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てにすまん 高西ともブログ

陥りやすい誤魔化しボレー [技術【ネットプレー】]

投稿日時:2012/10/31(水) 10:54

たくさん練習をして、たくさんボールを打てば
テニスは上手くなる。
でも、上手くなるだけじゃないんだよね。
誤魔化すというテクニックも身に付いてしまう。
それが特に出やすいのがボレーだ。
 
ストロークに比べて相手との打ち合いのリズムが早くなる
ボレーは、どうしても準備が中途半端になって、間に合わなく
なる場合が多いんだけど、それをたくさん練習で経験していると
段々、ラケットを持っている腕だけを動かして誤魔化す打ち方に
なりやすい。
本来なら、フォアに来たらフォア側に、バックに来たらバック側に
軸足を設定して骨盤と膝で体の向きを作るんだけど、まだボレーに
自信がなくて、とりあえず相手コートに返球することだけを考えて
プレーしている人なんかは、とにかくラケットを持っている腕だけ
動かして面を作るような打ち方を最初に覚えてしまいやすい。
腕だけ動かして面を作っているもんだから、フワッと浮いた
チャンスのボールが来ても、腕だけで後ろへラケットを引いて、
腕だけで打ってしまい、大振りになって振り遅れたり
体の向きが作れていないから回転も不十分で到底コントロール
出来ない打ち方となってしまう。
 
そういった腕だけ動かして打つボレーをしている人は、
当然正面向きでボレーするので色んな特徴が出てくる。
まずは、厚いグリップでしかフォアボレーが出来ない人。
厚いフォアハンドストロークのようなグリップだと、正面向きのまま
相手コートに面を向けられるから、ついつい使ってしまうんだけど、
ストロークを打った後にグリップチェンジしてボレーが出来ない
人もこういう誤魔化しボレーになる場合が多いね。
でもこういう打ち方はネットにドン詰めしないとボレー出来ないし
色んなコースに打ち分けしにくいし、なによりバックボレーが
全く打てない打ち方なんだよ。
 
ちゃんとボレーのグリップで握っていながら、腕だけの準備で
ボレーをしてしまう人はどういう特徴があるのかというと、
ラケットヘッドがダウンしてしまう打ち方のボレーになる。
ボレーの薄いグリップは横向きの体を作って初めて、打ちたい方向へ
面が向くから、そのまま正面向きだとどうしてもクロス方向にしか
面が向かず、結局ラケットヘッドを落として面の向きを調整する
誤魔化しテクニックを使わないといけなくなるのだ。
もちろんそんな打ち方だとちゃんとアンダースピンが作れず
サイドスピンのボレーになるので、ボレーがフワッとなって
伸びが無くなるし、ヘッドダウンのボレーは食い込まれやすいから
打点を前にしにくい。
何とか相手コートに安定して返球は出来るけど、ホントに
ただ返すだけだし、打点が食い込まれるから徐々にストロークから
圧されて結局やられる・・・なんてパターンになりやすい。
 
とにかく腕って器用だから、相手ショットに反応したと同時に
動いてくれるんだけど、先に腕が動き始めると肝心な足腰が
ウンともスンとも動かなくなってしまう。
反復練習の中で是非とも、反応した後は軸足の設定とそれに
伴った骨盤と膝の動きを最初に行って、その後に初めて
ラケット持った腕が動く・・・というパターンを覚えてもらいたい。
 
しかし・・・やっぱりボレーボレーやむちゃくちゃストロークが速い
相手のショットを受けていると、どうしても正面ボレーで誤魔化さないと
いけない時もあるんだよね。
そういう時に、実は誤魔化しテクニックのボレーが役立つ。
だから決してそれまで覚えた誤魔化しボレーが役に立たないって
ことはないんだよ。
でもそれはあくまでも余裕がない緊急事態の話であって、
そういう状況の時以外には、ちゃんとしたボレーを使えるように
しておいてもらいたい。
厚いグリップで正面ボレー、ラケットヘッドをダウンさせてサイドスピンの
食い込まれ気味の正面ボレーばっかりしている人は、そのボレーで何とか
誤魔化しながら返球出来ているかもしれないけど、
もうちょっとちゃんとしたボレーも覚えようよ。

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