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てにすまん 高西ともブログ

テニスコーチ、はじめました。 [過去の思い出]

投稿日時:2012/05/18(金) 10:48

テニスを始めたのが高校1年生の時なのに
テニスコーチというものを初めて体験したのは
高校2年の夏休みだった。
それは父の知り合いのテニスコーチが夏の間の
1ヶ月間ほど、長野県の白馬で開催している
テニスキャンプのコーチの仕事だった。
 
お客さんは関西や関東、それから名古屋方面
などから泊りがけで来ては、テニスを楽しんだり白馬の
自然を満喫したりするんだけど、家族連れで来た方の
子供のレッスンをしてあげる・・・というのが俺の最初の
テニスレッスンだった。
だからきっちり教えてあげるというよりも、一緒に遊ぶという
感じかな。
グリップがどうとかフォームがどうとかいう話は
あまり行わなかったね。
それよりも子供たちと仲良くなって一緒に遊び、
レッスン終わった後に「楽しかった!!」って言って
もらえればそれで良かった。
その時俺は初めて「テニスコーチって面白いかも」って
思ったけど、まだその時は将来の仕事にしようと
までは思わなかった。
 
でもこのテニスキャンプの中で2回ほど一般の
参加者の方にもレッスンをする機会があったのだ。
まだテニス歴1年の若造が、大人達にテニスを教えるとは
何事か・・・と思うけど、なぜかそういうチャンスをもらって
しまったんだよ。
もちろんその時のレッスンは今でも覚えているけど
流れも内容もムチャクチャ。
慌ててテニス雑誌読んで、レッスンで行う練習内容と
説明する内容を決めたから、自分で経験して得た
情報じゃないんだよね。
それでも初心者の方達を対象に行なった
レッスンだったから何となくこなしてしまった。
しかもそこで「コーチ!」って呼ばれ尊敬されたり
テニスを教えてあげたことを感謝されたりなんて経験を
してしまうと、当時高校2年の俺はもういい気になって
「テニスコーチ最高!」って気分だった。
なんだか特別な存在になった気がしたんだよ。
 
結局その最初のテニスコーチ体験でいい思いをした
もんだから、高校卒業したあとそれがキッカケとなって
テニスコーチの道を歩むことになった。
でもね、実際本業としてテニスコーチを始めて、やっと
コーチってどういう仕事なのか分かってきた。
その場を楽しませるためじゃなく、受講してくれた方に
結果出させなきゃいけない責任があるってこと。
当時、高校生だった俺はその責任感が無かったな。
無難にこなすことと、自分が楽しむことのみ考えていた。
 
でも最初に感じた
「テニスコーチは特別な存在」って気持ちは今でも
大事にしようと思っている。
テニス頑張っている全ての人たちの為にもこの仕事の
素晴らしさを感じる。
でもねぇ、高校生の時に感じたことと違うことは、
テニスコーチって裏方なんだってこと。
あの頃は主役って思ってたなぁ・・・。
若かったなぁ。

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