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てにすまん 高西ともブログ

戦績を伸ばす簡単な方法 [考え方]

投稿日時:2012/06/13(水) 09:16

18歳で上京してテニスコーチになった時、
選手が集まるこの会社の先輩コーチたちは
とにかく強い人が多かった。
どの先輩にも全く歯が立たなくて、「すげぇ~」って
思ってたんだけど、その中でも一番強かった先輩は
練習は朝6時から行い、トレーニングも毎日3時間
するくらいタフな選手生活を送っていた。
その先輩を間近で毎日見ていたんだけど、
俺も含めた皆の感想は、
「やっぱり一番強い選手はやることが違うよな」
というもの。
そこまでやってない俺たちは超えられる訳がないって
思ってたよ。
 
でもその先輩コーチ、当時のランキングは日本ランキング
100位にも入っていない。
それどころか、オープン大会で予選を勝ち上がって
本戦に上がることも大変だった。
もちろん当時は大会数が今よりも少ないから、一つ一つの
大会のレベルは高かったんだけど、その先輩が100位にも
入っていないってことは、100位という世界はとてつもなく
ハイレベルで俺たちには有り得ない世界だって思ったよ。
 
でもその先輩コーチが努力の末、やっと毎日テニス選手権という
大会で遂に予選勝ち抜いて本戦に上がったのだ。
それをキッカケにランキングも上がったので、色んな大会で
予選免除の本戦スタートとなってランキングも更に上がっていった。
不思議なことに、一番上だったその先輩が予選を勝ち上がって
本戦に上がった途端、続々と他のコーチ達も予選を勝ち上がり
本戦に上がっていった。
 
俺もその一人だったんだけど、レベルは違うけどいつも
一緒に練習してもらっているその先輩が勝ち上がったって
ことは、なんだか自分も行けるって思えたんだよ。
恐らく他のコーチ達も同じ心境だったと思うんだ。
 
でもこういう現象って他のスポーツの世界でもあるよね。
メジャーリーグにトライして結果を出した野茂投手。
彼のあと、続々と日本人メジャーリーガーが誕生して
結果を出し始めた。
サッカーの中田選手も「日本人でもいける!」とアピール
してくれたし、サッカー自体、ワールドカップに一度出場を
決めてからは、「日本ってワールドカップに行ける国」って
当たり前に思えるようになった。
それまでは「行ければ最高!」ってちょっと憧れだったから。
テニスの日本男子も錦織選手の影響が出てるんじゃないかな。
 
とにかく今自分が活動しているグループにいる頂点の
人がグっと伸びてくれると、それをキッカケに周りにいる他の
人達がそれに続いて伸びやすい。
じゃあ自分のグループの頂点の選手が今ひとつ
伸び悩んでたらどうなるか・・・。
残念ながら他の選手も「トップが無理なら俺たちも無理」って
なりやすい。
そういう場合は、自分が代わりにトップに立って切り開くことが
必要なんだけど、それと同時に自分が属しているグループの
範囲をもう少し広げて考えてみるのもいいね。
もちろんそうなったら、もっと部外の人達とも練習したりして
交流しないといけないから、広い行動力が重要。
結局野茂投手も中田選手もそうだったと思うんだよ。
 
皆も今いる環境を考えてみよう。
今頑張っているグループでトップは誰だ?
そのトップの人がどんどん結果を出しているなら、
そいつに続いて行けばいい。
でもちょっと伸び悩んで結果が出ていない場合、もしくは
自分がそのグループのトップにいる場合は、そのグループを
離れる必要は無いが、もっと大きなグループとの交流が
必要となり、その大きなグループのトップにあやかって
頑張ることが必要だ。
もちろんその大きなグループのトップになるってことも
かなり面白い目標だと思うよ。

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