と苦しみながらも初戦を
突破し、次も勝って3回戦まで勝ち進んだりすることも。
 
そういうのを何度か経験すると、
「あれ?試合前に絶好調の方がダメなんじゃないの?」
って感じるようになってきた。
ちょっと不調気味で大会を迎えたほうが何だか安心感も
出てきたんだよ。
でもそれは今思うと自分のコントロールが出来ていなかった
からに過ぎない。
絶好調で大会をスタートさせた時は、相手が誰でどんな
プレーをしてくる人か関係なしに「俺のテニスを見ろ!」って
ガンガン打ち込んでいたのだ。
一方、不調気味で初戦をスタートさせた時は、自分の
プレーに自信がないから、黙々と相手のショットを返し続けて
チャンスが来るのを待つテニスが出来ていたから、結果的に
手堅くプレーが出来たのだ。
 
と言いながらも、試合前の練習はやっぱり絶好調な状態に
仕上げて大会を迎えなきゃいけない。
ただ気を付けなきゃいけないのは、テニスは相手あっての
スポーツなんだから、絶好調でも自分一人で空回り
するようなプレーに走らないこと。
調子に乗るなってことだ。
 
それと大会は初戦が大事ではあるけれど、2回戦、3回戦
そして準決勝、決勝と続くのだ。
ピークを初戦に設定しないで、勝ち上がるたびに調子を
上げていくというイメージを持っておかないと、これまた
「試合前に絶好調にしなきゃ」って焦ってしまうので要注意。
多少、調子が悪くても勝ち上がっていけば自然と
いいリズムになってくる。
気合入れたくなる気持ちも分かるが、とにかく一番結果を
出しやすいテニスは、自分がどういう状態なのかを知っておこう。
テニスの調整だけじゃなく、気持ちの調整も行わないと
結果は安定しないんだよ。

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