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てにすまん 高西ともブログ

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ボールが持ち上がらない・・・

[技術【ストローク】] 投稿日時:2011/12/15(木) 12:51

速いショットを打てるようになりたい。
これは誰もが思っていること。
でも試合経験を重ねていくと、速いショットだけじゃ
なくって、安定したショットや、ショートクロス、
ロブ・・・などの山なり系ショットも必要だと
感じるようになってくる。
でもなかなかボールが持ち上がらないで、
ビームみたいなライナーショットしか打てない人は
なんでそうなってしまうんだろう?
 
まずトップスピンのストロークの場合、
単純に考えると、持ち上げるためにはラケットを
上下動に振ればいい。
前後に振るとボールは前に飛ぶけど上には上がりにくい。
なので、スィングの途中のラケットダウンを
しっかり且つ、打点の下の方で行うとそこからボールを
めがけて上に振り抜きやすく、上下動のスィングと
なるんだよ。
 
でも、そんなことは分かっていてもラケットダウンが
出来ない・・・って人もいる。
そんな人たちにはちょっと打ち方に問題がある。
例えば体の横向き具合が足りない人。
横向き不足だとしっかりラケットダウンはしにくい。
ただし、グリップが厚めだと体が開いてもラケットダウンは
可能なのだが、基本的にはまず骨盤がしっかりと
横向き状態にあることを確認したい。
 
それから準備が遅い人もラケットダウンをしにくい。
テイクバックしておいて、そこからラケットダウン、そして
ボールをヒットという順番にしたいんだけど、準備が
遅くなると、テイクバックから直接ボールをヒット
しなきゃいけなくなるでしょ?
ラケットダウンを省いてしまうんだよ。
 
そして打点が喰い込まれて、詰まった当たりの人。
ラケットダウンするにはテイクバックと打点の間に
ある程度のスペースが必要なんだけど、
打点が詰まってしまうとラケットダウンするスペースが
なくて、これまたテイクバックから直接打点にラケットが
向かってしまう。
 
腰が曲がって頭が低すぎる人も弾道は低くなりやすいし、
打点が低すぎる人もボールは持ち上がりにくいね。
とにかく横向きを作って準備を早くし、ラケットダウンを
打点の近くでしっかりと行いながら、上体を曲げすぎない
ようにしてボールを落としすぎないで、前の打点で
打つことが出来ればボールはしっかりと持ち上がってくれる。
 
ライナーみたいなショットは一見カッコイイけど
意外と使う場面は少ない。
特に繋ぎショットとしてはリスクが高い。
しっかりボールを持ち上げて、深くて弾むショット、
相手がボレーに出てきたときには、足元や
トップスピンロブをきっちり打てるようにしたいもんだね。

ある朝練の思い出。

[過去の思い出] 投稿日時:2011/12/14(水) 16:54

寒くなってきた。
本格的に冬になったって感じだね。
こういう時期になると思い出すのが朝練。
上京したのは12月だから、まさにこの時期。
就職したテニススクールで、
「朝練、明日から毎日出ろ」と言われて、
6時から毎朝コートに立っていた。
 
当然冬至に近いから太陽なんて昇っていなくて
真っ暗で凍てつく寒さのなか、自分の練習というより
先輩コーチの練習に付き合って頑張っていたよ。
 
住んでいたのは会社の寮。
と言っても、古い一軒家を会社の先輩達と
共同生活のように使っていたから、炊事洗濯は
自分でやらないといけない。
それまで親元でぬくぬくと暮らしていたから、18歳で
いきなりそういう環境に変わると色々ストレスも多かった。
けど、テニスという希望というか絆があったから
苦しかったけど、やめようとは思わなかったよ。
 
でもその代わり、手はガサガサに荒れて、あかぎれが
酷かったなぁ。
会社から支給されたウェアも練習中のあかぎれから
血しぶきが飛んで付いてしまって、それも先輩や上司から
怒られたのを覚えている。
 
