大きくする 標準 小さくする
トップ >>  てにすまん 高西ともからのメッセージブログ >>  勇気があれば振り抜けるわけではなく・・・

てにすまん 高西ともブログ

勇気があれば振り抜けるわけではなく・・・ [技術【ストローク】]

投稿日時:2013/05/23(木) 17:20

トップスピンでストロークを打つ時、当たり前だけど
トップスピンの回転が掛かっている。
この回転、大事な場面なんかで緊張している時でも安定感を
与えてくれるので大いに役立ってくれる。
でも回転を与えるためにはしっかりと振り切らないと
いけないんだけど、大事な場面になるほどラケットが振れない
なんてことがあるでしょ?
そういう時こそラケットをしっかり振って回転量を増やしたいのに。
なんで振れなくなるのだろう。
 
まず言えることは、「振るとアウトしそうだから」という気持ちが
湧いてくるから。
恐らく誰もが思い切って振ってみたけどアウトしてしまったという
経験を過去に持っていて、それを思い出してしまうのだ。
じゃあなんで緊張した場面で振り切るとアウトしやすいのか、その
原因がちゃんと分かれば、そこを修正することが出来るし、大事な
場面で緊張してもしっかり振り切って回転量を増やせるようになる。
 
今まで自分も含めて多くの人がビビってラケットを振れなくなった
時の状況を考えると、特徴としてよくあるのがボールを待ってしまい
打点をついつい落としてしまって打ってしまうこと。
実はこれがしっかりとトップスピンをかけるために必要なラケット面の
被せを作りにくくしてしまい、振り抜けなくなる。
回転を生むためにはボールを擦り上げるかライジングの時には
面で押さえつけないといけないでしょ?
それなのに待ち過ぎて打点を落とすと、待っているラケットと打点の
高さの差が無くなり擦り上げるという関係が無くなってしまう。
もちろんライジングも無理だしね。
そうすると、擦り上げて打つ打ち方やライジングのために必要だった
被せ気味のラケット面はフラットに近い形に変更しないといけなくなり、
そうなると当てるだけの打ち方になってしまい振り抜けなるのだ。
 
なので、ボールを待ち過ぎないようにしないといけないんだけど
ただ前で打てばそれで良いわけじゃない。
軸足でしっかりバランス良く立った状態を前提にして、それで
前の打点を求めて欲しい。
そして打点を前にして打つということは、ラケットスィングの動作に
とっては後半になるのだが、スィングの後半って前後の動きよりも
上下動がメインになるでしょ?
だから前で打つとしっかり下から上の動作が出来るから回転も
かけやすくなるのだ。
その上下動の原動力として必要なのが軸足の床反力なんだよ。
 
でもね、ここまで細かく気を付ける点が多いと、余計に訳分かんなく
なって振り切れなくなるかもしれないね。
だからこういう技術的な細かい部分は練習の段階で意識して
しっかり身に付けておくことなんだよ。
試合の時には、「振り抜き続ける」という強い気持ちだけを持つこと。
そのためには練習の段階で「振り抜いた方が安定する」と身体に
覚え込ませ、信じ抜けるようにすること。
そしてその根拠となる上下動をメインにしたスィング、被せ気味の
ラケット面、軸足との関係、前で打つ打点など、具体的にしっかり
ボールへ回転を与える方法を上手くいかない時の修正方法として
覚えておこう。
 
勇気を持って振り抜く・・・というよりも、振り抜く方が安心するという
感覚が身に付くまで頑張り続けよう。

トラックバック一覧

<< 2026年8月 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31