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最高のラリー練習方法
てにすまん 高西ともブログ
最高のラリー練習方法 [練習]
投稿日時:2013/01/23(水) 14:56
効果的な練習方法ってないですか?
よくそういう質問を受けるんだけど、テニスの練習なんて
そんなに凝らなくても良いんだよ。
単なるクロスラリーだけでも、考え方や課題、注意点を
しっかりおさえておけば、かなり良い練習になるし、
実際選手は単純な練習方法が殆どだ。
でも一つ、俺の選手生活の中でベストの練習方法を挙げると
すれば「クロスストレートラリー」だな。
シングルスコートでお互い1対1で向かい合い、片方は
クロスばっかり打って、もう片方はストレートばっかり打つ。
互いにオープンコートに打つことになるから、常に走ってボールを
追いかけて行って、打ち終わったらすぐに逆サイドへ戻って
カバーしないといけない。
上手に繋がればかなりハードな練習となる。
この練習を初めてやったのは20代前半の頃。
いつも一緒に練習してもらっていた先輩の選手がある日いきなり
「高西、クロスストレートラリーをやるぞ!」と言って始めた。
最初はあまり俺自身のコントロール力が無かったから、ちゃんと
クロスとかストレートに返球できず「おいっ!」ってイライラされて
いたんだけど、言わせてもらうと先輩選手のショットが
強過ぎたんだよ。
しかも凝り性の先輩だったから、気に入った練習はずっとやる。
ただでさえキツいこの練習を2時間くらいずっと続けるんだよ。
こうなると返球するだけでも一苦労。
だけど、キレられないように緊張と疲労の中、ちゃんとクロス、
ストレートと返球して頑張り続けた。
次にこの練習と出会ったのはスペイン。
24歳の時に練習場所としていたアカデミーで、いつも
行っていた練習の中でクロスストレートラリーは日課だった。
日本でも散々やっていたこの練習だけど、スペインの弾む赤土で
しかもコントロール力のある選手とやると、本当にこれがキツい。
大きく右に左に振り回されるのはモチロンのこと、それに
加えて後ろへ下がらされるから運動量は半端ない。
こちらはそれを更にこれ以上攻められないようにしっかりと
ボールを持ち上げて回転量を加えて返球しないといけないから
ただスライスなんかで凌ぐだけではダメで、きっちりと良い
ポジションに入り続けないといけない状態だった。
さすがに日本でもスペインでもほぼ毎日この練習をやって
いたから、クロスストレートは得意な練習になったんだけど、
この練習の場面って試合の中で凄い重要な要素がたくさん
あることに気が付いた。
まずは、単純に相手選手のいない所へ打つ練習になる。
だから、この練習が得意になってからはパッシングショットが
大得意になった。
それから自分や相手の状況を考えるようになった。
例えば端っこに走らされた状態から速いショットで返球すると、
戻る時間が無くなってしまうから、時間掛けて相手へ返球しないと
いけないし、逆に相手が端っこにいる状態だったら、早く
次のショットを打つために出来るだけ早くボールを触りたい。
速いショットを甘いコースに打つことよりも、ゆっくりで良いから
きっちりコートの隅々を狙わないといけないってことも学んだ。
もちろんゆっくりだけど、トップスピンはしっかり掛けないと
いけないし、スライスならちゃんと伸びのあるスライスじゃないと
ダメだけどね。
とにかく単なるクロスとストレートのラリーなんだけど、実際の
試合の要素が盛り沢山だし、プレーしていると試合をしているような
感じになるのがこの練習のいいところ。
もちろん体力、フットワークの面も鍛えられる。
スペインでなかなか勝てずにもがき苦しんでいた時期に、
日本から来ていた某デ杯選手にある時こう言われたことがある。
「高西君、君のクロスストレートラリーの練習のプレーをそのまま
試合でやればいいんだよ。」
このアドバイスはバッチリ当たった。
打つリズムや緩急の付け方、何よりも繋ぎ続けながらチャンスを
うかがう姿勢が実戦そのものだったんだよね。
結局、クロスストレートの練習はずっと引退するまで続けた。
多くの選手とこの練習を行ったよ。
単純だけど、やっぱりどの選手もいい練習って感じて