やっていた練習は相手の先輩コーチによって色々だった。
とある先輩は、2時間なら2時間、ずっとひたすらコートで
ラリーをし続ける。
ただその先輩、全てフルスィングのハードヒット。
当時の俺は返球するのがやっとで、ヒーヒー言いながら
相手してたよ。
最後にちょこっとゲームをするんだけど、全くと言って
言いほどポイントが取れなかった。
当時の俺が弱すぎたってのもあるが、とにかく強かった。
 
もう一人の先輩はとことんボール出しで基礎練習。
思ったところへちゃんとボールを出さないとすぐ怒る。
すごいストレス溜まって苦痛だったが、おかげで
ボール出しは上手くなったよ。
 
あの頃は当たり前・・・というより、半ば強制的に
イヤイヤやっていたけど、今思うと羨ましい。
あの朝練があったから今の俺がある。
間違いないね。

テニス中のBGM

[テニスいろいろ] 投稿日時:2011/12/13(火) 09:13

先日「試合中に音楽がずっと頭の中に流れる
のですが、それっていいことですか?」って
質問を受けた。
良いことかどうか、色んな選手に聞いた訳じゃないけど
俺自身、現役時代のシングルスの試合では
よく流れていたよ。
 
全然悪いことじゃないと思ってたから、逆に試合前
その試合で流したい音楽を選んで聴きながら
試合会場まで行ったりしたんだけど、実際試合が始まると
最近観たCMの曲とかフレーズが浮かんでしまったりと
案外上手く選曲出来ないことも多かったかな。
でも、だいたいリラックスしていた時に流れていた
感じがするから、いいことだと思う。
 
ダブルスの時は殆ど曲が頭の中に浮かぶことはない。
それから自分自身と向き合い過ぎている時、視野が
狭くなっている時も曲は流れてこないなぁ。
ということは、音楽が流れているいい状態の
シングルスの時は、集中力を欠いているんじゃなくて
ダブルスのパートナーの存在と同じような、
自分を客観的立場から応援してくれている存在を
作っている証拠なのかもしれない。
 
試合に集中している「自分」と、それを少し離れた
状態で見ている「自分」。
どちらも「自分」だけど、テニス・・・いやスポーツは
そういうことが両方必要だからね。
 
そう言えば、埼玉の某テニスクラブは、コートに
スピーカーがあって、常にFM放送が流れていた。
あれ、試合が上手くいってる時は気にならないんだけど、
ダメな時はすごい耳障りだったよなぁ。
さて、皆はプレー中に音楽は流れている?

必須グリップチェンジ

[テニス技術] 投稿日時:2011/12/12(月) 09:48

俺が初めて試合に出場した高校一年生の5月、
その段階では、フォアはフラット気味のトップスピン、
バックはスライス、ネットプレーは一切無し・・・という
テニスだったけど、上達するにつれてプレーの幅が
広がり、その分ショットのバリエーションも増えていった。
 
当然ショットの種類が増えて、打ち方が変わるとグリップの
持ち方も違ってくる。
持ち方が違うってことはグリップチェンジの回数も
多くなるってことだね。
でもこのグリップチェンジが上手に出来なくて、ショットの
種類が変わったのに、そのまま同じグリップを使ったり、
妥協して中間的なグリップでプレーしてしまったり・・・と
バリエーションが増えた分グリップチェンジが
スムーズに出来なくて、苦しんだ記憶がある。
 
特にネットプレー!
フォアボレー、バックボレー、そしてスマッシュを
打ち分けるグリップチェンジが遅くて遅くて、
結局打ち方がどうのこうの・・・という以前にグリップチェンジが
間に合ってなくてミスという悲惨な体験を何度も行なったよ。
 
もちろん早いテンポになるボレーストロークとか
ボレーボレーではグリップチェンジは難しい。
でもネットプレーが大好きになった今では、
ボレーボレーの時にでもけっこうグリップチェンジ
は行なっているんだよ。
テンポが無茶苦茶早くても、コツさえ掴めばきっちり
グリップチェンジは可能ってことだね。
 
