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てにすまん 高西ともブログ

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ストロークのスタンスはオープン?クローズ?

[技術【ストローク】] 投稿日時:2012/07/26(木) 10:26

ストロークのスタンスって大きく分けるとオープンスタンスと
クローズスタンスに分けられるけど、どっちが良いんだろう?
プロの試合を見るとオープンスタンスをよく使っているから
「現代テニスはオープンスタンスだ!」って思っている人
いるけど、フェデラーもジョコビッチもちゃんとクローズスタンスを
使っていることもあるよ。
ただ、レベルの高いプロの試合になると、高くしっかり弾む
ショットが殆どで、しかもサイドにも動かされるので、
オープンスタンスの出番も多くなる。
そう、オープンスタンスは高い打点や深いショット、そしてサイドに
動かされた時の対処に便利なスタンスなんだよ。
 
それと対照的なクローズスタンスは、踏み込んで打つので
速いテンポで攻撃的なショットを打つ時により効果を発揮する。
ただ踏み込むのでやっぱり外に動かされた時には難しい。
バウンドの高さも、相手ショットのコースも、ある程度厳しくない
状態じゃないと、クローズスタンスのストロークって登場させにくい。
 
だから厳しいショットの打ち合いになりやすいプロの試合は
自ずとオープンスタンスのストロークでの打ち合いが多くなり
「プロはオープンスタンスなんだ!?」って思われやすいのだ。
その中でアドバンテージ握ってチャンスを迎えた選手が
クローズスタンスの打ち込みでトドメを刺したり、アプローチして
ネットプレーに繋げたりするパターンが多くなるんだよ。
ということは、レベルが低くなればなるほど、それだけ厳しい
ショットが減ってチャンスの場面も多くなるので、オープンスタンスの
登場場面が減って、クローズスタンスの場面が増えるのだ。
でも当然勝ち上がっていけば相手のレベルも上がるので、
オープンスタンスは必要。
大事なことは、両方使えるようにしておいて、ちゃんと状況に
応じて使い分けが出来る判断力を養っておかないと
いけないってことだね。
 
でもオープンスタンスとクローズスタンス、軸足が変わるんだけど
皆もちゃんと、両方の軸足使えるかな?
俺は昔、右足に体重を乗せることは好きだったけど左足が
苦手だったんだよ。
なので、フォアの場合は後ろ足を軸にするオープンスタンスが
打ちやすくて、バックの場合は踏み込むクローズスタンスしか
打てなかった。
結果、フォアのチャンスが来てもなかなか迎えにいけないし
打ち込めない。
バックの場合は前足しか使えないから、粘ることが出来なくて
困った記憶があるが、その頃はどっちの軸足を使うかなんて
分からなかったからね。
 
今後レベルの高い相手と対戦することを考えたら、フォアバック共に
しっかりとオープンスタンスで打てるようにしないといけないし、
粘った結果チャンスを引き出した時のためにクローズスタンスも
フォアバック両方使えるようにしておかないといけない。
そしてそのためにも、右足、左足、両方しっかり軸足に出来るよう
意識して練習しておかないとね。

両立させるからこそ価値がある。

[過去の思い出] 投稿日時:2012/07/25(水) 16:00

18才で上京してテニスコーチの派遣会社に
就職し、テニススクールでコーチしながら選手活動を
していたのだが、30歳で退職。
ま、若気のいたりもあって辞めたのだが、次に何か
あてがあった訳でもなく、勢いで辞めると言ってしまった。
そのくせ選手活動はまだ続けたいと思っていたので、
練習やトレーニングをしながら次の仕事を探した。
色んなスクールからお話をもらえたことは嬉しかったけど
「月2大会ほど大会には出場するんですが・・・」と告げると
「う~ん、じゃあ厳しいかな」となる。
どこもそこまでレッスンを休まれると厳しいのだ。
 
それでも何とか貯金を切り崩しながら試合にエントリーして
練習してトレーニングして、選手活動を続けていた。
大会に出場すると賞金は出るんだけど、そんなのエントリー代や
遠征の交通費、宿泊費、滞在費なんかで消えるどころか、
赤字になることが殆ど。
出場しないほうがマシなくらい。
しかし貯金が減り続けても「選手を辞めよう」って思わなかった。
「お金が無いなぁ」って感じながらも、変わらず全国各地の
試合に出場し続けた。
ある時には1週間、海外に遠征も行ってきた。
スペインのカナリア諸島で開催されたチャレンジャー大会に
行ってきたんだけど、さすがに帰国したあと、通帳を見て
そこに記されていた残高3万円の数字を見た時には
選手活動の危機を感じた。
でも、やっぱり「終わりだな」って思わなかった。
3万円でどうやって選手活動を続けるのかって
考えていたよ。
 