いるんだろうね。
是非みんなも、クロスストレートラリーの練習はトライして
もらいたい。
よくそういう質問を受けるんだけど、テニスの練習なんて
そんなに凝らなくても良いんだよ。
単なるクロスラリーだけでも、考え方や課題、注意点を
しっかりおさえておけば、かなり良い練習になるし、
実際選手は単純な練習方法が殆どだ。
でも一つ、俺の選手生活の中でベストの練習方法を挙げると
すれば「クロスストレートラリー」だな。
シングルスコートでお互い1対1で向かい合い、片方は
クロスばっかり打って、もう片方はストレートばっかり打つ。
互いにオープンコートに打つことになるから、常に走ってボールを
追いかけて行って、打ち終わったらすぐに逆サイドへ戻って
カバーしないといけない。
上手に繋がればかなりハードな練習となる。
この練習を初めてやったのは20代前半の頃。
いつも一緒に練習してもらっていた先輩の選手がある日いきなり
「高西、クロスストレートラリーをやるぞ!」と言って始めた。
最初はあまり俺自身のコントロール力が無かったから、ちゃんと
クロスとかストレートに返球できず「おいっ!」ってイライラされて
いたんだけど、言わせてもらうと先輩選手のショットが
強過ぎたんだよ。
しかも凝り性の先輩だったから、気に入った練習はずっとやる。
ただでさえキツいこの練習を2時間くらいずっと続けるんだよ。
こうなると返球するだけでも一苦労。
だけど、キレられないように緊張と疲労の中、ちゃんとクロス、
ストレートと返球して頑張り続けた。
次にこの練習と出会ったのはスペイン。
24歳の時に練習場所としていたアカデミーで、いつも
行っていた練習の中でクロスストレートラリーは日課だった。
日本でも散々やっていたこの練習だけど、スペインの弾む赤土で
しかもコントロール力のある選手とやると、本当にこれがキツい。
大きく右に左に振り回されるのはモチロンのこと、それに
加えて後ろへ下がらされるから運動量は半端ない。
こちらはそれを更にこれ以上攻められないようにしっかりと
ボールを持ち上げて回転量を加えて返球しないといけないから
ただスライスなんかで凌ぐだけではダメで、きっちりと良い
ポジションに入り続けないといけない状態だった。
さすがに日本でもスペインでもほぼ毎日この練習をやって
いたから、クロスストレートは得意な練習になったんだけど、
この練習の場面って試合の中で凄い重要な要素がたくさん
あることに気が付いた。
まずは、単純に相手選手のいない所へ打つ練習になる。
だから、この練習が得意になってからはパッシングショットが
大得意になった。
それから自分や相手の状況を考えるようになった。
例えば端っこに走らされた状態から速いショットで返球すると、
戻る時間が無くなってしまうから、時間掛けて相手へ返球しないと
いけないし、逆に相手が端っこにいる状態だったら、早く
次のショットを打つために出来るだけ早くボールを触りたい。
速いショットを甘いコースに打つことよりも、ゆっくりで良いから
きっちりコートの隅々を狙わないといけないってことも学んだ。
もちろんゆっくりだけど、トップスピンはしっかり掛けないと
いけないし、スライスならちゃんと伸びのあるスライスじゃないと
ダメだけどね。
とにかく単なるクロスとストレートのラリーなんだけど、実際の
試合の要素が盛り沢山だし、プレーしていると試合をしているような
感じになるのがこの練習のいいところ。
もちろん体力、フットワークの面も鍛えられる。
スペインでなかなか勝てずにもがき苦しんでいた時期に、
日本から来ていた某デ杯選手にある時こう言われたことがある。
「高西君、君のクロスストレートラリーの練習のプレーをそのまま
試合でやればいいんだよ。」
このアドバイスはバッチリ当たった。
打つリズムや緩急の付け方、何よりも繋ぎ続けながらチャンスを
うかがう姿勢が実戦そのものだったんだよね。
結局、クロスストレートの練習はずっと引退するまで続けた。
多くの選手とこの練習を行ったよ。
単純だけど、やっぱりどの選手もいい練習って感じて
いるんだろうね。
是非みんなも、クロスストレートラリーの練習はトライして
もらいたい。
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