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てにすまん 高西ともブログ

器用な選手、不器用な選手 [考え方]

投稿日時:2014/03/14(金) 15:02rss

器用な人はテニスが上手い。
自分よりも強い人のテニスを見たらすぐに真似出来るし、
複雑な身体の使い方も難なくこなしたりするし、新しい
ことの導入も上手いしね。
打つ瞬間も、色んなコースを思い浮かべたりして
あらゆるパターンを用意したりする。
じゃあ不器用な人はテニスが下手か・・・と聞かれると
面白いことにテニスってスポーツはそうでも無いんだよね。
不器用だからこそ、決められたことをとことん貫いて
無心になってプレー出来たりする場合がある。
色んな選手見て来たけど、結構「あの人って不器用だな」って
感じる強い選手もいっぱいいるもんだ。
なので器用とか不器用って、実はそんなに気にすることでは
ないのかも。
 
でも器用な選手と不器用な選手は、プレーのスタイルや
打ち方に多少の違いが出てくる。
器用な選手の方は配球のパターンが多く用意されていて
その中での使い分けが激しいことが多いし、打ち分けが
激しい分、打ち方もコンパクトで柔軟な打ち方になりやすい。
不器用な選手は、何度も同じパターンに持ち込んで同じプレーを
繰り返しながら試合を進めることが多いから、得意ショットは
終止しっかり打ち、苦手ショットは常に控えめな対処の仕方と
いうふうに、決まった形となりやすい。
だからテイクバックの構え方から打点、打ち終わりの形まで
決められている分、しっかりとした大きめのフォームで打つ
印象がある。
 
でも器用な選手と言っても、上には上がいるわけだ。
「器用だね!」とか「運動神経抜群!」と幼少の頃から周りに
言われ続けても、勝ち上がって上の選手と対戦すると、
自分の甘さは嫌という程見せ付けられる。
そうなると、器用と言われていようが、不器用なタイプの選手と
同じパターンを我慢して続けながらちょっとした隙を
見付けてから突いたりして、相手が精神的に揺らぐのを待つ
テニスをしないといけなくなる。
不器用な選手もそうだ。
「俺、不器用っすから・・・」なんて雰囲気でずっと我慢の
テニスを続けると相手が根負けしてミスをしてくれることも
多いんだけど、当然ミスが続いた相手はそれに気付いてまた
建て直してくるに決まっている。
そこで立ち直る前に、まだ崩れた状態の相手に対して追い込みを
かけるようなプレー・・・例えばネットに出るとか、ストローク
ラリーのコースをどんどん換えて揺さぶってみるなんかの
ちょっと先手で仕掛けるプレーを混ぜ込まないといけない。
いつもどんな時も「不器用なんで・・・」なんてことを
言っていると勝機を逃してしまうことがあるんだよ。
 
となると、ある程度自分は「器用」なのか「不器用」なのか
を知っておくことは大事だけど、結局は器用なテニス、
不器用なテニスの両方をちゃんと出来るようにしておかないと
いけないってことだ。
器用なタイプも我慢しなきゃ行けない場面は黙々と地味な
プレーをするし、不器用なタイプも攻めるべきところは
ちゃんと行動を起こすってこと。
どちらのタイプであっても、どちらのプレーをしないとね。
 
日本でも世界でも色んなトップ選手を見て来たし、実際
一緒にプレーしたり話をしたんだけど、器用な選手でも
有頂天にも天狗にならずに、でも自信とプライドは
保つという素晴らしいバランスを持っていた。
不器用なタイプのトップ選手も自分のやれるべき事だけを考え、
その中でどうやって戦って行くかを冷静に見つめながら
自信を醸し出していたし、どこかのタイミングでその不器用なん
だけど現在の自分の枠を思い切って広げる行動をハードな
トレーニングやフォーム改善、プレースタイルの変更などで
行っている。
 
器用であろうと、不器用であろうととにかく今現在の
自分の立っている場所を認める事と、そこからまた更に前へ
一歩踏み出さないといけないことを知っていないと行けないし、
その一歩は器用も不器用も歩幅は変わらない訳だからね。
で、俺はどっちのタイプかって?
うーん、器用なタイプだと思うんだけど、それは完全に
30歳過ぎてからそうなったと感じている。
そして今でも前へ進もうとしているよ。

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