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てにすまん 高西ともブログ

スライス依存症候群 [技術【ストローク】]

投稿日時:2012/04/23(月) 16:29

試合中、精神的に苦しくなることはよくあること。
自分もビビっているが、相手も苦しい状況なので、
ここはしっかりとミスしないで我慢したいって時に
有効なのはスライスショット。
 
しかし、20才頃まで俺はこういう場面でスライスを
使うこと自体怖かった。
特に得意だったフォアハンドストロークの時。
それはなぜかというと、一度スライスを使うと
もうそれ以降、試合中にトップスピンに戻せなかったのだ。
一度使うと止められない禁断のショット、スライス・・・。
俺は密かに「スライス依存症候群」って呼んで
恐れていたのである。
 
もともとバックハンドストロークは高校の頃から
スライスしか打てなかった。
頑張って片手バックハンドでトップスピンを死ぬほど
練習したが、一向に上達の兆しが見えず断念。
しかし20才を過ぎてから両手に変更したら、何とか
試合でも使えるようになった。
それでもやっぱりスライスがメインでトップスピンは
なかなか登場させることが出来なかった。
 
でもそんなスライス依存症候群だった俺も今は克服して
試合の中でトップスピン、スライスと自在に
使い分けている。
バックハンドストロークも死ぬほど苦手だったが、
今はフォアハンドストロークよりも安定感あるかも。
そうなれた理由は何かと言うと・・・打点なんだよね。
打点がダメだったからフォアハンドストロークは
スライスからトップスピンに戻せなくなっていたし
バックハンドもダメダメだったのだ。
 
スライスの特徴と言うかメリットは幅広い打点範囲。
離れすぎた打点も、食い込まれた打点でもスライスを
使えば何とか返球は出来てしまう。
が・・・ここが落とし穴。
ビビッた場面でのフォアハンドスライスは、ビビッた分だけ
ボールを待ってしまって、本来の打点より低くてしかも
体に近くなっていたし、バックハンドストロークなんて
最初からスライスメインで練習していたうえに苦手意識の
塊だったから、準備も遅くて打点はいつも
食い込まれていたのだ。
両手バックに変えた方が良かったのは、左手で何とか
食い込まれた打点のボールを押し返せたから。
 
もちろん今でもビビッた場面、それからしっかりポジションに
入れない相手の厳しいショットの場面ではスライスを活用
しているんだけど、その後またトップスピンでしっかりと
打ち抜きたい時には、「しっかり思い切って振り抜こう!」って
思うと同時に打点をちゃんとトップスピン用の前方打点に
戻すようにしている。
大事なことはボールが来るのを待たないで、
前へちゃんと迎えに行けってことだね。
 
スライス依存症候群に陥っている人、けっこういるでしょ?
「スライスだけじゃだめだ!振り抜かなきゃ!」
そう思って、思い切って振り抜いたけど結果はネットとか
アウト・・・だからまたスライスに戻る、なんてパターンの
人は振り抜くだけじゃなくて打点の修正も行なうこと。
相手もビビっているから超甘いボールが返ってきているのに
こっちもスライスしか返せない・・・そんな惨めな試合から
早く抜け出せ!!

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