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てにすまん 高西ともブログ

早い準備とはこういうこと [技術【ストローク】]

投稿日時:2012/10/18(木) 19:12

ストロークの基本はライジングショットである。
相手のレベルが上がれば、深いショット、速いショットが
多くなってくるので、ライジングで処理しないと対応
出来ないし、相手が浅いショットを打ってくれた時も、その分
しっかり前へ詰めてライジングで打てないと、せっかくの
浅いショットもチャンスじゃなくなる。
でも上手い人のテニスは、ためを作って打っている・・・そう
見えるでしょ?
早いタイミングのライジングで打っているはずなのに、
なんでじっくりためてから打つストロークに見えるんだろう。
 
答えは・・・準備が早いから。
実際、しっかりとライジング気味でストロークを打っているのに
準備開始が早いから、結局はじっくりためて打っている印象を
相手に与えられるんだよ。
ためて打つ印象を相手に与えることが出来れば、まずコースを
隠すことが出来るし、構えたあとだから、自分自身も色んなコースを
選ぶこともしやすくなる。
準備を早くするってことは、とにかく多くのメリットがあるのだ。
 
じゃあ単純に準備を早くするためにはどうすれば良いか。
まず大事なことは、相手がボールを打った直後から準備を
始めることなんだけど、打った瞬間、それがフォアに来るのか
バックに来るのかは判断出来るよね?
でも難しいのが、それが浅いのか深いのかを判別して、踏み込む
べきか、そうでないかを判断すること。
バウンド地点の予測だね。
その判別が出来ない人は、どうしてもバウンドしてから判断しようと
してしまい、結局遅い準備となってしまうのだ。
そうなるとライジングも打てないし、ためて打つ感じも出ないから
コースも選べないうえにバレバレなストロークになるんだよ。
 
それから準備の仕方に問題ある人も多い。
「早く準備!」って思っていても、ラケット持っている腕だけ
引いているようではダメなんだけど、当の本人はそれで
準備した気になってしまう。
重要なのは、骨盤がしっかりと横向きになっている形での準備。
そして骨盤を使って即座に準備するためには、バランスのいい
姿勢と柔らかい膝の動きが必要。
腕を引いただけだと手打ちのショットになるからね。
 
だから「早い準備」というのは、相手が打った直後に骨盤と
膝を使って体の向きを作ると同時に、そのショットがどこに
バウンドするのか予測して、ライジングで打つためにその
バウンド地点へ向かい、そのバウンド地点でじっくりためを
作りながら、自分の打つコースを選びつつ相手にはコースを
隠す・・・ということになるのだ。
準備って言っても奥が深いもんだね。
ただ腕だけを急いで引いているようだと準備とは言えないんだ。
 
それらを全てひっくるめると、準備とは
もちろん相手ショットを打つための準備、そしてこれから
どこに打つか決めるための準備、それから相手にコースを隠す
ための準備・・・ということになる。
特に打つコースを決める準備と相手にコースを隠す準備が
出来ると、それが安心感と自信になる。
そう、心の準備に繋がるってことだよ。
しっかり早めの準備で対応してもらいたい。

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