しかしそれから、色んな選手仲間や元職場のコーチ仲間から
情報をもらったり仕事を紹介してもらい、徐々に仕事が
増えるようになったのだ。
でもそうやって仕事を斡旋してくれた人たちは口を揃えて
同じことを言っていた。
「選手活動もコーチ業も、両方頑張っているから紹介した」
借金はしなかったけど、どんどん自分のテニスにお金をかけて
まで頑張った分、幸運なことに、それが自分の仕事として
跳ね返ってきたのだ。
 
18才でテニスコーチを本業として頑張り始めた時には
会社の命令で義務練習と試合に出場していた。
それは選手活動で得た経験をレッスンに活かせ・・・という
会社の方針だったのだ。
特に選手活動には興味なかった俺も、命令じゃ仕方ないと
渋々頑張っていたんだけど、段々と選手の世界へのめり込むと
同時に、レッスンのための選手活動が、いつの間にか選手活動の
資金集めのためのレッスンというスタンスになっていった。
もちろんレッスンは手を抜かずしっかりとやったけど、
頭の中には自分がレベルアップすることの方が占めていた。
 
でもここに来て、会社という後ろ盾がなくなり、その中で
選手という活動をしていかないといけなくなったときに、
自分の立場というものがはっきりと認識できた。
それは「テニス選手コーチ」であるということ。
レッスンは選手活動のためでもあり、選手活動は
レッスンのためでもある。
コーチの立場も選手の立場も、両方プロとしてベストを尽くす
からこそ、両方が成り立っているんだなって。
 
本当はスポンサーが付いて、テニスだけやってりゃあ
いいような選手活動をしたかったんだよ。
コーチ業は嫌いじゃないけど、選手の活動に専念したいと
思っていた。
もちろん32才で引退するまでその希望は変わらなかったけど
心の中では、選手とコーチ、両方のプロとして生きていく
ことを誇りに感じるようになっていった。
だって選手として頑張って結果を出した分、それが仕事の本数に
反映されたし、そういう形で仕事が盛り上がった分だけ
また選手活動も活発に出来るようになったから。
 
レッスンなんて、いくらでももらえるもんだ・・・って会社に
いる頃は思っていた。
だけどフリーになって初めてレッスン出来る幸せを、
感じたし、そのレッスンが自分自身の選手活動によって
生み出されるって分かったら、益々両方に対してプロ意識が
芽生えた。
「テニス選手コーチ」
今の日本のテニス界にはこういう選手がたくさんいる。
両立の難しさはあるけれど、両立させるからこそ価値がある。

これが分かれ目、勝つ選手と負ける選手。

[考え方] 投稿日時:2012/07/24(火) 02:03

強い選手に競る事なんてなんてことは無い。
簡単なことだよ。
いや、難しいかもしれないけど、言い方変えれば
強い選手の方は、自分よりレベルの低い選手と対戦した時に
負けるなんてことは絶対あってはならないって思うけど
競るくらいはある程度仕方がないかなって思っている。
だってテニスってレベル差あっても、なんとか食らい付いて
競る方法なんてあるスポーツだからね。
 
でも難しいのは、競った状態から勝利までもっていけるか
なんだよ。
ボロ負けも惜しい負けも、同じ敗北には変わりない。
競った状態からあと一歩、勝利まで辿り着けない人って
何が足りないのかな。
そして、そういう競った状態からでもしっかり最後は勝利を
収めるプレーヤーって何を思って戦っているんだろう。
 
現役の頃、金星を挙げることが出来た試合がいくつかあるけど
それは、どういう流れだったかというと、まずは偉そうな態度を
とってプレーしていた・・・と言っても、もちろんマナーは
ちゃんと守るよ。
でも雰囲気を作るようにしていた。
相手に対して、こちらの方がランキングは低いが、レベルは
同等、いや、こっちの方が格上なんだよ・・・という感じ。
周りで観ている観客にも、風格があるというか落ち着きが
あるように見せていた。
でも一番その態度を見せつけたかったのは、自分自身に対して。
「俺の方が強いんだ。相手の方が格下だ。」って
ブツブツ何度も言い続けながら、試合前、試合中ずっと
自分を洗脳していた。
特に「さすが格上の選手!!」っていうようなプレーを相手から
見せ付けられても「いやいや、やっぱり俺の方が上なんだよ」って
言い聞かせるのだ。
だって、自分の方が格上だって思っているからこそ、相手から
勝利する権利を得られるのだから。
そこで「僕は挑戦者です」って思っていたら、
「失う物は無い!」っていう潔さとか思い切りの良さは
生まれるけど、いざ競ることが出来て「あれ?勝てるかも!?」
って思ったら、そこから急に何をすれば良いのか分からず、
途端にプレーが萎縮してしまうことになる。
 
