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てにすまん 高西ともブログ

海外行くなら手土産持参で [過去の思い出]

投稿日時:2012/04/26(木) 13:20

今までアメリカとスペインで選手活動を
行なったんだけど、この二つは俺のテニス人生を
大きく変えてくれた。
色んなことを学ぶことが出来たよ。
その中で一番「そうか!!!」って思ったことは何かと
言うと、「日本にいてもテニスって強くなるんだ」って
ことなんだよね。
海外でプレーしたからって、そんな特別なことはやらない。
日本と同じテニスコートで、同じテニスのラケットとボールで
行うんだから。
ただ打ち合っている相手が外国人で、指導してくれるコーチが
英語かスペイン語で指導してくれる・・・ただそれだけ。
海外で選手活動して初めて「日本でももっと頑張ろう」って
思えたんだよ。
 
でもそれは「行く価値が無い」ということではない。
行った価値は大いにあった。
強い選手も多かったし、良い大会もたくさんある。
ちょっと日本では経験できないことは圧倒的に多い。
それからやっぱり「俺は海外で活動したんだ!」って
自負もかなり自信として自分のテニスに上乗せされる。
だけど、逆にこればっかり意識し過ぎてダメになるヤツも
たくさん見てきた。
そういうヤツは「海外で活動さえしていれば何とかなる」
という手ぶらで日本から来た人達だったんだよ。
 
基本的に海外に行くってことはどういうことかと言うと
ちゃんと何かを携えて行かなきゃいけないって事。
「海外」ってものが自分に何かを与えてくれると思ったら
大間違い!!!!
ちゃんと自分で体力なり、言語なり、当然テニスなり、
用意しておいて、「俺はこれを世界にぶつけてやる!!」という
意気込みで日本から来ないといけない。
手ぶらじゃだめだよ!
ちゃんと手土産を持って行ってこそ海外は価値がある。
 
偉そうに言ってる俺も最初はダメダメだった。
初めて行ったアメリカは、全く何も考えずに行ったので
更に問題外だけど、24才の時行ったスペインは
完全に「スペインが俺を強くしてくれる」って思ったよ。
でもそうじゃないってことに気が付き、27才の時にもう一度
スペインにトライした。
その時は、言語を勉強し直し、更に自分なりのテニスを
確立して臨んだ。
その方が効果は絶大だった。
 
でも同じ気持ちを持って、もっと日本でも活動すれば
まだまだ日本でも成長出来そうだ・・・とも気が付いた。
自分なりに自信持って用意したものをスペインで
発表するか、日本のテニス界で発表するかの違いなだけで
たかだが日本で100位以内の選手であれば、
まだまだ日本国内でもぶつかっていく価値のあるところは
残されているって感じた。
日本でトップクラスになって海外をステージとして戦えるので
あれば、世界で戦えば良いけど、日本のステージをアッと
驚かせたいから、海外で秘密特訓なんてパターンは
余計にダメになってしまう。
 
でもね、やっぱり「日本でもまだまだテニスを伸ばせるんだ」って
ことをちゃんと海外に行って感じられたのはある意味
良かったのかも。
一度も海外で選手活動しないまま引退するよりね。
 
そういう意味では、海外での選手活動に憧れている人には
一度行ってトライしてもらいたい。
でも手ぶらで行かないで、ちゃんとそれなりに自信持って
「どうだ!」って言えるモノを用意していかないとダメだよ。
海外が何かを与えてくれると思ったら大間違いだから!!

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