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てにすまん 高西ともブログ ブログテーマ:過去の思い出

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[過去の思い出] 投稿日時:2011/07/05(火) 12:30

1学期の期末試験が終わったらもう夏モード全開だね。
試験勉強で体はなまっているので、しっかり暑さに
順応してから頑張ってもらいたい。
 
現役時代は、丸一日休みを取ることはあっても
2日連続ラケットを握らないことは殆ど無かった。
雨が続いたらインドアコートへ練習しに行ったり
多少の雨なら外でやったりして、常にボールを打つ感覚は
忘れないようにしていた。
 
でも高校生の頃はそうもいかない。
試験休み一週間前になると部活禁止になるし、テストは
何日間かあるから、結局2週間近くラケットを握らない、ボールを
打たない日が続くのだ。
ただでさえ下手くそで、感覚でしかテニスを覚えていなかった
当時は、2週間も空くとさっぱり打てなくなっていた。
テスト最終日の午後、晴れてコートに立って、部員同士で
大喜び状態でラリーをするけど全く続かず、そのあまりの
酷さに爆笑したのを今でも覚えている。
 
テニスは無意識な状態でもしっかりプレー出来るように
しておかないといけない。
だって、試合中頭は相手のことやスコアのこと、それまでの
試合展開のデータを思い出すこと、次のポイントの予想などに
使わないといけないから、「打ち方どうだっけ・・・」なんて
やってられない。
 
でもピンチの時、ビビった時なんかはやはりある程度、
頭で考えてショットの安定感、成功率を維持してあげないと
いけない。
その為にはちょっとしたコツをキーワードとして覚えておく必要がある。
例えば俺の場合、ストロークの調子が悪い時は、
軸足の地面設置時間をいつも以上に長くする・・・など。
 
でもそのキーワードが、試合の中のピンチの時以外に
久し振りのテニスに役立つんだよ。
普段から何も考えずにボカボカ打ってないで、しっかりと
調子を維持するためのキーワードだけは、全ショット決めておこう。
それがあれば、テスト明けの久し振りテニスの時でも
しっかり打てるからね。
俺も高校の時、普段からキーワードをちゃんと作っておけば
良かったなぁ・・・。

会社の面接

[過去の思い出] 投稿日時:2011/06/28(火) 02:01

初めて国際大会を観たのは18歳の時。
東京の代々木体育館で行われていた
セイコースーパーテニスという大会で、当時は
イワニセビッチやエドバーグ、松岡修造さんなんかが
出場していて、彼らのテニスを興奮しながら観たのを
今でも鮮明に覚えている。
 
キッカケは何だったのか。
実は、当時大阪に住んでいて、たまたまテニスコーチの
面接を受けに上京してきた時に、面接官の方が面接する
直前に「これから、セイコースーパーを観に行かないか?」
と言って来たので「もちろん行きます!!」と
面接そっちのけで同行させてもらったのだ。
 
観戦したのは松岡修造さん対エドバーグの試合。
気合十分、アグレッシブにプレーする修造選手に対し
クールにそれを撃破するエドバーグ選手。
松岡修造さんはボロ負けだったけど、俺にとっては衝撃的だった。
テニスってスゲェって生まれて初めて思った瞬間だった。
 
終わった後、その面接担当の方と他数名に寿司屋にも
連れて行ってもらい「感動しました!!」と寿司を頬張りながら
熱く語り、次の日に行う予定だった面接を更に翌日へ
延期してもらって、結局2日間連続セイコースーパーに
通ったのだ。
 
もし上京した時、そのまま普通に面接してから入社して
テニスコーチとして働き始めていたらちょっと違っていたかも。
入社する前に観たトッププロ達のプレーでテニスに対する
熱意が上がったし、また美味い寿司を食わせてくれたことと
「もう一日観たい」と言った俺のワガママを許してくれた
この会社に感謝の気持ちも生まれたしね。
 
世の中、色んな巡り合わせがあるもんです。

夢は大き過ぎるくらい大きく!!

[過去の思い出] 投稿日時:2011/06/23(木) 15:24

現役選手の頃、夢は常に大きく持っていた。
でも高校生の時や、卒業してテニスコーチになった頃は
さほど大きな夢はなかった。
自分は普通の人間・・・と思っていたからね。
高校の時の戦績も無いし、テニスコーチとして入社しても
先輩コーチには全然歯が立たなくて、特に「期待の新人」でも
なかったから。
 
しかしそこで色んな人達に会って、練習してもらったり
話を聞かせてもらったりして成長出来たんだけど、会社の先輩の
渋谷さんという先輩との出会いは特に俺を大きく成長させてくれた。
 
渋谷さんは常に「夢は大きく持て」と言ってくれたんだけど、
ま、そんな言葉はさほど胸に突き刺さるものではない。
大事なのは、ここから。
「実際、本当に大きな夢を叶えるのは難しい。が、高い目標を掲げて
そこへ向かって突き進めば、例えその目標に辿り着かなかったとしても
目標が高かった分、大きく成長出来る。」
要は低い目標の方が叶えやすいが、成長率も低いって事だね。
 
そんな話をいつも聞かされていたから、どんどん俺は夢を大きく持ち
そしてその夢を叶えるために動きまわった。
すると、ハッタリで掲げた目標のはずがいつの間にか現実的にも
手が届きそうな流れが出来て来る。
そうなると、更に目標を高く更新し直して、もっと活発に動き回る。
そしてそこへ手を伸ばそうと自分自身も頑張るし、それを応援してくれる
周りの人達も手を差し伸べてくれるのだ。
 
