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てにすまん 高西ともブログ

テニス人生で一番暑かったあの日 [過去の思い出]

投稿日時:2012/07/30(月) 10:17

暑さは嫌いじゃない。
真夏の炎天下の中、3時間も4時間も粘り続けて
勝利を手にした思い出はけっこうあるかも。
暑さを嫌がっている相手を前にすると、もっと
暑くなれ~って願ってしまうほど。
でも暑さは慣れだよ。
毎日炎天下の中で練習していたら、多少の暑さは
気にならない。
ということは、暑さに強い!と言い切る俺も、ちゃんと
暑い中毎日コートに立っていないと、暑さにやられて
しまうってことだよね。
 
でも現役の頃は、毎日レッスンやら練習で常にコートに
立っていたから大丈夫・・・のはずだったんだけど、
スペインへ初めて行った24歳の頃、コートに立てない日が
続いてしまった。
その理由は、日本からスペインに行くための手続きやら
移動のため。
本当はその年の3月に行くはずだったのだが、ビザが
なかなか発行されず、なんやかんやと出発は5月の中旬を
過ぎてしまったのだ。
ビザの発行を待っている間は、当然日本で練習したり
レッスンしたりして待っていたんだけど、スペイン大使館から連絡が
あれば、何度も足を運ばないといけなかったり、荷物を実家へ送ったり
持って行ったりしないといけなかったりと、なかなかしっかり
練習出来る状況ではなかった。
 
毎年夏が始まる前の5月に、まずはしっかり暑さに
耐えられる下地を作らないといけないし、ここで暑さを
覚えると汗腺も開いて汗もしっかり出てくれるので楽になる。
でもこの大事な時期に、ビザの申請と出発の準備に
追われた状態で結局バタバタと練習不足でスペインに渡った。
行った先は地中海に面したバルセロナ。
5月といえど、地中海性気候のこの場所は、もう夏に近い
暑さを感じたのを今でも覚えている。
その時点で一週間ぶりのテニスだったし、暑さに慣れる暇が
無かった俺の体はとにかく「暑い!!!!!!」
って強烈に感じた。
 
そんな暑さの中俺を待っていたのはスペインドリルの洗礼。
ゆっくりなボールなんだけど、コートの端から端、前へ後ろへ
何十球と動かされては打ち、打っては動かされるという練習が
ずっと続くのだ。
最初はほんの10球くらいで終わると思っていたら、
打っても打ってもコーチからのボール出しは終わらない。
「なんだこれ?一生続くのか・・・?」
そんな不安を感じると暑さは余計に辛くのしかかってくる。
でも新天地でコーチに頑張っている姿をアピールしたい俺は
とにかく頑張った。
頑張ったけど本当に「なんて暑さなんだ」って辛く感じた
スペイン初日の練習でした。
 
でもやっぱり7月、8月になると、その時と比べ物にならない
ほど暑くなった。
だけど、やっぱり初日の練習の暑さの方が強烈に感じたし、
帰国してからは、湿度の高い日本の方が実は、暑さが厳しいんじゃ
ないかって思ったけど、スペインの初日よりは楽に思った。
新天地で気合入りすぎて空回りの部分もあったかも
しれないが、のちのち思ったのは、4月5月の練習を怠ると
5月の暑さでもバテてしまうんだってこと。
夏の炎天下でしっかりパフォーマンスするには、暑さに耐える
下地をしっかり作っておくことと、スペイン人のコーチは
永遠にボールを出し続けるという覚悟をしておくこと。
真夏の前にハードな練習で毎日しっかり汗をかいておこう。

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