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てにすまん 高西ともブログ

勝つ方法を述べよ [考え方]

投稿日時:2014/01/05(日) 17:16

今から自分よりも少しレベルの高い対戦相手との試合が始まります。
この試合が終わった時、あなたはどうなっているでしょう?
ではちょっと質問の仕方を変えるよ。
今から始まるこの試合が終わった時、あなたはどういう状態で
いたいですか?
そう言われると、「もちろん勝利を喜んでいたい」と答える人が
殆どだろうね。
「負けた方がいい」なんて思う人はいないと思う。
 
じゃあ更に質問を続けるよ。
勝利を決めたその時、あなたのプレーはどういう状況でしょうか?
理想を言えば「かっこ良くビシッと決める」という勝ち方で
試合を終わらせたいと思うだろうが、少し上のレベルから金星を
挙げるという今回のような場合はそういうカッコ良い終わり方は
あまり期待出来ないね。
我慢して我慢してもがき苦しんだ結果勝利を掴む・・・という
内容じゃないと格上には勝てないでしょ。
じゃあ自分が勝利を決めたそのプレーの時、相手のちょい格上の
選手はどういう状況だと思う?
自分よりもレベルが高い人が負ける状況に陥っている
訳だから、調子は完全に落としてしまっているはず。
崖っぷちに立たされている訳だから、焦りや苛立ちなんかも
プレーに現れている可能性もあるね。
 
ということはだな、試合が始まる時
「この試合勝って終わりたいんだ!!」って思ったら、
試合の最後は「我慢テニス」をし続ける自分と、
上手く行かなくて「イライラテニス」をする相手との
試合内容に持ち込んで行けば良い訳だ。
では、相手の「イライラテニス」はどこで発生させよう。
格上がイライラする時の法則として考えられるのは、
「粘り抜く」ということと、「したたかな攻撃」である。
「粘り」は簡単。
ただ繋いでおけば良いのだ。
だが「粘り抜く」というのは、追い込まれた時にきっちり
逃げ切る力のこと。
ある程度、カウンターショット的鋭さは欲しい。
例えばロブで逃げるのが上手だったり、スライスできっちり
サイド左右を狙ってボレーを狙う相手の足下に沈めたりする
なんて力を持っていると、地味なショットなだけにイラッと
してもらいやすい。
「したたかな攻撃」とは「このポイント欲しい」「重要な局面」
というところで、意外にも思い切った攻撃を仕掛けること。
強いハートと冷静な判断力を持っていることをアピール出来る
ので不気味なんだよね。
そこでポイント取れば大事な場面だから嬉しいし、試合の流れも
大きく左右される。
 
そしてテニスは節目がたくさんあるスポーツ。
まずは1ゲームというミニゲームをやって、それを6勝すれば
1セットでしょ?
ということは、ゲーム毎に「重要な局面」が出てくるので
そこで「したたかな攻撃」を見せるチャンスだし、それ以外は
「粘り抜く」プレーを見せるチャンスだ。
それを繰り返しながら試合後半にもつれることが出来れば、
後半は更に1ポイントの重みが増してくるので大きく相手の
心理状態もきつくなっていき、そして最後は相手が大きく崩れる
キッカケになるのである。
 
試合に勝ちたいと思う人は、最後自分自身がどういうプレーを
して勝利を掴むのか、その時相手選手はどういう状況になって
負けているのか、そしてその状態にさせるにはどの場面で何を
すれば良いのか・・・までを考えておかないといけない。
もちろんそれが自分にとって無理難題だと成功する気が起きないから
自信が持てなくなるし、簡単すぎれば相手にダメージは与えられない
から、その通り出来ても勝利は得られない。
その辺りの設定と、もちろん仕掛け方の内容は経験を積みながら
磨かなきゃいけないんだけど・・・。
でも一つ言える事は、こういう考え方で試合の臨むと、勝った時に
「勝利の方程式」が見えてくるし、負けた時にも何が良くなかったか
反省しやすいので分かりやすい。
「勝ちたい!」って試合前に思うんだったら、勝つまでの道筋も
見えておかないとね。

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