大きくする 標準 小さくする
トップ >>  てにすまん 高西ともからのメッセージブログ >>  決めたりミスをもらったり。

てにすまん 高西ともブログ

決めたりミスをもらったり。 [戦術]

投稿日時:2013/01/10(木) 11:51

テニスの難しいところは、ポイントを取り続けないと
いけないというところ。
5-0でリードしていても、あと1ゲーム分、ちゃんとポイントを
取らないと試合は終わらない。
そのポイントを取るパターンは大きく分けると二つある。
一つは自分で決めるポイント。
それからもう一つは相手にミスしてもらうポイント。
かなり大雑把に分けてはいるけど、必ずこの二つに
分類されるでしょ?
 
この二つのパターン、ちゃんと試合の中で上手く繰り返して
いかないとポイントを取り続けて勝利することは難しいんだよね。
例えば相手選手のミスが続けば、よっぽど何も考えない
選手でない限り、当然試合の途中で相手はその事に
気が付いて繋ぎ始めるでしょ?
ということは、そういう相手と対戦した場合は、
序盤は相手のミスでポイントを稼げるけど、中盤からは
ミスが期待できなくなる。
ということは、途中でこちらが自ら決めてポイントを
取っていかないといけなくなるのだ。
 
5-0からポイント取れなくなる人達もこういう試合の流れが
分かっていない場合が多い。
負けている方としては、0-5なんだから、もう後は粘って
繋ぐしかないんだからね。
5-0でリードしている方がのんびりミスを待っていても
こういう場面はそう簡単にはミスしてくれないに決まっている。
 
俺がよく使う例としては、こういうのがある。
強烈なレシーブを打とうとしている相手と対戦した場合、
その相手に強烈レシーブを打ち込まれないようにサーブを
強化することより、サーブのあとのディフェンスに専念する。
相手としては強烈レシーブを打ち込めたのに、なかなかそれが
ポイントに繋がらないと、焦ってミスが多くなる。
そこで相手が、レシーブで打ち込むのを辞めて、とりあえず深く
確実に返すことを考え始めたところで、今度はこちらが
サーブ&ボレーを仕掛けて、その確実に入れに来た
レシーブをネットプレーで狙う・・・というパターン。
そうすると、「入れるだけではダメ」と思った相手はこちらの
ネットプレーを警戒してまたレシーブを攻撃的に打たないと
いけなくなり、またそれによってミスがもらえるようになるのだ。
 
だから対戦している最中に考えないといけない重要なことは
今現在向かい合っている相手は、ミスをしてくれる状態なのか
そうじゃないか・・・を見分けることなんだよね。
そしてその情報は相手の表情からも分かるんだけど、
それ以上にその前のポイントパターンを参考にしてもらいたい。
ミスした後のポイントは、手堅く繋ぐ作戦に変更するだろうし、
せっかく繋いだのに、こちらに決められたのなら、今度は
強引に攻めてくる可能性は大きい。
こちらと打ち合おうとしているのか、それとも打ち合いを
嫌がっているか、そこをしっかり見極められるようにしたいね。
 
ただし、間違ってはいけないのは「決めるポイント」というのは
強引にパワーショットで決めに行くのではなく、決めようとする
行動を示す程度で良いからね。
積極的にネットに出たり、ちゃんと相手がいないオープンコートを
狙ったりする程度で、「絶対決めなきゃ!」なんて思っていると逆に
相手へミスをプレゼントしてしまい、焦って今度は繋ぎ始めたところ
今度は相手にその繋ぎショットをボレーされる・・・なんてパターンで
逆にやられるかもよ。
あくまでも、「攻めるぞ!!!」って脅しをかける程度でプレー
していれば、機が来たら自然と決まるもんなのだ。
その辺りの「ミスをもらう」「自分で攻撃する」という流れが繰り返し
必要なんだけど、その波に上手く乗っていければ、
自ずと勝ちは見えてくる。
テニスとはそういうスポーツなんだ。

トラックバック一覧

<< 2021年5月 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31