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てにすまん 高西ともブログ

嘘つきテニス [考え方]

投稿日時:2013/01/01(火) 02:24

人間、嘘をつくと、その嘘とつじつまを合わせるために
また新たに違う嘘をついてしまう。
ちょっとした嘘だったはずなのに、その嘘を成り立たせるために
また違う嘘で誤魔化し、気が付くともう取り返しの付かないような
状況になっていたりしてしまう・・・なんてよくある話。
 
でもテニスもちょっと似たところがあるんだよね。
それはショットを打つ時のポジション。
本当はちゃんとポジションに立って打てばしっかりとした
いいショットが打てるんだけど、最後の一歩を省いてしまって
ショットが中途半端になってしまう・・・というパターンって
やってしまってないか?
疲れていたり、精神的にネガティブな状態になると、どうしても
ラケットがボールに届く範囲までは近づけるんだけど、
残り一歩ってポジションで足が止まってしまうんだよ。
本当はそこからもう一歩近づいたり、前へ一歩踏み込んだり
すれば完璧なのに「あっ、届くからこれ以上いいや」って
足を止めてしまい、あとはスライスで誤魔化すパターンとなる。
 
もちろんそういう状況でもスライスだと、何とか誤魔化して
返球することは出来るが、当然一歩足りない分腰が引けた
状態になりやすいから、しっかり伸びのあるスライスは
期待できないし、飛びが甘い分スィングも大振りにして、深く返球
しようとしてしまう。
上体のバランスが崩れてしまうから、腰の負担も膝の負担も
大きいし、大振りになる分、腕の衝撃も大きくなるから
結局は身体に大きな負担を負わせることになって
しまうんだよね。
 
当然、体のバランスが崩れていて、大振りな打ち方の人って
打ち終わった後、素早く構え直して次のショットに備えるという
ことはかなり難しい。
ということは、ボールを打った後、ポジションを修正するのに
時間まで掛かってしまうということになる。
でもここは強引に戻らないといけない。
そうなると、労力も掛かってしまうし、怪我もしやすいのだ。
 
結局、たった一歩ボールを打つために必要なステップを
省いてしまっただけで、トップスピンでしっかり打てるところを
気の抜けたスライスに切り替えなきゃいけないし、その一歩が
足りない分、腰と膝の負担が大きくなり、大振りにしてしまうしその分、
腕の負担も増えてしまい、挙句の果てに打ち終わった後、戻ることも
労力が必要になる割には遅い・・・という結果になってしまう。
 
たった一歩を省いただけだよ!
そんな一歩を省いたせいで、結局はその後もっと大変なことに
なってしまうんだよ。
だったらその一歩を省かないで、きっちりとポジションに
入った方が総合的に見て、ショットの質も、体の負担も
プラスになることの方が多いのだ。
もちろんスライスも試合の中で必要だから、どんどん使って
いいんだけど、スライス使うときもしっかりと完璧なポジションを
その都度意識して打てるようにして欲しいな。
とにかく、目の前の一歩を誤魔化すと、その一歩踏み込む以上の
労力の負担とショットの質の低下に苦しむことになりやすい。
ちゃんとコツコツとポジションに入ることを心掛けよう。

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