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てにすまん 高西ともブログ ブログテーマ:過去の思い出

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母親の応援

[過去の思い出] 投稿日時:2011/06/10(金) 09:14

現役時代は色んな場所へ遠征に行った。
北海道の大会は結局一度も行かなかったけど、北は青森から
南は九州福岡まで、ラケット担いで試合に出場。
 
もちろん関西の大会も多かったから出場していたが
大阪から上京して、初めて関西の大会に出場した時はやっぱり
特別な思いがあったなぁ。
だけど「故郷に錦を飾る」とかじゃなくて、「良いとこ見せなきゃ」という
焦りが強かった気がする。
まだ20歳頃だったと思うし、まだまだランキングが無くて
予選からのスタートだったし、自分に自信が無い時だったし。
 
場所は神戸だったんだけど、母と母のテニス仲間の方が
応援に来てくれた。
試合内容は全く覚えていないけど、結局予選の一回戦で
スコッと敗退し、昼ごろにはもうテニスクラブを後にしたのを
覚えている。
「上京してテニス頑張ったけど、ダメだった・・・」と空しさを
感じたんだけど、その時は「悔しい!!」という気はしなかった。
 
それは多分、母に高校時代の俺のテニスを
知られているからだと思う。
全然勝てなかった高校時代の俺を知っている人の前だと
負けるって事がそんなに悔しく感じなかったのかもしれない。
もっと言えば、小学生の頃から喘息持ちで体が弱かったことも
知ってくれているし、もともと飽きっぽい性格で努力とかが苦手な
ことも知ってくれている。
そういうのが根底にあると、なんだか考えも甘くなりやすかったのかも。
 
結局俺がその後結果を出せたのは、東京の大会。
それから福島の大会なんかでポイントを重ねてランキングを上げる。
関西の大会で結果を出し始めたのは、ずっと後だったけど
その頃にはもう選手として活動している自負が芽生えていた時
だったな。
 
親元を離れたことで、過去の自分と決別して、新しい自分を
作れたことは大きかったと思う。
だって東京では誰も俺が今までどうだったかって知らないからね。
だから理想の自分を追求出来たんだと思うよ。
でも未だに実家帰ると、ダラダラしてしまう。
そういうもんだな。

雨が降ってラッキー

[過去の思い出] 投稿日時:2011/06/06(月) 09:13

梅雨に突入。
雨が多い毎日で、部活もなかなか出来なくて
ストレスも溜まる。
人工芝のコートなら多少の雨でも出来るけど
クレーコートだとぬかるんで危ない。
 
スペインにいた頃練習していたテニスクラブは
クレーコートがほとんどだったから雨には弱い。
上がってもすぐには出来ないが、コートキーパーの
おじさんがいて、コート整備をしてくれた。
が、やはりそう簡単に使える訳じゃない。
 
そうなるとトレーニングになる。
コートの横にトレーニングジムの小さな小屋があったんだけど
せいぜい20名くらいしか使えない。
そうなると他の選手はどしゃ降りじゃなければ、
コートの周りをランニングになる。
でもやっぱりオンコートの厳しい練習よりかは随分
楽なので、雨が降ると「ラッキー!!」って当時は
思ってたよ。
 
ま、雨が降ったら「出来なくてラッキー!」と思うことは
良いこととは言えないけど、そのくらい普段から練習が
キツイとそう思える。
さて、皆も雨が降ってテニスが出来ないと
「ラッキー!」って思える?
思える人は、「あんなキツイ練習をしなくて済む・・・」
と思ってラッキーなのか、それとも単純にラッキーと
思っているのか・・・。
 
とにかく、雨が多いこの時期、コートに立てる機会が
減るので、練習出来る時にはガッツリ練習しておこう。
雨が降った時に「あぁ、あの地獄の練習をしなくて済む・・・」と
思えるくらいに。

ライバルの存在

[過去の思い出] 投稿日時:2011/06/01(水) 07:40

上達するためには練習相手が必要。
でもただ練習してくれるだけの相手よりも、それが
ライバルだったりする方がやっぱり上達はしやすい。
「コイツに負けたくない!」「コイツに勝たないと!」
そう思いながら練習することで、技術的な部分だけじゃなく
精神面もトレーニングすることが出来るからね。
俺がそういったライバル的練習相手と思っていた一人が
とあるテニススクールのコーチにいた。
俺がまだ20歳頃の話だな。
 
そこのテニススクールは月一回ワンデートーナメントを
開催していて、まだまだ試合経験が少なかった俺は
毎月参戦しては試合経験を積んでいった。
色んなレベルの人達が出場するこの大会、最初は変な
繋ぎテニスのオジサンなんかにやられたりしていたけど、
そのうちきっちり予選を勝ち上がり、本戦トーナメントでも
1回か2回勝ち進むようになってきた。
 
そうなるとだいたい勝ち残るメンバーが毎月同じ顔ぶれになってくる。
その中の一人にデカイけど、きっちり丁寧にストロークを繋ぎ、
チャンスがあればスッとネットに出て来る2つか3つ年上のコーチが
いて、その彼に何度もやられていた。
負ける度に悔しさは倍増していき、なんとかその相手に
「負けてたまるか!」って気持ちが膨らんでいった。
 
でも最初は簡単に負けていたけど、対戦する度に競るように
なってくると、ますます「勝ちたい!」という意欲が膨張して、普段の
練習も気合入ったし、勝つためにどうすれば良いかを真剣に考えるように
なっていった。
でも結局最後までその大会でそのコーチに勝てなかった。
けど、それをキッカケに、そのテニススクールでそのコーチと
練習をさせてもらったし、そのコーチが出場していない時の大会で
優勝することも出来た。
そのコーチとの練習の中でも当然
「負けてたまるか!絶対勝ってやる!」という意識を持って
プレーしたんだけど、そういったことで練習の効率も上がったと思うよ。
 
