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てにすまん 高西ともブログ

窮鼠、猫を噛む・・・ということは。 [考え方]

投稿日時:2012/07/11(水) 10:22

「窮鼠猫を噛む」
猫に追い込まれたネズミは最後、覚悟を決めて
噛み付いてくる。
そりゃそうだ。
どこにも逃げ道が無ければ、向かってくる敵に
歯向かわないと残された道はない。
例え猫と言えども、追い込んだネズミには気を付けなきゃ
危ないよって意味。
 
この言葉がいつからあるのか知らないけど、戦国時代
敵の城を攻め落とす戦略として、逃げ道を一つ残して
追い込んでいくのがコツだったそうだ。
逃げ道が残されていると、城に立て篭っている兵の中に
「あれ?あそこから逃げられそうだ」という気持ちが膨らみ
そういう逃げ腰の気持ちがどんどん周りの兵にも
伝染していくらしい。
完全封鎖してしまうと、「もう逃げられない」と皆で一致団結
してしまい、時間が掛かってしまうどころか、逆に死を覚悟して
いる分、敵としては厄介になってしまうみたい。
 
テニスに置き換えるとどうなるだろう。
まず、相手がネズミ、自分が猫とした場合、アプローチからの
ネットプレーやストロークで左右に大きく振り回すなどで
相手を追い込んだ時、そこから一発逆転で相手にカウンターを
食らうというパターンはよく見掛ける。
まさに窮鼠、猫を噛んだ瞬間だね。
でもテニスは1ポイントで勝負が決まるわけじゃないので、
追い込まれたネズミが最後、どういう風に反撃するかを
猫としてはそこで覚えておいてもらいたい。
そして次またネズミを追い込んだとき、その思い切った
捨て身の反撃パターンを、待ってましたとばかりにしっかり
対処してもらいたいものだ。
「猫を噛みに来た窮鼠を噛む」ということ。
 
城を攻め落とす時のコツも猫としては使える。
俺もよく使うんだけど、アプローチしてネットに出ていった時、
相手が最も得意とするパスのコースだけちょっと空けておく。
そうすると、追い込まれた相手は
「あっ!あのコース空いてる!」とばかりに食い付きやすい。
こちらはそこに打ってくるのを待ってる訳だから、多少
良いパスでも対処はしやすいよね。
 
じゃあネズミの立場の場合どうしよう。
強い相手を前にした場合、どんどん追い込まれて逃げ場が
無くなってくる。
そうすると「このままじゃ決められてしまう!ここは一発!」
とばかりに、思い切った一発を打ってしまうんだけど、
この行為が「窮鼠、猫を噛む」だが、さっきも言ったように
試合巧者はこの窮鼠のパターンを計算した上で
追い込んでくる。
となるとテニスでは「窮鼠、猫を噛む」というパターンは
たまには良いけど、そんなに頻繁には使えない。
追い込んだ猫が一番嫌がることは、追い込まれたネズミが
まだ逃げ道残されていると信じて、逃げ続ける
ことなんだよ。
特にテニスの場合は、逃げ道って絶対残されているからね。
完璧に守備を固めるなんて絶対無理なんだよ。
 
そうやって逃げ続けるためには自分がネズミで相手が
猫だと思っても、決して「窮鼠」とは思わないことだね。
むしろトムとジェリーのネズミみたいに振舞ってもらいたい。
そうすると金星のチャンスも見えてくるかも。
でもたまには「窮鼠、猫を噛む」という行動も取ったほうが良い。
たまに思い切った反撃をすることを相手に教えておくと
相手も攻撃が慎重になるから、攻撃が甘くなりやすい。
逃げ続けやすくなるでしょ?
 
「窮鼠、猫を噛む」って言葉は色んなところで
使われるよね。
それだけ皆、この行動パターンは本能に組み込まれている。
ということは、猫の立場としてはどう窮鼠の対処をすれば
いいのか、ネズミの立場だったらどう猫と接すれば良いのか
予め考えておかないといけないよね。

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