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俺が尊敬する、マナーの悪いスペシャルなコーチ
てにすまん 高西ともブログ
俺が尊敬する、マナーの悪いスペシャルなコーチ [過去の思い出]
投稿日時:2012/10/17(水) 02:19
携帯電話って色んなマナーがあるでしょ。
例えば電車の車内において携帯電話で話をするのは
マナー違反だよね。
車の運転中、自転車に乗っている時の通話は
マナー違反ってことより道路交通法違反か。
レッスン中に生徒さんの携帯に電話が掛かってきて
「ちょっとすみません!」ってラリー途中に抜け出して
電話に出る・・・というのにも遭遇したことがあるが、それも
ちょっとマナー違反じゃないかな。
でも今までで出会った携帯電話のマナー違反で一番
強烈だったのはスペインのコーチだ。
そのコーチは、レッスン中に平気で電話に出るんだよ。
ま、でもそんなのはスペインにいる頃、コーチ達は
当たり前だった。
実は問題はそこじゃない。
当時、定番の練習としてコーチがボレーで相手をしてくれる
ボレーストロークを毎回やっていたんだけど、それはこちらが
思い切りハードヒットしたストロークをコーチがゆっくりにして
返球し続けるというもの。
ゆっくり来たボレーをまた力いっぱい選手がコーチに打ち込み、
それをまたコーチがゆっくり返球する・・・というのを繰り返す。
これまた絶対ミスしない驚異的なコーチが多いもんだから、
打ち込みを延々と続けないといけないんだよ。
マナー違反とは、選手相手にそんなボレーをしているコーチが
携帯電話で話を始めたこと!!
そして俺とのボレーストロークの最中に電話に出た何とも
失礼なコーチは、セルジオ・カサルというダブルスで
元世界No.1の選手だった人。
俺とのボレーストロークで、「トモ!!もっと強く打て!!」なんて
言われ続けるので、こちらも全力でカサルへ打ち込み続けていた
そんな最中、彼のポケットに入っていた携帯が鳴り、躊躇なく
彼はポケットから電話を取り出し、「もしもし」って喋りだす。
しかし、この間ずっと俺が全力で彼にボールを
打ち込んでいるのはもちろんのこと。
しかも彼はたまに「チャンス!!」とばかりに、サービスライン
辺りへショートのボレーをしてくれるから、俺はそれもためらい無く
彼のボディめがけて本気で打ちまくるんだけど、それもやっぱり
涼しい顔で返球しながら電話でお喋りを続けている。
その時の電話の相手は彼の奥さん。
いつもアカデミーへ来ていたのでよく知っている奥さんだったので
カサルも「今、トモのレッスンをしている最中だよ」と奥さんに
ボレーストロークをしながら、報告している。
俺もこんな悔しいというか、屈辱的な想いをしながらの練習は
初めてだから、何とか電話中のカサルをミスさせようと、全身全霊で
ボールを打ちまくるが、サービスラインから打っても、それより近距離から
打ち込んでも全然ミスせず、やっぱり返ってくるのだ。
そして結局電話で奥さんとトークしている間は悲しいことに
カサルを倒せず、そのまま俺が体力切れでミスして
終わってしまったが、ゼーゼーハーハー荒い息をしながら
苦しそうにしている俺に向かってカサルが最後に一言、
「ウチの奥さんがトモによろしくって。」だって。
さすがにボレーストローク中、携帯電話で会話をし始めた
コーチはカサルだけだったし、そんな経験もたった一回だけ。
それでも、何とも失礼なコーチって思ったよ。
でもその時感じた悔しさは、マナー違反ってことよりも、
あんな近距離から彼めがけて打ったのに、全然ダメージを
与えられなかった自分の不甲斐なさと、カサルのボレーの凄さ。
世界のレベルをそういうところで感じる事が出来た。
でも、考えてみたら世界100位以内の選手たちも同じ練習場所として
ここで俺と同じようにカサルのボディめがけて打ちまくっている
わけだから、そんなたかだか俺のフォアなんて彼にとっては
