大きくする 標準 小さくする
トップ >>  てにすまん 高西ともからのメッセージブログ >>  コントロール系スィング

てにすまん 高西ともブログ

コントロール系スィング [テニス技術]

投稿日時:2012/05/07(月) 17:10

テニスで勝つには、何が必要かな?
パワー?
それも大事だけど、パワーだけの選手が
勝ち続けているのを見たことがない。
やっぱり安定感とか戦術なんかが重要になってくるし
それがあって初めてパワーも生きてくる。
 
さてこの安定感、言い方変えればコントロール力だ。
戦術を使いこなすのも、もちろん発想力とか観察力が
必要だけど、思いついた戦術通りに打つためには
コントロール力が重要になってくる。
サーブもストロークもボレーも、普段からコントロール力を
養う練習をしておかないといけない。
 
でもコントロール力ってどうやって身に付けるんだ?
もちろん打点や軸足など、色んな要素がちゃんと機能して
コントロールが成り立つんだけど、今回はスィングを中心に
考えてみよう。
 
スィングでコントロール。
意外とこれがピンとこない人は多い。
そんな「スィングする=ボールを飛ばす」というイメージを
持っている人は、実際試合の中で確実にボールを
コートへ入れたい時に振り切れなくなるのだ。
でも逆なんだよ。
大事な場面でしっかりと安定感を発揮させる場合は
ちゃんと振り切ることが重要。
それがスィングでコントロールするってこと。
 
でもイメージとしてはラケット振った分だけボールは
速くなり、遠くへ飛びそうでしょ?
実際パワーショットを打つ場合もラケットを振るんだから。
じゃあパワー系スィングと、コントロール系スィングの違いは
何かというと・・・スィングの方向なんだよ。
パワー系はまさにボールを前へ飛ばすために引っぱたく
から、前後のスィング。
それに対して、コントロール系はスィングによって
回転量を増やしたいから上下動のスィングとなるのだ。
 
ストロークの場合、ボールと同じ高さでラケットが近づいて
そのまま前に振り抜けば、振った分だけパワーになり
しっかり前に飛ぶでしょ?
でも同じスィングスピードでも、ボールに対して真下から
ラケットが近づいて打った後そのまま上に抜けていけば
パワーではなくボールが持ち上がるるし、回転にも変わる。
要するに、横軸はパワー系、縦軸は回転系・・・いわゆる
コントロールに繋がるってことだ。
 
だからコントロール力を上げたい場合は、この上下動の
スィングを強調させたシチュエーションを作ればいい。
ラケットと打点の位置関係の確認はもちろんのこと、
実際上下動にスィングさせることも考えると体の向きも重要。
やっぱり正面向きより、横向きを作ったほうが上下動は
やりやすいからね。
 
ストロークのトップスピンであれば、後ろに大きい
テイクバックよりも、しっかりとしたラケットダウンと、それに
対しての高めの打点で、落差を作れば上下動にしやすい。
それがせっかくラケットダウンさせたのに、ビビって打点を
低く落とすと上下動の関係が無くなり、前後のスィングに
なってしまう。
大き過ぎるテイクバックも前後のスィングになりやすいから
ビビッた場面では振り切れなくなる。
 
ボレーも含めたスライス系ショットも、ラケットヘッドを
グリップよりも上にして、立てた状態からボールを
打ちに行けば上下動を作りやすい。
サーブも、一度背中側でラケットがヘッドダウンした
状態からどこに打点を設定してボールを打ちに行けば
上下動を作ることが出来て、安定感を作れるのかを
考えてもらいたい。
もちろん体の向きもセットで考えてみよう。
 
この「上下動スィング=コントロール力」という
考え方が身に付くと、大事な場面でもしっかりと
振り切ることが出来るんだよ。
逆に言うと、しっかり振り抜くことが安心感に繋がる。
そうすると、調子いい時は前後の動きを強調した
フルスィングでパワーを、大事な場面やビビッた場面では
上下動のフルスィングでコントロール・・・という打ち分けが
できるから常に同じリズムで戦えるんだよ。
 
試合中、ミスが怖くなってラケットを振れなくなるって
人は、上下動スィングを意識して練習してみよう。
スィングするからコントロール出来るのだ。

トラックバック一覧

<< 2025年2月 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28