上京したての18歳の時、会社の先輩から1セット取れただけでも
嬉しかったんだけど、結局引退する32歳の時にはランキングも二ケタに
なっていた。
想像以上に成長出来たのは渋谷さんのおかげである。
もちろん現役の最後に持っていた夢は叶えられなかったけど、
結果思った以上に自分のテニスが成長出来て満足はしている。

地獄のトレーニング

[過去の思い出] 投稿日時:2011/06/20(月) 15:08

暑い!!!
夏は暑いから仕方ないが、こういう暑い中でも
ガンガン走りまくってトレーニングしておかないと
やっぱり真夏の試合では体力がもたない。
 
暑い中のトレーニング・・・で一番思い出されるのは
スペイン・バルセロナで行ったあるトレーニング。
後にも先にもそれ以上ハードなのは経験がない。
あれは・・・ホントきつかったよ。
 
バルセロナで練習していた頃、雨が降るとコートが
使えなくなるのでトレーニングになる。
主にジムトレーニングなんだけど、場合によっては車で
近くのビーチに行って、砂浜ランニング&砂浜サッカーになる。
この砂浜ランニングがけっこうきついんだよ。
進もうにもキックが砂に取られて意外と進まず重い。
でも皆で走ると気分的に楽だし、どちらかというと俺は
体力ある方だったから上位のメンバーに混ざって走ることが出来て、
あまりコーチ達にも「もっと早く走れ!!」って怒鳴られることもなかった。
 
が、ある時の週末、せっかくの休みなのに
「ビーチへトレーニング行こう!」っていう輩がいた。
それは当時一緒にバルセロナで練習していた増田健太郎選手。
「いいですよ。」と軽く返事したのが間違いだった。
彼は当時日本のトップ選手。
しかもトレーニングの鬼と言われるくらい、ムチャクチャしっかり
身体をいじめるハードトレーニングで有名だった。
そんな人に付き合っちゃいけないよねぇ。
 
真夏の暑いビーチに、俺と増田プロ意外に若手がもう2名集結。
完全にビーチは若い男女が集うトロピカルな雰囲気なんだけど、
俺達は全くそんなムード無し。
「じゃあ行こう!!」
と片道100メートル、往復で200メートルダッシュを増田プロの
明るい掛け声で開始した。
 
これを10本行うんだけど、最初の5本くらいまでは何とか
大丈夫だった。
が、そこからタイムが全然上がらない。
腿が完全にガチガチに固くなって上がらなくなり、汗が
とめどなく流れ落ちる。
一本一本タイムを計っているので、自分の落ちっぷりも
精神的に応える。
段々目がチカチカしてきて、汗も脂汗にかわってくる。
「このまま、俺は死ぬかも・・・」
そう思えるトレーニングだった。
 
増田プロはさすが!!
最後、10本目までさほどタイムが落ちずに走り抜いた。
若手二人も頑張った。
真夏のビーチを見るとそれを思い出す。
砂浜ダッシュ・・・いつか誰かにやらせようっと。

1年生、こらっ!

[過去の思い出] 投稿日時:2011/06/15(水) 12:47

高校の時、テニス部には先輩がいなかった。
詳しく言えば、1年生で入部した時には、2年生が一人もいなくて
3年生8名しかいなかった。
その3年生は5月に引退したから、1ヶ月間だけしか
先輩・後輩の関係が無かった。
 
3年生の引退後は1年生の天下となり、
それなりに頑張ってテニスはやっていたものの、今思うと
好き放題だったなぁ。
同じ学年の子供が集まると、上限関係が無いので仲良くて
良いんだけど、規律も緩くなるものだ。
 
そしてまた春になり、俺達は2年生に進級。
と同時に、新一年生が入部してきた。
仲良く楽しくやってきた俺達は
「新しい1年生にも、仲良くしようぜ!」と言って
同じように接したんだけど、その結果は良くないものだったよ。
 
一年生の悪い部分に指摘、時には説教しなきゃいけないのに
それが出来ない。
そういうことを言える雰囲気じゃないから、自分達にも甘くなる。
そうなると、たった1カ月だったけど3年生から教えられたことを
俺達の代を介して次の代に繋げられない。
学校の部活として一番大事なことをすっかり忘れたまま
俺達は部活動をやっていた。
 
テニスを人に教えると、教えた人のテニスも上手くなる。
結果を出させようとすると、技術だけじゃなく、メンタル面や体力面など
総合的に考えないといけなくなるから、それが自分のテニスを見直す
キッカケになるのだ。
部活動で後輩に指導するのもこれと同じ気がする。
下の者に注意した以上は自分もきっちりやらなきゃいけないから
己を見直し、結果的に自分自身の成長に繋がる。
 
新1年生が入部して2カ月が過ぎたと思うんだけど、
夏休みの練習や合宿で集中した練習を行って結果を出すためには
今一度、1年生と2年生の関係と役割を見直す必要がある。
どんなにテニスのレベルが低い2年生も、やはりこれまで
1年以上この部活でやってきた以上は、下の者に何か伝える
責任があり、それによって自分のテニスを開花させるチャンスが
得られるのだ。
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