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てにすまん 高西ともブログ ブログテーマ:過去の思い出

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国際大会で味わう、もう一つの緊張感

[過去の思い出] 投稿日時:2011/03/07(月) 01:27

試合というものは緊張するもの。
だから試合の前日って気持ちも高ぶって
色んな事を考える。
「ちゃんとプレー出来るか・・・」
「大事な場面で緊張しないか・・・」
「負けたくない・・・」
そんなことを考える。
 
だけど国際大会なんかはちょっと違った緊張感があった。
今現在はちょっと出場申込のルールが違うようだけど、
俺が現役で出場していた頃は、国際大会にエントリーする場合、
世界ランキング持っていれば、事前に申し込むことが
出来るけど、ノーランキングの俺たちみたいな選手は
前日に「出場させて下さい」というサインを現地に行って
やらないといけなかった。
 
だから試合の前日の緊張感って「良いプレー出来るかな」とか
以上に「試合に出場出来るかな?」という緊張があった。
特に遠い場所まで来て「予選枠に入れず」なんてことになると
もう悲しいったらありゃしない!!!
 
でも国際大会だから予選でもかなりレベル高いし、もちろん
本戦上がって一回勝つと世界ランキングが付くから大きな
チャンスだし・・・ということで、関西や九州まで足の伸ばして
国際大会出場を頑張った。
ま、出来るだけ予選枠の大きなところや、事前に情報を聞いて
予選に入れる可能性が高い所を狙って行ったんだけど、それでも
たまに予選枠から外れるから冷や冷やしていた。
 
だから前日、会場に到着してサイン受付の事務所なんかに行くと
思った以上に多くの選手が集まっていてサインしているのを見て
「わっ!いっぱいいる!」ってドキドキしてしまう。
それと国際大会はトーナメントディレクターが外国人の方だったり
するのもちょっとドキドキ。
「国際ランキングは?」
「日本のランキングここに書いて」
「保証金、3000円か25ドル払って」
なんて会話を英語でしていると、あぁ国際大会なんだなって
ちょっと海外にいる気分になれる。
 
そして予選受付締切は夕方6時頃で、それから予選に
入れるかどうかが決定する。
だから予選出場者は晩飯食べに行ったり、ホテルでくつろいで
いる夜8時とか9時頃に分かったりするのだ。
何度か予選枠から外れた時あるけど、「予選出場出来ません」って
いうのが分かった瞬間ってショックで腰が抜ける感じだね。
ホテルに泊まるのも「何のために俺は泊まってるの?」って
感じになってしまう。
 
次の日、会場に行って払った保証金を返してもらって
ちょっと出場している選手のプレーを観たりするんだけど
それもまた空しいんだよなぁ。

戦術テニスとの出会い

[過去の思い出] 投稿日時:2011/03/03(木) 13:53

テニスは戦術が大事だ。
戦術がはまれば多少の実力差関係なく
自分より上のレベルを叩きのめす可能性が
出て来る。
 
でもそんなことを考え始めたのは20歳を過ぎてから。
23歳頃だったかな。
それまではパワーが一番、それから技術だと思ってた。
でも戦術が無ければ、パワーと技術あっても宝の持ち腐れに
なることが多いってことに気が付かなかった。
 
それを一番最初に教えてくれたのは、荏原湘南スポーツセンター
(SSC)で当時選手担当のコーチをしていた佐久間コーチ。
俺とさほど年齢は変わらなかったけど、頭脳プレーで強かったなぁ。
小柄で線も細く、一見選手には見えない感じ。
SSCでは色んなコーチにレッスンしてもらっていたんだけど
とにかくこの佐久間コーチのレッスンは戦術的なことが大半だったな。
 
でも残念ながらこの時俺はアメリカから帰ってきたばかりで
頭の中には「パワーだ!パワーこそ強さだ!」って思ってたんだよ。
だからレッスンで佐久間コーチの言っている事を半分くらいしか
理解して無かったなぁ。
今考えると、当時のレッスン内容は「うん、その通りだ!」と納得な
感じだったんだけど。
 
その後、俺はスペイン留学をする。
スペイン人相手に「どうだ、このパワー!!」と打ちまくったら、倍返しを
喰らい、そこで初めて「じゃあ戦術立てなきゃ・・・」となるのである。
ま、言われた事を鵜呑みにするより、実際パワーテニスオンリーで苦汁を
味わい、戦術テニスになるってパターンの方が勉強にはなるけどね。

鳥取と言えば・・・

[過去の思い出] 投稿日時:2011/02/25(金) 01:21

寒い寒いこの時期に行われる
鳥取オープンという大会がある。
ところで鳥取ってどんなイメージがある?
俺は「鳥取砂丘」というのがまず最初にイメージ
浮かぶから、うーんどっちかと言うと南国の
感じかな。
でも、この2月の時期はけっこう雪が積もるのだ。
 
なので鳥取オープンの会場は体育館。
そう、普通の板張りのツルツルの中で試合する。
しかも賞金とポイントが高いので、レベルも高い。
ただでさえ速いショット打って来る相手のボールを
板張りのツルツルコートで受けるとなると、凄いことになる。
 