いわゆる「勝ちビビり」ってやつだね。
強い相手に競ることはイメージしていたけど、その後
勝つことまでは考えていなかったのだ。
それが競ることは出来るけど、勝利まで辿り着けない人の
典型的パターン。
最後の最後に訪れる大きな精神的プレッシャーの壁を
計算していなかったのだ。
逆に競りながらもそこから勝利を得る選手は、試合の終盤に
訪れるこの壁のことを想定している。
1ポイントの重要性が急激に高まり、1ショット1ショットを
緊張感溢れる中で最後はプレーしなければいけないって
ことが分かっているんだよ。
 
でもそれは相手にも言えることなので、緊張しているから
慎重にプレーすることよりも、緊張している相手へ
先に仕掛けておいて、相手を崩すことで勝利を得ようと
考える場合が多いし、そうしないと効率が悪い。
とにかく勝利の流れを自ら作り出すといった感じだね。
 
いろんな選手がいるから、具体的に戦術とか考え方とかは
それぞれ変わってくるだろうが、とにかく最後の最後に勝ちを
逃してしまう人は、大抵自分が勝利を得る資格を持っていると
思う気持ちが足りなかった場合が多いね。
その甘さにより、最後の最後に訪れる大きなプレッシャーを
忘れてしまうのだ。
逆に、競っても最後は勝って終わる選手は、当然最後は自分が
勝って試合を終わるってことを当たり前のように自覚しており、
しかも試合の最後の緊張する勝負どころを、自ら流れを作って
相手を崩すことが出来る選手だということになる。
 
テニスはディフェンスが基本。
ミスを少なくしないと勝てない。
しかし相手も同じことを考えているんだから、当然
何か攻撃的なことをしないと、相手のそのディフェンス力は
落ちないでしょ?
特に、試合の終盤は更にミスしたくないって気持ちが
強くなるんだから、そこでどうやったらその相手の
ディフェンス力が崩れるのかってことに目を向けて欲しい。
皆、勝ちたいんでしょ?
だったら何を仕掛けて、相手をどうしたいのかしっかりと
イメージしておくことと、それを終盤の緊張した中でも
やり遂げる覚悟を普段からしっかり持っておこう。

トップスピンロブを使っているかい?

[技術【ストローク】] 投稿日時:2012/07/23(月) 09:04

ダブルスの試合の中でよくロブは使う方なんだけど
どっちかというとスライス系のロブが多いかな。
コンパクトなスィングでブロックするような感じで
ロブを打っているんだけど、トップスピンロブを使うことも
もちろんあるよ。
どういう感じで使い分けているかというと、相手が
しっかりスマッシュを打ってくるよう相手の場合は、
比較的トップスピンのロブを使う。
でも、しっかり振り抜いて打つトップスピンロブは、
上手く行けば相手の頭上を抜いたらそのままエースになることも
あるから重宝するけど、技術的にはスライスロブよりも難しいから
いつでもどんな時でも打てる訳じゃない。
なので試合の中でもロブを使うことにためらっている人
多いんじゃない?
 
相手がネットプレーに出てくるからロブを使いたいけど
スライスロブだと、どうしても追いつかれてしまって、逆に
スマッシュでやられてしまうし、トップスピンロブだとミスしたり
甘くなったりしてしまうリスクも大きいし・・・。
でもロブを打たないでネットプレーヤーを撃退しようと
するのはとても難しい。
ロブがあるからこそ、相手はネットにドン詰め出来ないんだし
ドン詰め出来ないからこそ、こちらはトドメを刺されにくい。
ロブがないのがネットプレーヤーにバレると、後ろ気にせず
どんどんネットに詰めれるからね。
ロブがあると当然相手は1stボレーのあとは様子を見るでしょ?
となると、相手ボレーも決定力が半減するどころか、相手の
足元にもボールを集めやすくなる。
これはやっぱりロブを使ったほうがいいよね。
 
特にトップスピンロブは、しっかりトップスピンをかける訳だから
足元へしっかり回転多めのストロークを打つのとリズムや
構え方が似ているんだよ。
ショートクロスにトップスピンでパスを抜くぞ・・・的な感じから
一気にストレートのトップスピンロブなんかを打てば、相手は
一歩も動けないなんてことになるのだ。
でもリズムや構え方は似ていても、当然ショットは違うんだから
どこかを変えないといけない。
ロブと普通のストロークとどう変えていくかと言うと、
ラケットダウンさせる場所と、打点の関係、これが重要なんだよ。
 
