大きくする 標準 小さくする

てにすまん 高西ともブログ

お調子者へ [考え方]

投稿日時:2013/09/09(月) 14:45

手応えはあるんだけどポイントが取れない。
悪くなかったのに勝てなかった。
そういう時ってあるよね。
調子が良くなかった、プレーがイマイチだったと
いうのなら反省するし、修正もしやすい。
だけど、調子は悪くない、やっていることも
おおよそ出来ていた・・・となると、自分の何を
変えて行けば良いのか分からなくなる。
 
そういう人にありがちなのは、ワンパターンなプレー
なんだよね。
「今日はフォアハンドストロークが凄い調子良い!!」
そう思っていたら、当然相手も
「今日、相手のフォアハンドが調子良さそうだ・・・」って
警戒するわけだから、最初にフォアハンドでポイント取れたと
しても相手は威力もコースも読んで警戒している以上
なかなか同じパターンでポイントを取り続けて「勝利」まで
辿り着くのは難しいんだよ。
よっぽど相手を圧倒出来るショット持っているか、相手の
学習能力が無い場合は別だけど、やっぱり調子良いからって
調子に乗って同じことを繰り返すプレーは考えないといけない。
 
じゃあ「今日このショットが調子良い」って感じた人は
どうすればいいのだろう。
パターンは色々あるけど、その調子の良さで自分の持っている
一番速いスピードと得意なコースを早々に覚えられている
可能性があるので、まず、例えばフォアハンドが調子良いのであれば
フォアでゆっくりのショットを打つ機会を増やして、タイミングを
狂わせたり、速いショットのリズムを忘れさせることが必要。
もちろん得意なコースを忘れさせることもやっておかないとね。
平凡なコースに淡々と打って長いラリーを続ける・・・なんて
プレーは相手に平凡なショットのスピードとコースをイメージさせる
絶好の機会となるのだよ。
 
そうすることで相手は、こっちが今日調子の良いフォアハンドを
次に打つ時の警戒を緩めてしまうから、また使用した時の効果も
期待出来るというわけだ。
でもなかなかそう上手く行くばかりじゃない。
やっぱり相手は心のどこかで覚えていて、フォアハンドの得意な
コースや最高のスピードを急に混ぜたとしても、ちゃんと
対応してくることがある。
レベルが上がって相手の学習能力や対応力が上がってくると
こういう相手が常となってくる。
そういう場合、その調子のいい得意ショットは「決め」のショット
ではなく、「崩す」ショットになるのだ。
 
試合開始直後はこちらのショットを知らない相手から、
得意ショットで決めることが出来ていた。
でも相手はそれを学習してスピードやコースを読んで
「何とか返そう」と対応してくるようになる。
でもそれで返球出来るようになったとしても、良いショットには
変わりないので、返すだけ・・・だったりするんだよね。
ということは、その返球してくるショットを次に狙って
いればいいってことだ。
 
例えば先ほどのフォアハンドストロークが調子良い
人は、序盤フォアハンドだけで決めていたのを後半は
フォアハンドを打った後にネットへ出てボレーで狙うとか
ドロップショットが得意な人は、ドロップショット&ロブの
組み合わせにするとか、ビッグサーバーの人は
サーブ&フォアハンドの打ち込みにする・・・って感じだね。
そして、この「得意ショット+α」が出来上がると、相手は
得意ショットの対応がより厳しく求められるから、そこから
「ミス」というものが生まれやすくなるんだよ。
その展開になると楽にポイントが取りやすくなる。
 
テニスは最後の1ポイント以外は「次がある」スポーツ。
調子がいい、手応えがある・・・と思っても、それなら相手は
どう対処してくるのかを考えないといけない。
試合を振り返るコメントも「調子良かったけど負けちゃった」とか
「自分のやりたい方向は合っていたんだけど」なんてことを
毎回言っているようだとダメだよ。
「調子良かったけど、相手がこう対応してきたから、それに
対してこういうことをしてやった。」
ってここまで言える人じゃないと勝利に繋がらない。
調子良いだけじゃ勝負は勝てない。
単なるお調子者にならないようにね。

トラックバック一覧

<< 2019年2月 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28