でもこの大会、意外と優勝するのはストロークプレーヤー。
速いショットだからと言って、バンバン前に出る作戦を
使おうと思っても、アプローチのショットがきっちりと打つことが
難しくなって、結果パスを抜かれるという展開になるからなのか
分からないが、とにかくネットに出りゃ良いってもんじゃない。
 
俺の場合は、とにかくネットに出まくったかな。
でも初日の練習では「すげぇ、こんなの返せるのか?!」なんて
言いながら仲間と打ち合うんだけど、徐々にタイミング慣れてきて
気が付くと普通のハードコートと同じような感じで打つことが出来る。
しかも体育館だから、グリップもしっかりしていて止まれる。
動きやすかった印象もある。
 
でもやっぱり、いつもより打点が食い込まれやすいので
結局ショットの回転量も減って、フラットな当たりになってしまう。
だからショートクロス系のショットが上手くいかず、俺の
配球パターンが単調になってたよなぁ。
 
結局過去2回出場して一度も予選突破出来なかった大会だけど
こういう体育館での板張りコートってことと、外に出ると雪が積もって
寒いという印象と、大会運営スタッフの方々が凄い親切で、選手が
気持ちよくプレー出来るように頑張ってくれた事を今でも思い出す。
 
皆もこういう板張りコート、もしくは球足の速いコートでテニスやる時は
打点食い込まれないように早めでコンパクトな準備を行い、しっかり回転量を
多くしたショットを打てるようにしてもらいたい。
そうすればこういう体育館みたいなツルツルなサーフェーイスも
怖くない!!

結局、山梨へ新婚旅行

[過去の思い出] 投稿日時:2011/02/17(木) 16:08

現役時代は、年間30試合くらい出場していた。
一月2試合か3試合くらいだね。
そんなペースだから、試合が終わった後の
喜びや悲しみなんかを引きずっている暇もなく、また次の日から
黙々と練習やトレーニングをひたすら続ける生活に
戻り、次の試合に備えるって感じだったね。
 
今考えると、あまり良く無いんだけど、当時は丸一日
ラケットを握らない日を作るだけでも不安だった俺は
毎日朝練習、午後練習、そしてトレーニングを続け、どうしても
疲労が溜まってどうしようもない時は、仕方なくコンディショニング
トレーニングだけ行うためにジムへ行っていたなぁ。
そこで30分ほどランニングし、30分水泳をし、あとは1時間ほど
ストレッチ・・・というのが当時のコンディショニングトレーニング。
とにかくテニス以外のことばっかりの、テニスバカだった。
 
それだけテニスから離れるが怖かった現役時代の真っただ中
28歳で俺は結婚した。
27歳の時に2度目のスペイン留学をしたから、28歳という年齢はその
勢いでランキングもガンガン上げていた時期。
だから新婚旅行なんかで一週間もテニスお休み・・・なんて
あり得なかったんだよ。
 
そこで出た結論は・・・・山梨1泊2日という旅行プラン。
当時住んでいたのは、東京の昭島市。
中央高速の八王子インターに近いから、車で行くとだいたい
1時間半ほどで山梨へ着くのだ。
なので、旅行1日目はまず午前中練習してからでも行ける。
なんて素晴らしい!!
 
今思うと、よく奥さんは賛成してくれたもんだ。
でも俺の周りは結構そういう選手たちがいっぱいいて
中には、夕方からトレーニングしたいから、彼女とのデートは
朝5時集合で昼過ぎには解散・・・という人もいたよ。
俺も含め、皆自分勝手だなぁ。

女の子にテニスで認めてもらいたい!

[過去の思い出] 投稿日時:2011/02/14(月) 10:44

バレンタインデーだ。
みんな、チョコは何個もらった?
男子はこの一日、ワクワクドキドキしながら
過ごしたのでは無かろうか。
女の子の存在をこれほど意識する日はない。
 
テニスは高校からテニスを始めたので
それまで俺はサッカーをやっていた。
サッカー部・・・もてた。
サッカー部と言うだけで、ちょっと女の子に人気が
あったのだ。
 
なので、学校で試合があると、必ず女子が何人か応援に来て
観戦してくれるのだ。
そんな女の子の目線を意識して俺は頑張った。
後半疲れてきても、足を止めず、歯を食いしばって頑張り続けた。
男って単純なもんだ。
 
不純と言えば不純だけど、結局人は、何事もそういう
対価を求めて頑張り続ける。
その時俺は、観戦している女の子に存在価値を認めてもらうために
頑張ったんだけど、それが監督に認めてもらうためだったり、
チームメイトのライバルだったり、両親だったり、人それぞれ
やっぱり自分の頑張りは誰かに見てもらって、それを
評価してもらいたいのだ。
 
逆に言うと、そういう評価してくれる存在を先に見付けた方が
頑張りやすいってことだ。
特に異性の存在はデカイぞ。
その代わり、空回りしてしてしまうこともあるけど・・・。
 
結局テニス界に転身したあとも、今考えると自分のプレーを
評価してもらいたい・・・と意識するようになってから、一気に
成長が出来た。
ま、それは会社の先輩と自分の父親に対して認めてもらいたい
思いが強かったけどね。
 
周りを見渡してみよう。
今頑張っているテニス、誰に評価してもらいたい?
そういう存在を見付けよう。
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