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てにすまん 高西ともブログ

苦しい状況から逃げたくなるヤツは・・・。 [メンタル]

投稿日時:2012/08/08(水) 10:10

テニスの試合って辛いことが多い。
それは体力的にもそうだし、精神的にもそうだ。
でもレベルが上がっていけば行くほど、その辛さは
大きくなっていく。
低いレベルの時にはちょっと粘ればすぐに崩れる
相手が多かったのに、自分のテニスレベルが上がって
上位に勝ち進めるようになるほど、崩しても崩しても、
そこから立て直して黙々とプレーを続ける相手との
戦いとなるからね。
そんな相手から勝利を挙げるには、かなり厳しい状況を
当たり前と思いながらプレーしてないといけない。
 
その為には普段から、ハードな練習やトレーニングを
こなしておかないといけないんだけど、ただ体力を付けたり
動きを良くする為に行うんじゃなくて、大事なことはハードな
練習やトレーニングの真っ最中に平常心を保つように
意識出来るかどうか・・・なんだよ。
言わば、体力的なことと脳を別にしてもらいたいのだ。
 
例えば、全力でダッシュを行うとする。
ダッシュだから体力は一気に無くなり、息も上がり、
呼吸困難な状態になっていく。
これはかなりキツい状態で苦しい。
「もうダメだ!!走れない!!」
そんなヘロヘロの状態になったとする。
でも・・・脳だけはまるで別の人間のようにいて欲しいのだ。
ヘロヘロ人間になりながらも、脳だけは冷静に、そこから
どうやって体をスムーズに動かせるようにするかを考え、
そして体は苦しんでいるのに、冷静にそこからもっとペースアップ
させるための指示を出してもらいたいのだ。
そういう客観的な立場の脳を作るための練習をしないと
いけないんだよね。
 
しんどい、辛い・・・ってことは体が感じていることであり、
そこから精神的苦痛に発展させてもらいたくない。
最初にも言ったように、そもそもテニスの試合はレベルアップを
すると共に苦しい試合が当たり前となるので、体力的苦痛を
感じるたびにイチイチ精神面にも影響を及ぼされたら
間違いなく「苦しい→逃げよう」という法則が出来上がってしまう。
そもそもテニスには精神的苦痛が付きもの。
まず負けていたら当たり前に精神的苦痛を感じる。
だけどリードしている方もよっぽど相手とレベル差が無い限り
プレッシャーがのしかかる。
競っている試合も当然精神面の負担は大きい。
それだけ神経をすり減らして頑張っているうえに、体力的に
キツいことさえも精神的ダメージで加わると、もうその試合は
負けてもいいから早く終わらせようって思ってしまうよ。
 
テニスの試合とは体力的に苦しいものである。
精神的にもキツいものである。
そういうことが分かるようになって、それを当たり前のようにして
テニスができると、体力面で苦しい状況でも自分の脳はそこから
どういう体の使い方をすればベストなパフォーマンスが出来るか
指示してくれるし、精神面で苦しい状況でも感情的にならず
平常心保って状況判断出来るようにしてくれる。
そして更に、そういう体力的、精神的苦痛な状況に慣れ、
そこから勝利を挙げる経験が増えてくると、逆に苦しい場面に
なるほど、気持ちも身体も信じられないくらい良い動きを
するようになるのだ。
 
楽に勝つ。
そんな試合はトーナメントの初戦くらいなもんだよ。
皆が目指しているのはそこじゃない。
自分と同じレベル以下には確実に勝ち、そして格上から
勝利を挙げていかないと。
その為にはそうとう体力面でも精神面でも苦しい試合を
こなし続けないといけない。
でもそれが普通であり、そういう世界にいるんだよね。
体力的にも精神的にも苦しい時に、ニコって笑える選手に
ならないといけないよ。

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