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てにすまん 高西ともブログ ブログテーマ:戦術

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全ては金星のために。

[戦術] 投稿日時:2011/06/03(金) 02:39

テニスを一生懸命頑張っている皆、
何のために練習しているんだ?
試合で勝つためだろ?
試合で勝つというのは、自分より格下に勝つことじゃない。
自分と同じレベルの人達でもない。
そんなレベルには当たり前に勝って、目指すは自分より
上のカテゴリーにいる選手達に勝つことが真の目的なのだ。
 
となると、そういった相手から勝利をもぎ取る試合をイメージ
しないといけない。
目を閉じてイメージしてごらん。
強い相手から自分がポイントを取り続けて勝利する自分が見えた?
そこで自分自身はどういうプレーをしているだろう???
 
現実的に考えて、自分より強い相手に対して、それを上回る
華麗な動きとパワフルなショットをイメージしてしまった人は、
考えが甘いんじゃないかな?
そんな気持ちよくプレー出来るのは相手のショットが甘い時。
格上の選手はそんなに打ちこめる展開にはなりにくい。
必要なのは、強い相手に対して「我慢強いテニス」が出来るかどうか。
 
もし仮に気持ちよくプレー出来てリードしたとしても、試合の終盤混戦に
もつれこむ可能性は高い。
そうなると結局は「我慢強いテニス」が要求される。
だから、普段の練習でも甘いショットをパワフルに打ち込む練習ばかり
やって「俺って、凄いパワーショット打てるようになってきた!」と
喜んでいると試合では結果を出しにくい。
そんなショットより、まずは相手のレベルの高い攻撃を受け切って
チャンスが来るまで耐え忍ぶ「我慢強いテニス」を磨いておけ。
とにかくコートの端から端まで何球連続でも動いて返球出来るように。
 
そうなると、大事なのは「ショットを決める」ことよりも、まずは
「逃げる」ということ。
自分が厳しい態勢になったとしても、そこから深いロブとか
ボレーの足元にボールを殺して打つなどが必要で、そこで
粘りまくって初めてチャンスが巡って来る。
「我慢強いテニス」の後に「パワフル攻撃テニス」が待っているのだ。
 
試合で勝って結果を残そう。
その為にも、今自分がいるレベルよりも上の選手たちを
倒せるように頑張ってくれ。
その為にも、まずは粘り切ってチャンスが来るのをひたすら
待てるテニスを確立させること。
目を閉じてイメージした時に、強い相手の強いショットを
ひたすら拾いまくってチャンスを待ち続けている自分の姿を
想像出来るようにね。

前へおびき出せ

[戦術] 投稿日時:2011/05/24(火) 07:38

テニスはディフェンスが重要になる。
相手の攻撃をしっかり受け止めるディフェンス力があれば
相手は空回りしてミスをプレゼントしてくれる可能性がある。
だから多くの選手がしっかりした攻撃だけじゃなくて
ディフェンスも練習して粘りのテニスも身に付けている。
 
相手がそんなしっかりとディフェンスしようとしている時は
速いショットや深いショットに対してガッチリ守ろうと
ポジションは少し引き気味で下がってプレーを行うことが多い。
そうした相手にドッカーンってボールを打ちこんでも、よっぽど
驚くようなパワーやコースを打たない限りは、さほど効果は
期待できない。
 
となると重要なのはショートクロスやネット際へのドロップショット、
スライスで殺した短めのショットなど、相手が前へ取りに行くような
スペースに配球して、懐深いディフェンスポジションを
前へ、外へ崩せるような展開。
こういうのを用意しておかないと突破口がなくなってしまう。
そういったショットを持っているだろうか?
 