かつて出来なかったのはなぜなのか、そして
今はスムーズに色んなグリップを握り分けられる
のは何なのか・・・と言うと、それは
相手が打つ時、ニュートラル状態にしてグリップを
持っているかどうか・・・だね。
 
わかりやすく言うと、かつて俺はボレーが苦手だった。
その時は、苦手ながらもまだマシだったフォアボレーに
頼っていて、何とかバックボレーを避けてフォアで取ろうと
していた。
その結果グリップは常にフォアボレーのグリップになりがち
だったんだよ。
 
フォアボレーのグリップで待っている時、フォアボレーに
ボールが来たらいいんだけど、そこでバックに来たら
フォアボレーのグリップを離してバックに握り変えて・・・という
手順で打たないといけないでしょ?
とても間に合わない。
でも待っているときにニュートラル、言い方変えれば
フォアでもバックでも無い状態でギュッと握らず持っていれば
その状態からどっちもスムーズに対応しやすいのだ。
変な先入観や余計な予測もないしね。
特に左手がきっちり持っていれば、右手はフワッと
グリップに添えている程度でも十分ラケットを持って
いられるよ。
 
このニュートラルの構えが出来るようになってからは
特に他のショットでもグリップチェンジで迷ったことはない。
おかげで自分のテニスのイメージが膨らんでプレーの
幅が出来てきたときにも、ちゃんとそれぞれのショットに
合ったグリップをサッと作ってくれるようになったのだ。
 
薄いグリップ、厚いグリップ、中くらい・・・と
プレーの幅を広げるためにも色んなグリップで
頑張ってもらいたいが、そのそれぞれのショットを
繋ぐためのグリップチェンジにも対応して欲しい。
まずはニュートラルな状態で相手が打つのを
待つ・・・という感じを掴んでもらいたい。

ナイス練習相手

[過去の思い出] 投稿日時:2011/12/09(金) 12:34

練習相手は自分より強い相手がいい。
そんなことは当たり前で、皆分かっている。
でも相手にしてみれば、自分より弱い相手と
練習することになるから、練習相手としては
物足りないんじゃないのかな・・・なんてことを考えると
そう簡単に強い人たちの中に入って行って
「練習混ぜて」って言いにくいもんだ。
 
でも現役時代、そんな悠長なことは言ってられないので
率先して強い選手のところに行っては練習してもらった。
もちろん中には「なんでこんなレベルのやつと・・・」って
思った選手もいるだろうが、大抵何も問題なく自分よりも
強い選手達と一緒に練習をこなすことが
出来たし、その後もまた誘ってもらえた。
 
そこで一番注意していたことは何かというと、安定感だね。
自分自身もランキング上がってテニスの実力がついてきて
思ったのは、練習相手は安定したテニスを持ったヤツに限る
ということ。
パワーショットを持っていても不安定なテニスだと白ける。
それからもう一つは人柄。
長時間向き合って同じコートで練習するんだから、
嫌な人間とはゴメンだからね。
そして集中力と体力かな。
 
だからとにかく現役時代、どんなにレベル差あって
恐れ多い選手にも果敢に「お願いします!!」って
お願いして「いいよ」って言ってもらえたら、あとは
「ありがとうございます!!」と爽やかに返事して、
ひたすらミスしないようにきっちり繋ぎ続けるテニスを
頑張ったんだよ。
もちろんレベル差あるから、返球するだけでも精一杯
だったんだけどね。
 
自分のテニスにポリシーを持ってやるのは大事だけど
その前に勝てるテニスをしないといけない。
でもその「勝つ」というのは自分よりも格上に勝つと
いうことなので、そうなるとやっぱり上のレベルと一緒に
日頃から練習しておかないといけないよね。
それからやっぱり強い人はテニスにこだわりがあり、それが
練習を一緒にすると見せてくれるから勉強になる。
さぁ、皆も自分よりも上の選手に「ナイス練習相手!」って
言ってもらえる存在になるように頑張れ!!
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