スローに見えるんだろうね。
そういうことを考えると今でも悔しさが蘇る。
チクショー!、カサル!お前を倒したかったぜ。
例えば電車の車内において携帯電話で話をするのは
マナー違反だよね。
車の運転中、自転車に乗っている時の通話は
マナー違反ってことより道路交通法違反か。
レッスン中に生徒さんの携帯に電話が掛かってきて
「ちょっとすみません!」ってラリー途中に抜け出して
電話に出る・・・というのにも遭遇したことがあるが、それも
ちょっとマナー違反じゃないかな。
でも今までで出会った携帯電話のマナー違反で一番
強烈だったのはスペインのコーチだ。
そのコーチは、レッスン中に平気で電話に出るんだよ。
ま、でもそんなのはスペインにいる頃、コーチ達は
当たり前だった。
実は問題はそこじゃない。
当時、定番の練習としてコーチがボレーで相手をしてくれる
ボレーストロークを毎回やっていたんだけど、それはこちらが
思い切りハードヒットしたストロークをコーチがゆっくりにして
返球し続けるというもの。
ゆっくり来たボレーをまた力いっぱい選手がコーチに打ち込み、
それをまたコーチがゆっくり返球する・・・というのを繰り返す。
これまた絶対ミスしない驚異的なコーチが多いもんだから、
打ち込みを延々と続けないといけないんだよ。
マナー違反とは、選手相手にそんなボレーをしているコーチが
携帯電話で話を始めたこと!!
そして俺とのボレーストロークの最中に電話に出た何とも
失礼なコーチは、セルジオ・カサルというダブルスで
元世界No.1の選手だった人。
俺とのボレーストロークで、「トモ!!もっと強く打て!!」なんて
言われ続けるので、こちらも全力でカサルへ打ち込み続けていた
そんな最中、彼のポケットに入っていた携帯が鳴り、躊躇なく
彼はポケットから電話を取り出し、「もしもし」って喋りだす。
しかし、この間ずっと俺が全力で彼にボールを
打ち込んでいるのはもちろんのこと。
しかも彼はたまに「チャンス!!」とばかりに、サービスライン
辺りへショートのボレーをしてくれるから、俺はそれもためらい無く
彼のボディめがけて本気で打ちまくるんだけど、それもやっぱり
涼しい顔で返球しながら電話でお喋りを続けている。
その時の電話の相手は彼の奥さん。
いつもアカデミーへ来ていたのでよく知っている奥さんだったので
カサルも「今、トモのレッスンをしている最中だよ」と奥さんに
ボレーストロークをしながら、報告している。
俺もこんな悔しいというか、屈辱的な想いをしながらの練習は
初めてだから、何とか電話中のカサルをミスさせようと、全身全霊で
ボールを打ちまくるが、サービスラインから打っても、それより近距離から
打ち込んでも全然ミスせず、やっぱり返ってくるのだ。
そして結局電話で奥さんとトークしている間は悲しいことに
カサルを倒せず、そのまま俺が体力切れでミスして
終わってしまったが、ゼーゼーハーハー荒い息をしながら
苦しそうにしている俺に向かってカサルが最後に一言、
「ウチの奥さんがトモによろしくって。」だって。
さすがにボレーストローク中、携帯電話で会話をし始めた
コーチはカサルだけだったし、そんな経験もたった一回だけ。
それでも、何とも失礼なコーチって思ったよ。
でもその時感じた悔しさは、マナー違反ってことよりも、
あんな近距離から彼めがけて打ったのに、全然ダメージを
与えられなかった自分の不甲斐なさと、カサルのボレーの凄さ。
世界のレベルをそういうところで感じる事が出来た。
でも、考えてみたら世界100位以内の選手たちも同じ練習場所として
ここで俺と同じようにカサルのボディめがけて打ちまくっている
わけだから、そんなたかだか俺のフォアなんて彼にとっては
スローに見えるんだろうね。
そういうことを考えると今でも悔しさが蘇る。
チクショー!、カサル!お前を倒したかったぜ。
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