具体的に言うと、トップスピンロブを打つ時の方が、よりラケットダウンの
位置が打点の真下に近い形となるのだ。
打点の真下に近いところでラケットダウンをさせれば、ほぼ真上に
ラケットがボールを打ちに行く形になるでしょ?
そうすると、しっかりボールを持ち上げることが出来るし、回転も
掛けることが出来る。
だからテイクバックが大き過ぎて、ラケットダウンの位置も
後ろ過ぎる人はなかなかボールが上がりにくい。
打点も後ろの方になってしまって、詰まった当たりになるしね。
打点は基本的に前なんだから、ラケットダウンの位置も前の方に
移動させてやれば、一気に持ち上げて回転を加えることが出来るので
トップスピンロブは使いやすくなるのだ。
 
最初にも言ったように、トップスピンロブは普通のストロークと
同じリズムや構えから繰り出せる。
なので、ロブと対照的な足元に沈むショットと組み合わせて使うと
より効果は高いので、「足元打つぞ~」ってネットプレーの相手に
脅しをかけるような雰囲気からのトップスピンロブが打てるように
意識してみよう。

サーブなんて打ち込まれてもいいのだ。

[戦術] 投稿日時:2012/07/20(金) 00:06

高校生の頃、1stサーブと言えば、エースを狙うための
サーブだった。
それが入らなければ、2ndサーブなんだけど、それは
完全に「入ればいい」程度のサーブ。
アンダーサーブも使っていたからね。
でもそんなゆっくり弱々なサーブでも打ち込まれなかった。
だって相手選手もレベルが低いから。
打ち込んだら逆にミスをするようなレベルだから、
アンダーサーブでも成り立ったのだ。
 
しかし高校卒業してコーチの世界に入るとそんなの通用しない。
しかも一緒に練習してもらった先輩コーチは殆どが超攻撃型。
俺のサーブよりも速いレシーブがドーンって返ってきた。
当然「これはマズイ!」とレシーブに負けないような強烈な
サーブをマスターしようと頑張ったけど、そんな簡単にサーブって
上達するもんじゃない。
打ち込まれることに怯えながらサーブするので、サーブの上達を
感じるよりも、どんどんサーブの確率が落ちていき、ダブルフォルト
オンパレードになっていく自分にセンスの無さを感じていた。
 
でもレシーバーに打ち込まれたから、もっといいサーブを
打とうという考え方、これがいけなかった。
「サーブを打ち込まれる→サーブを強化する」
当たり前の発想のような気はするけど、そう考えるのは
レシーバーの作戦でもある。
「サーブを良くしなきゃ!」って考えは余計にサーブ打つ時
プレッシャーを感じてしまう。
大事なことはサーブの次のショット・・・こういう場合は大抵
ストロークになると思うんだけど、そのストロークをしっかり
ディフェンシブにして、打ち込まれた強烈レシーブを
しっかり受け止めることなんだよ。
 
高校時代はそんなプレーをしている人、見たこと無かったけど
コーチになってから、色々試合を経験した強い選手を見るように
なると、そういうことに気が付き始めた。
それからというもの、強烈なレシーバーと対戦しても、
むやみにサーブを打とうとしないで、冷静に落ち着いて
サーブを打つ代わりに、サーブを打ち終わったらすぐに2歩
後ろへ下がって、打ち込んでくるレシーブに備えるようになった。
面白いことに、そういうプレーをし始めると、相手のレシーブミスが
多くなるのだ。
きっと甘いサーブだから打ちたくなるんだろうね。
その割には決まらないから、どんどん空回りしてしまう。
 
それと同時に、こちらのサーブは確率が上がり、
ダブルフォルトが減った!!
そりゃそうだ。
だって「サーブなんて入れればいい」って発想になるからね。
アンダーサーブを使っていた頃と全く同じ心境でサーブが打てる。
心理的にもずっと楽だったよ。
 
高校生の頃は、強い選手になるにはサーブは絶対強くないと
いけないって思ってた。
だってその頃、テレビでプロの試合見ていたら、ガンガン
エースを決めていたからね。
でも・・・弱いサーブをレシーブで打ち込まれて、そこから
ディフェンスでスタートするパターンも、よくよく見ると
あったんだよ。
ただそういうのってサーブの印象が薄いだけだったのだ。
エース取れるサーブを手に入れる前に、まずは自分のサーブを
レシーバーに打ち込まれても、しっかりと返球出来るような
サーブ&ディフェンスのパターンを手に入れなきゃね。
地味だけど、そういうことに目を向けよう。
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