自分自身を追い込んでいくと成長出来るんだけど、
そのためにはやっぱりライバルの存在が必要。
そしてそういうライバルは出来れば試合会場で見付けたい。
その為にも試合にはどんどん出場してもらいたいね。

ハワイでナンパ

[過去の思い出] 投稿日時:2011/05/27(金) 12:14

アメリカのハワイに初めて行った22歳の時、
一応ハワイ大学のテニスチームに混ぜてもらうという
約束をもらって行ったんだけど、実際練習しに行くと
遠征でまず1ヶ月間はテニス部はハワイ大で活動しないらしい。
なので、いきなり練習相手を探さないといけない状態になった。
 
アメリカは大抵どの町にもパブリックコートが
あってそこは無料でテニスが出来る。
そういう場所に行って強い選手を探すんだけど、だいたい
そういう選手は予め強い人と約束して練習するからなかなか
チャンスがない。
しかも俺がそこそこ打てる人だと分かると、色んな人が
「俺と練習やろうよ!」と声を掛けてくれる。
 
その中には一見、世界ランキング持ってそうな人に見えるんだけど
実際やると全然ラリーが続かない・・・なんてことが多かったなぁ。
技術が無い癖して速いショットばっかり打とうとするから
練習にならないんだよね。
でも帰り際は「明日もやろうよ。何時にする?」って聞いて
来るから断るのも大変だったこともよく覚えている。
 
でもそういうやり取りを面倒に思ってしまうと、なかなか練習相手も
見付からない。
2,3か所、パブリックコートを周りながら自分の存在をアピールし
徐々に色んな人を介してやっと強い選手と知り合えた時には
嬉しかったし、その頃にはコミュニケーションもスムーズに
出来たし、何より自分の居場所が出来たって感じたかな。
 
今考えると、その時知り合った選手も大したレベルじゃないけど
当時の俺も大した選手じゃなかったから丁度良かったし、
何よりその選手はモチベーション高かったのが良かったね。
のんびり感たっぷりのハワイのテニス界では貴重な選手だったよ。
 
それをキッカケに、色んな場所で練習相手を見付けることが苦じゃ
なくなった気がする。
日本で練習相手見付ける時も、格上の選手に練習を申し込んだり
出来たしね。
選手としてこういう事が出来るかどうかが、上達条件の一つ。
皆の知らない世界に飛び込んだ時、ちゃんとコミュニケーションを
取れるようにしておこう。
ま、たまには自分より下手な人に引っ掛かることもあるけど
そういうのも重要な練習になるよ。

きつい分だけ、喜びが待っている

[過去の思い出] 投稿日時:2011/05/25(水) 10:22

この前、仕事で大阪へ車で向かう途中、静岡県の
浜名湖サービスエリアでバッタリ選手仲間と出会った。
選手何人か一緒だったんだけど、これから兵庫県に遠征へ
行くとのこと。
「俺は仕事で大阪なんだよ!!」と答えたんだけど、彼らの
生き生きした表情見ていたら、遠征に出場して頑張っている
選手達は羨ましいなぁって思った。
俺も選手生活に戻りたい・・・なんて思ったよ。
 
でも選手生活って楽しかった思い出が強いんだけど、改めて
思い返してみるとけっこう精神的にはきつかったかな。
特に試合に出場するってエネルギーが必要。
体力的にはもちろんのこと、試合を勝ち上がっていくための
精神力も大事だし、金銭的な問題もストレスに関わって来る。
 
もちろん勝てばそんなストレス吹っ飛んでハッピーになる。
そうなるようにしっかり練習やトレーニングを積んで臨む。
でも当然相手もそうやって頑張って来る訳だし、
自分より強い相手となるとそんな努力なんて無駄だったと
思えるくらい簡単にブッ飛ばされる。
そうなると余計にストレスが溜まる。
 
現役時代には大きく分けると、優勝は現実的に厳しいけど
どこまで勝ち上がれるかチャレンジする大会と、優勝の可能性がある
大会と両方バランスよく出るようにしていた。
でもチャレンジする大会って、予選負けすることもあるし
シード選手に「あいつと当たるとラッキーだね」なんて思われることもある。
そんな状況で戦うのって精神的にキツイ。
自分に自信を持ち続けてトライしているんだけど、
「俺ってダメなのかな」って簡単に思ってしまう。
 
逆に、優勝の可能性がある大会に出ていると、自分という人間を周りに
堂々とアピール出来るから自信が持てる。
だけど、当然「勝って当たり前」「負けられない」というプレッシャーに
苛まれる。
これまた違う意味で精神的にきついんだよね。
 
でもどっちにしろ、チャレンジ精神で臨んだ大会で思いがけず
金星あげられたり、勝ち上がることが出来れば嬉しいし、
優勝の可能性ある大会の中で、きっちり優勝出来ると、それまで
苦しんだ分だけ喜びが増すのだ。
どういう大会でも、想像以上の戦績を上げられて、自分の成長や
可能性を感じられなきゃいけないってことだね。
 
今、成長出来ずに苦しんでいる人、戦績出せずにもがいている人、
結局は頑張り続けないといけない。
もし結果を出せた時、今感じている苦しみが全て幸せになって
返って来るから、それを信じてトライし続けよう。
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