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てにすまん 高西ともブログ

ボレーを試合の中で活躍させたいなら [技術【ネットプレー】]

投稿日時:2012/07/13(金) 10:18

テニスを始めた時ってストロークからスタートすることが
多いから、どうしてもボレーに苦手意識を持ちやすい。
俺もまだネットプレーに自信がなかった頃は
ボレーのことは、打ち方はもちろんのこと、そのショットの特性も
あまりよく分かっていなかったんだけど、プロの試合とかを
テレビなんかで観てよく思っていたのは、
「ボレーって超攻撃的ショットなんだな」ということ。
 
決めるために打つショットということは、パワーがないと
いけないし、パワーを出すためにはラケットを振らないと
ダメなんじゃないか・・・・。
そう考えてしまうと、ノーバウンドでブンブンとラケットを
振り回しながらボレーで決め続けるのは、とても難しいって
思っていた。
しかも試合を何回か経験すると、
「勝つためには決めることより、ミスをしないことだ」
と「決めようとしちゃいけない」ということを学ぶから余計に
「ボレーに出て決めようとするのはどうなの?」
って思うようになり、ますますボレーは遠い存在に感じたのだ。
 
でもいざネットプレーにトライして、ボレーってどういうショットか
分かってくると、もともと思っていたイメージとちょっと違うって
思い始めた。
もちろんストロークよりも決めやすいショットではあるけど
それはバシッとパワーで決めるのではなく、コースが重要で
あり、特に相手を深く下がらせたり、コートの外に追い出すような
アプローチショットをその前に打つことが多いので、ボレーって
ネット際に殺して打つタッチの方が使う頻度は高いんだよね。
 
しかも意外と手堅く繋ぐ場面も多い。
地味に繋ぎ続けた末に、相手からチャンスをもらって決めると
繋ぎボレーの印象が残らない。
だからネットプレー初心者だった頃の俺は「ボレー=決めショット」
って思ってしまったのだ。
ネット際に殺したり、繋いだり・・・ということになると、やっぱり
重要なのはボールにアンダースピンの回転を与えること。
そのためにはパワーの為に振るボレーよりも、グリップや体の
横向き具合が大事なんだよね。
 
ボールの勢いを殺して繋ぐことが出来るようになった時に
もう一つ気を付けてもらいたいことがある。
それは、相手選手が打ったボールがこちらに届くまでの時間を
出来るだけ奪うのだ。
ということは、打点も出来る限り前に設定して、足も踏み出しながら
ボレーをしてもらいたい。
相手ショットが飛んでくるのを悠長に待っていると、その間に
相手はポジションを整えてしまうし、ネット際に殺して落とす
場合もバレてしまいやすい。
前に打ちに行く姿勢を見せると、相手も思わず下がって構える
ことが多いから、ネット際が狙いやすくなるんだよ。
 
ということで、ネットプレーが分かってからは、ボレーの練習で
意識していることは、パワー重視の決めボレーというのでは
なくて、むしろ相手のショットをゆっくりにして返球したり
殺してネット際に落とすタッチ。
そしてそのタッチを出来るだけ大きく足を前に踏み込んで
より前の打点で出来るようにすること。
大きく踏み込みながら前でボールを殺すこと。
この組み合わせがあるとボレーは試合の中で活躍
しやすいよ。
もちろんパワーボレーも欲しいんだけど、まずはこれを
練習して欲しいね。

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