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てにすまん 高西ともブログ

試合中の反省術 [考え方]

投稿日時:2013/06/25(火) 12:11

テニスの試合中って辛い。
そんな辛い精神状態でも、しっかりと頭を働かせて考えながら
プレーをしないといけないんだけど、そこで重要になってくるのが
「反省」の仕方である。
ポイントを取るスポーツではあるのだが、ある程度相手にも
ポイントは取られても仕方がないのがテニス。
仕方がないんだけど、そのポイントを取られた時にする反省が
マズイと勝てないんだよ。
 
この反省をする時、当然「次はどうやればポイントを取れるだろう」
ということを目的として頭を働かせないといけない。
となると、今現在の自分の技術的状況、体力的状況、精神的状況、
そして相手の技術・体力・精神的な状況に加えて戦術面なんかも
考慮して「もっと、こういうことをしなければいけなかったな。」という
反省になるのである。
その反省の中から生み出される答というものは、必ず
その瞬間の自分を多少なりとも評価してあげて、今後の自分に希望を
持ってあげられることが前提となり、そうやって生まれた答えは
「これくらいなら、何とか出来そうだ」と思わせるような答となるはずである。
 
でもここで反省の仕方を間違えると大変なことになる。
次のポイントをどう戦うかを考えないといけない反省なのに、
「だから俺はダメなんだよ」って思ってしまう反省の仕方をしてしまった
経験のある人って多くない?
かくいう俺も、現役の頃よくそういう間違った反省の仕方をして
試合中に自己嫌悪に陥ったことはよくあった。
そうならないためにも、ただ過去の自分のプレーを振り返るだけじゃダメ。
大事なことはちゃんと節目を設けて反省することなんだよ。
それともう一つは反省の中で出来ないことばかりを羅列するんじゃなくて
些細なことでも出来ていることも見付けておくこと。
出来ていることが分かってないと、突破口が見つからないし
何よりも反省すればするほど自分が情けなくなっていく。
 
節目を設けるというのは、例えば一発ショットをミスした場合、
そのショットのみを反省するだけで良いと思う。
でも試合の流れが良くなくてミスをしてしまったのであれば、
もう少し節目を広げてここ2、3ゲームの反省をすれば良い。
意外と試合中は試合スタートの1ポイント目から全て振り返りながらの
反省ってあまりしないんだよね。
そこまで振り返って反省しようとすると「後悔」とか「悔しさ」など
感情が湧いてきてしまって感情的になりやすい。
しかし、そういう節目を設けないで際限なく過去にまで振り返って
反省をしてしまうことって多いんだよ。
 
例えば「試合スタートの入り方が悪かった」とかね。
酷い場合は、「アップをちゃんとしなかった」とか
「ここ最近ちゃんと練習してなかった」とか、
「トレーニングをサボっていた」とか「昨夜早く寝なかった」など・・・。
もはやそうなると反省ではなく、負けた場合の言い訳探しとなるのだ。
そんなところまで反省したところで、「じゃあ次のポイントをどう戦うか」
という答えは見付からないのである。
過ぎたことはしょうがない。
いかにスタートで失敗したとしても、練習不足で寝不足で
試合前のアップもストレッチもさぼって試合をスタートさせたとしても、
試合中の自分は絶対に否定しないで評価しながら、現時点での反省が
出来るようにならないと、勝てるチャンスが残されている試合も
簡単に落としてしまうのである。
 
そういう意味では、試合中の反省って、自分を叱りつけるよりも
励ましながら短いスパンに区切っておかないとダメだね。
ワガママな子をおだてたり、持ち上げながらプレーする感じかも。
もっと過去まで遡って試合のスタートやアップのやストレッチの改善、
練習やトレーニングをサボった反省なんて試合が終わった後に
徹底的にやればいいんだよ。
あくまでも「よし、次は行けそうだ!」って希望を持てる試合中の
反省術を身に付けてもらいたい。

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