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てにすまん 高西ともブログ

心変わりには敏感でありたい [考え方]

投稿日時:2012/05/21(月) 10:50

テニスのプレーにはスタイルというものが
必要になってくる。
ネットプレーヤー、スライスで粘るパターン、フォアハンドの
ストローク中心の打ち込み・・・などなど。
でも全ポイント、そのスタイルのプレーをし続けるとあまりに
単調過ぎて効果が薄くなってしまう場合もあるから
何か違うパターンも混ぜていかないといけない。
それをどこで何を混ぜるかが重要なんだけど
これを失敗すると逆効果になって
「余計なことしなきゃ良かった・・・」なんて
ことになってしまう。
 
それを上手く使い分けるにはどうすれば良いか・・・。
大事なことは相手のその時の心境を読むことなんだよ。
その心境は大きく分けると二つ。
「繋げる」か「攻撃」か。
繋げようとしている相手には勝負を促し、繋ぐつもりだったのに
思わず攻撃をしてしまうようなパターンに持ち込めば
効果があるし、攻撃しようとしている相手には、その攻撃が
無効に思えるようなディフェンス力を見せつけるのが
有効なんだよ。
 
例えば君のプレースタイルが手堅く繋いで、ミスを
出来るだけ少なくさせるというスタイルだったとする。
そして、そのテニスで試合をスタートさせた結果、
試合の序盤は相手のミスの方が多くて3-0まで
リードすることが出来た。
順調に進んでいるから、このペースのまま6-0で
勝ちたいって思うんだけど、ここから追いつかれて
3-3になるパターン、これってよくあるでしょ?
そうなった原因は相手の心境の変化に気付かず
なんの手も打たなかったことにあるんだよ。
 
もし君が逆の立場、0-3で負けている方だった場合、
ここで君はどう思う?
それまでの3ゲームを思い返して反省し、その後は
とりあえずミスをしないように手堅くプレーするやり方に
変えるでしょ?
ここに心境の変化は起こりやすいんだよ。
でも、リードしている選手がその心境の変化に気が付かずに
今まで通り、相手からミスを簡単にもらい続けようと思っていると
上手くいかなくなる。
「あれ?ミスしない・・・」なんて思いながらいつの間にか
追いつかれてしまうんだよ。
 
「攻撃して決めてやろう」って思っている相手には
その攻撃が無効に感じるような手堅い繋ぎショットが
有効だけど、「ミスしないように繋がなきゃ」って相手が
思っていたら、攻撃したくなるようなパターンに持ち込むと
相手は嫌がる可能性があるから効果的。
 
だから、3-0リードの時、負けている相手が
「ここからはミスしないようにしなきゃ・・・」って思い始めたら
手堅く繋ぎ始める可能性が高いから、そこで
「繋いでなんかいないで、攻撃してみれば?」と誘いを
かけると面白いことになりやすい。
例えばネットダッシュして、パスを打たせるとか、逆に
ネットに引っ張り出して、ストロークラリーをさせないとか。
相手をコートの端から端まで走らせまくって体力を
消耗させるのも、攻撃を促すパターンとしてはよく使われる。
 
もちろん攻撃を促しておいてこちらがその攻撃を
受けきれないとマズイから、こっちもそれなりの安定感というか
手堅さは持っていないといけないけど、とにかく相手の心境を
読み、その作戦を相手の思い通りに実行させないような
パターンを試合中に挟んでいかないといけない。
 
「俺はこういうプレーヤーなんだ!!」というポリシーは
テニス選手にとってスゴイ大事なこと。
これがないとブレてしまう。
でも相手と戦うスポーツなんだから、相手の心境のことも
同じくらい大事なんだよ。
特に自分のやり方が上手くいってる時には相手が
それに対しての対処法を考えるわけだから、それを読んで
先手を打って「そんなの無駄だよ!」って示さなきゃいけない。
粘ろうとしてミスを減らそうとしているのか、攻撃して
一気にポイントを取りに来るのか、相手のやろうとしている
ことを感じ取って、対応出来ないと試合は勝てないよ。

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