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てにすまん 高西ともブログ

種を撒かなきゃ芽が出ない。 [戦術]

投稿日時:2012/12/20(木) 12:59

よくテニスの解説者が
「このポイント欲しかったですね!」って言ったりすると
「欲しくないポイントなんて無いんだよ!」ってツッコミ
入れたくなるけど、実際の試合では結構ポイントに
重要性の差があるんだよね。
もちろん全ポイント欲しいんだけど、1ゲーム目の
15-15のポイントと、6-6タイブレーク中のポイントは
明らかに重みが違ってるでしょ?
その差をちゃんと感じ取っておかないと意外と試合の
流れって作れないもんなんだよ。
 
だって重要な場面は当然相手も緊張するでしょ?
その緊張した場面で新たに思い切ったことってなかなか
難しいから、いかに重要性が低い段階で思い切った
行動を見せておけるかが大事で、その思い切った積極性ある
行動を上手く重要なポイントを迎える前に、相手へ植え付ける
ことに成功すると、重要な場面で相手にプレッシャーが蓄積して
有利にゲームを進めやすくなるんだよ。
 
ポイントの重みって普通は試合の後半になればなるほど
大きくなるでしょ?
となると、試合の序盤でいかに後半、相手がボディブローの
ように効いてくるようなことを見せ付けられるかが大事。
それからテニスって結構節目が多いスポーツ。
試合の後半だけではなく、4ポイント取ったらそこで1ゲーム
という一つの節目もいちいち迎えるから、その節目毎にも
やっぱり緊張感は生まれるんだよ。
その節目でもポイントの重要性の高い低いが存在する。
だから、0-0とか15-0なんかの序盤段階で相手へ
思い切ったプレーを見せて流れを掴んでおけば、そこから
40-30とか、デュースになった時に、その序盤の行動が
効いてゲームを取れたりするんだよ。
同じ展開、同じ内容でそのまま4ポイント取り続けられる
相手なんてよっぽど格下じゃないと無いからね。
 
そう考えると、普段の練習でも最低二つのプレースタイルに
分けて両方練習しておかないといけない。
相手にプレッシャーをかけて、流れを作るための「布石」となる
プレーの練習と、それを利用して緊張感溢れる重要なポイントを
取りに行くプレーの練習、この二つ。
例えばダブルスでは、序盤用にポーチを仕掛けることをアピールする
練習と、後半用に緊張した場面でそのポーチを相手に警戒させて
ミスを誘ったりストレートに逃げたのを手堅く返球する練習。
シングルスの場合でも、序盤用にきっちり安定したストロークラリーを
しながらも、相手の甘い返球にはネットプレーや鋭いコースにエース、
それからドロップショットでネット際を狙ってポイントを取る
パターンなんかを見せる練習と、後半用に緊張した場面ではそれらの
パターンをちらつかせて焦らし、ミスをもらうパターンの練習。
 
種を撒くから芽が出る。
テニスも1ゲームの中の序盤と終盤、それから試合全体の
序盤と終盤でしっかり種を撒くプレーをしておかないと
終盤になっても芽が出てこないから、最終的なチャンスが
見えてこなくて勝ち星を逃がす・・・なんてことになってしまうよ。
緊張する重要ポイントを取るためにも、重要性の低いポイントで
何をしておかなきゃいけないのか、しっかり考えてみよう。

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