前に崩すストロークショットで一番簡単なのはスライスだね。
相手ショットが短くなった時にササッと前へ移動して
「打ちこんでやるぞ!!」とばかりにしっかり構えると、当然相手は
下がって完全ディフェンスモードになる。
そこへスライスでフワッとネット際へ・・・・。
ドロップショット系の崩し方だね。
 
しっかりアンダースピンを掛けてあげれば、バウンドも低くなるから
相手に追い付かれてもカウンター喰らいにくくなるから、弱腰でタッチする
程度のスライスは打たないように気を付けよう。
しっかりと構えてネット際に落とす事を隠すことが重要だ。
 
こういうショットを混ぜてプレーすれば、当然相手は
ネット際を警戒したポジションになってくる。
ということは、後ろでがっちり守っていたけど気持ちが前に行った分
深いショットやパワー系のショットの受身が弱くなるということ。
そうやって相手のディフェンス力を落とさないと試合で相手から
ポイントを取り続けるのは難しい。
普段からしっかり深いショット、パワー系のショット、
そしてネット際に落として相手を前に崩すショットを組み合わせて
練習しておこうね。

なんで最初からネットにいるのか考えてる?

[戦術] 投稿日時:2011/05/23(月) 10:30

ダブルスの陣形は通常雁行陣からスタートする。
サーブ、もしくはレシーブの人は後ろからスタートしないと
いけないけど、もう一人はネット前のポジションから始める。
ということは、このポジションに何らかの意味があるということ。
それを皆意識してプレーしているだろうか?
このポジションを活かそうと思っているだろうか?
 
そもそもネット前に立つということはどういうことかと
言うと、ボレーをしやすいということ。
ボレーをしやすいということは、決めやすいということ。
ただし決めやすいのは相手が甘いショットを打ってきてくれた時。
そんな甘いショットを打ってくれる相手は自分よりレベルが低い
相手の時だから、そんなことはあまり想定して練習する意味は無い。
となると、このネット前に立つ真の目的は、「決める」ことよりも
「決めようとしていることで脅しをかけること」なんだよ。
「ちょっとでも甘いと決めてやるぞ!!」とプレッシャーをかける
ことで相手からミスをもらう・・・これが目的であり、
そのためのポジションなんだよね。
 
だから「ボレー苦手だから・・・」なんて言って、ネット前にいながら
存在感を消そうとしている人は、このポジションにいる意味が無い。
それならいっそのこと、ベースラインに下がって、二人してストロークを
やった方が手堅いテニスが出来る分だけマシというもの。
さっき言ったように「決める」必要はないから「決めるためのテクニック」も
いらないんだよ。
それよりも「決めてやるぞ!!いいのかぁ!!」というハッタリ精神が
欲しいんだけど、ハッタリは技術じゃないから、やろうと思えば誰でも
出来るはず。
そしてそれが、最初からネット前にいる本当の目的なんだよ。
 
もちろんパートナーのナイスショットによって、チャンスが来た時には
決めてあげないといけないんだけど、それ以上に相手へのプレッシャーで
ミスを増やすことを目的とした「行動」を重視しよう。
そしてこのネット前のポジションに予めいる事を最大限活かそうよ。

ホントはミス狙い

[戦術] 投稿日時:2011/05/18(水) 14:22

テニスはポイント取らないと勝てない。
例え5-0でリードしていても、あと1ゲーム取らないと
試合は勝てない。
時間稼ぎなんか出来ないんだよ。
 
そこで皆ポイント取ろうと頑張るんだけど、ポイントの種類って
2種類ある。
自分がショットを決めてポイントを得るのと、相手がミスを
くれてポイントを取るのと。
調子いい時って自分のショットを決めてポイントを取るんだけど
当然競っている時、大事なポイントの時なんかに自分が
きっちりとショットを決めてポイント決めるって難しい。
 
なのでよくあるのが、途中まできっちり攻撃してポイント
決めていたのに、段々攻撃できなくなり、最後は相手のミスを
期待してしまうようなテニスになり、結局グダグダで接戦となって
泥試合・・・・。
経験あるでしょ?
 
そもそもテニスで攻撃してショットを決め続けるってリスクが高い。
特に同じレベルや格が上の相手になると、そんなに攻撃するチャンスが
あるはずもないし。
となると、相手からいかにミスをプレゼントしてもらうか・・・なんだよ。
でもそれこそ相手のレベルが低くないからミスも期待できない。
じゃ、どうすればいいんだ?
 
