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てにすまん 高西ともブログ

ボレーストローク用のボレー [技術【ネットプレー】]

投稿日時:2013/03/06(水) 23:59

ボレーストロークの時、ちゃんとボレーストローク用の
ボレーを練習している?
そもそも、この二つが全然違うって分かっている?
じゃあ、試合中にボレーボレーの状態になったら、
どういうボレーを心掛ける?
相手の勢いでガンガン押し込んだり、足元狙ったりして
ミスさせたり、浮いた甘い返球を誘ったりするでしょ?
では試合中のボレーストローク状態ではどうだろう。
もちろんボレーボレーでも使うネット際への短めのボレーも
使うんだけど、基本はベースラインにいる相手を更に
後ろへ下がらせる目的が加わってくる。
ボレーボレーの時は相手を後ろへ下がらせようなんて、
ロブでも使わない限りないもんね。
 
じゃあ相手を下がらせるボレーとはどういうの?
自分の方が今ベースラインプレーをしている時に思わず
下がってしまう場合を想像してみよう。
下がりたくなる要素として一番は深いショットだよね?
深いショットはそれだけ有効なショットではあるんだけど、
その分失敗のリスクも伴う。
となると、他のやり方で下がりたくなる要素は何なのかと
言うと、それは高い弾道なのだ。
相手が弾道を高くするとついついそれを見て下がってしまう。
 
一番分かりやすいのはストロークどうしのラリーの時かな。
相手が高々とロブのようなショットをストロークラリーで
打ってくると、こっちもしっかり下がって打ちたくなるでしょ?
高い弾道のショットは高く弾む。
高く弾むから下がって対応したくなるのだ。
だからそれをボレーでも当てはめることが出来る。
しかも滞空時間が出来るわけだから、相手にボールが渡るまで
時間が掛かるんだけど、その長い時間の間により良いボレーの
ポジションを作ることが出来るし、フェイクなんかも混ぜられる。
ストロークを打とうとしている相手選手はゆっくりだからボールには
追いつきやすいけど、ポジションは下がらされてしまうし、下がらされ
ながら相手のプレッシャーを受けないといけないのだ。
ボールがゆっくりの分だけしっかりとしたスィングでパスを
打たないといけないから、コースも読まれやすかったりする。
そういったことを警戒していると焦ってしまい、結局ミス・・・という
パターンに陥りやすのがこの高い弾道のボレーの狙いでもある。
 
そういったパターンを作るためにも、普段のボレーストロークの
練習では、弾道を高くした滞空時間のあるボレーで練習して
おかないといけないし、そういった弾道を使うにはポジションも
ちょっとネットから離れてボレーを練習しておかないといけない。
ネットに近い場所でボレーする時は叩きつけたり、
ショートアングルで角度つけたボレーの方が有効だからね。
ネットから離れ気味で弾道高いボレーのボレーストロークを
普段からしっかり練習しておこう。
 
でもそんなのんびりフワッとした弾道高いボレーが試合で
役に立つのか・・・って思うかもしれないけど、逆にボレーが
苦手な人のボレーミスの要因は何かと言うと「決め急ぎ」でしょ?
早く決めなきゃって焦るあまり、ネットに叩きつけたり、逆に
飛び過ぎてアウトしたり、ネットに近づこうとし過ぎてステップが
合わなかったり・・・と、とにかく「決める」ってことばかりが
頭にあることが逆にマイナスとなっている。
もちろんチャンスは決めなきゃいけないけど、アプローチなり
サーブ&ボレーなりで前へ出てきて最初の1stぼれーは
大抵一度相手をどこかへ動かしてから打たさないと
いけないことが多い。
そんな時には、弾道高めのしっかり深いボレーを打って
下がらすことが出来るようにしておきたいもんだね。
 
ボレーストローク用のボレー、それは打ち合っている
ストロークの選手が段々下がりたくなるボレーなのだ。

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