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てにすまん 高西ともブログ

どう失敗を繰り返すか [考え方]

投稿日時:2013/04/15(月) 14:53

試合で負けた時の反省って色々あるんだけど、
自分のプレーの内容で反省するときって大きく二つに
分けられる。
一つは「なんであの時、あれをやらなかったのか」という
「出来なかった」という反省と、「余計なことをしてしまった!」
という「やりすぎ」の反省。
人間である以上失敗することは避けられないから、
失敗することに恐れないでプレーしてもらいたいんだけど、
どうせやるならこの二つの失敗はどっちがマシなんだろう。
 
よくあるのは、まず「思い切ってやってみました!」と
やり過ぎってくらい自分の課題のプレーにチャレンジして、
その結果、見事なほど失敗に終わる展開。
自分のテニスを進化させて新たな武器を手に入れたいと
意気込んでいる時はこういう失敗をするんだけど、その割には
手応えがないどころか、以前よりも簡単に負けやすくなってしまって
いる感じに陥りやすい。
そして、それを繰り返しているうちにと段々不安を感じ始める。
すると一転、今度は躊躇して何も出来ないプレーになって
しまうという展開になっていきやすい。
 
一つのことに専念した方が集中できるから、色んな新しいことを
加えて混ぜていくって凄く難しいことなんだよ。
でも、だからと言ってそんなことじゃいけない!!
前へ進まなきゃ!!
ワンパターンから卒業して色んなことを躊躇しないで思い切って
やれっ!・・・ということで、失敗するなら「やりすぎ」の失敗の方を
どうせなら勧めたいって言いたいところだけど、バカみたいに何も
恐れずやりまくるってのも違うと思う。
色んな新しいことは積極的にトライした方が良いんだけど、やっぱり
その新しいプレーを自分の今までのテニスに混ぜる時は、
がむしゃらにし続けるというより、何をどこでどう使うかきちんと
事前に計画立てて、パターン化させながら実行しなきゃいけないのだ。
 
具体例を言うと、例えばストロークのプレーばかりでテニスを
していた人が、ネットプレーを混ぜていきたいと思ったとする。
でもストローク主体だったそれまでの自分のテニスにボレーを
混ぜたらどうなるかと言うと、攻撃力は若干上がるけど、大抵それ以上に
まず安定感が無くなり粘り強さが損なわれてしまいやすい。
プレー中に選ぶものがストロークだけだったのが、ボレーに出ることも
選ばなきゃいけなくなったことで、その判断力も磨かなきゃいけないし
そうなるとストロークへの集中力も低下してしまうからね。
 
それでもがむしゃらにネットへ出まくり続けなきゃ・・・って思って
頑張る人も多いが、出ることは出るんだけど、がむしゃらじゃなくて
そこでどういう風に出るのかを事前にきちんと決めてから
また次のトライをすることが大事なんだよ。
例えば、どのくらい浅いショットの時に出るのか、どこにアプローチして
出るのか、同じ場所にアプローチし続けるのか、それとも変えていくのか
何の球種で出るのか、球種も変えていくのか、その後のボレーは
オープンコートなのか、そのボレーのスピードはどのくらいなのか・・・。
 
もちろん新しいことにトライするんだから、分からないことは多い。
でもだからと言って、勢いだけで突き進む訳にはいかない。
分からなくても、まずは想像だけで良いから計画を立てて実行しよう。
そうするとダメだった時に「予想とは違った」ということで修正しやすいし
反省もしやすいのだ。
一番マズイのは何も考えずにボレーに出まくって、それで手応えが
得られないからって「もうネットへ出ない」ということになること。
もちろん実行する前に考えすぎて怖気付くのもダメだけど、新しい
ことに思い切ってトライするんだったら、勢いだけじゃなく
相手の状況、自分の状況をきちんと加味しながら思い切って
前へ一歩一歩進もうとすることだよ。
 
ということで、失敗するなら「やらなかった」というのと「やりすぎ」と
というのと、どちらがマシかと言うと「やりすぎ」の方がまだマシ。
ただし、頭を空っぽにしてやり続けるんじゃなくて、慎重に慎重を
重ねながらやり続ける・・・ということだね。
「出来なかった」って言う人は、「やらなくても良い」という余計な
選択肢をいつの間にか用意してしまっているんだよ。
やるなら、やれっ!

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