そうなった時に、こういう考え方が出来れば突破口は開く。
「ミスをもらうために、攻撃をする」
これだ!!!!
 
ただのんびり繋いでいるだけでは良いショットがいかないから
ミスは期待できない。
そこで、攻撃的ショットで相手を追い込んでいく。
ここでの「攻撃的」とは、相手を右に左に、前に後ろに動かしたり
ネットプレーを仕掛けたりすること。
決して威力のことではない。
ショットのリスクはとにかく少なく、安定感だけは損なわないように!
 
動かされたり、相手がネットに出てきたら、相手は何らかの
対応をしなきゃいけない。
端っこに走らされた時に、相手がスーッとネットに
出てきたら、パスで勝負せざるを得ない・・・みたいな考えを
持っててしまう可能性がある。
その「勝負させる」ことでミスをもらうのだ。
なので、勝負を仕掛けたこちら側が、自ら決めてポイントを
得ようとするのではなく、攻撃を見せて勝負を促しておきながら
結局はミス狙い・・・という意識を持ってないといけない。
 
もちろんその攻撃的仕掛けが成功して、そのままショットが
決まることもあるが、もちろんそれはそれで嬉しい。
でも鼻から、それを目的に攻撃を仕掛けるとどうしても
ミスが多くなるし、何よりも大事な場面でビビりやすい。
 
「ミスをもらうための攻撃」
これを意識して、攻撃しながら、どれだけミスをプレゼント
してもらえるか・・・を考えよう。

表があるから裏がある

[戦術] 投稿日時:2011/05/10(火) 07:37

段々暑くなってきたね。
これから夏にかけて、更に気温も湿度も上がって
長い試合が大変になって来る。
暑さ対策は大丈夫かな?
 
テニスの試合って競るととにかく長い。
俺も一度4時間の試合を経験したが、レベルが上がってきて
互いに一歩も引かない状態だとそういう試合時間も
珍しくは無い。
 
それだけ長い試合時間だと、当然相手のショットや組み立て
なんかは途中で覚えてしまう。
なので、基本的には試合の序盤でもう相手に自分のテニスを
隠しておかないで逆に見せ付けないといけないのだ。
「俺はこういうテニスであなたと戦いますよ!」と堂々と
宣言してプレーするのだ。
 
でもテニスってどれだけ相手からポイントがもらえるか・・・という
スポーツなので、見せ付けたそのテニスでポイントが取れているか
検証しないといけない。
粘りがウリの人なら、粘り切って相手が嫌がってくれたらミスを
もらえるし、ネットプレーが武器の人は、ネットプレーでポイントを
重ねられればOK。
でも当然相手はそのうち、立て直してくるに決まっている。
 
そこで重要なのは「サプライズ」だ。
「これが私のテニスです」と最初にしっかりアピールしたのが「表」だと
すれば、「裏」ということになるね。
ようするに「裏をかく」ってことだよ。
例えば粘る人がいきなりサーブ&ボレーなんかをやったら、相手は
粘って来ると思っていたから思わずボールを浮かしてしまったり
驚いて強引で雑なパスになったりしやすい。
ネットプレーが武器の人も、しっかり深くアプローチしてボレーを
狙っていたのを、急にアプローチの時にネット際へドロップショット
打ってみたり、アプローチに出るフリを見せてみたり・・・と
ちょっとしたサプライズを入れると効果的なんだよ。
 
でもそのサプライズをどのタイミングで行うかが、テニス選手の
センスの見せどころ。
「しまった!!今の場面でこれは悔しいなぁ・・・」という
ところで出来ればサプライズプレーを披露したい。
ということは・・・・そのサプライズの前後はしっかりといつもの
自分の「表」のテニスを堂々と黙々とプレーし続ければいい。
 
皆も「表」のプレーはどんなプレーで、たまに仕掛ける「裏」は
どんなもので、しかもそれをどんな場面で混ぜようか考えてみよう。
そういうのが上手くいくようになると、普段自分が何を練習するべきか
見えて来るし、何よりテニスが更に面白くなるよ。
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